【日本100名城第94番】大分府内城の見どころや所要時間、スタンプ設置場所・御城印、アクセス・駐車場をご紹介

大分府内城7
2019年4月30日(火)に日本100名城第94番で、大分県大分市にある大分府内城おおいたふないじょうに行ってきました。府内城は別名大分城おおいたじょう白雉城はくちじょう荷揚城にあげじょうとも呼ばれています。

大分府内城は慶長2年(1597年)、石田三成の妹婿であった福原直高ふくはらながたかによって築城された梯郭式平城です。
慶長6年(1601年)、関ヶ原の戦いで東軍についた竹中重利が入城・増改築を開始し、慶長12年(1607年)に完成させました。江戸時代には府内藩がおかれ藩政が行われました。

明治時代に入ると、本丸・東丸・西丸以外の建物は破却され、三の丸外側と二の丸内側の堀も埋め立てられました。
昭和20年(1945年)、第二次世界大戦の戦災によって櫓が複数失われ、現存する宗門櫓しゅうもんやぐら人質櫓ひとじちやぐらの2つの櫓が江戸時代の姿を今に伝えています。

府内城を見学してきましたので見どころや所要時間、日本100名城スタンプの設置場所や御城印、アクセスや駐車場をご紹介したいと思います。

大分府内城へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR線「大分駅」下車、大分府内城まで1.1km、徒歩で約15分
・JR線「大分駅」下車、府内中央口(北口)よりバス停⑥乗り場「萩原・高城・鶴崎方面行」行きバス乗車約6分、「大分市役所合同新聞社前」バス停下車、大分府内城まで280m・徒歩約3分

自動車を利用

・カーナビに大分府内城の住所「大分県大分市荷揚町」を入力し検索

駐車場

大分府内城の城内には普通自動車が約100台収容可能な無料駐車場があります。
駐車場は広く駐車しやすく、午後に訪れた際は混雑もなくすぐに駐車できました。
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日本100名城スタンプ設置場所

日本100名城スタンプは、大分府内城の大手門設置されており、24時間スタンプを押すことができます。

大分府内城の見学と見どころ

現存の宗門櫓

大分府内城の駐車場の南側に江戸時代の安政6年(1859年)に造られた現存の宗門櫓しゅうもんやぐらがあります。見学に訪れた際は保存修理中で土壁がむき出しになっていました。
城外からは平櫓に見えますが、城内からは二重に見える櫓です。
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宗門櫓近くにある二階櫓は西之丸角櫓で復元されたものになります。
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大手門と日本100名城スタンプ

宗門櫓横にある大きな門は大手門で、昭和20年(1945年)の戦災で焼失し、昭和40年(1965年)に復元されました。正式名称は多聞櫓門たもんやぐらもんです。
日本100名城のスタンプはこちらに設置されており、24時間スタンプを押すことが可能です。
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金属製パイプで構築された仮想天守

大手門の前方、駐車場の隣は大分城址公園になっています。
そこに金属製のパイプで高さ29mの仮想天守が構築されていました。
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歴史資料に基づいて復元された廊下橋

駐車場から北に進むと廊下橋があります。
西の丸と山里丸(現在は松栄神社)を結ぶ渡り廊下で、「慶長期絵図」や「松栄神社所蔵絵図」を参考に平成7年(1995年)に復元されました。
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現存の人質櫓

廊下橋から見える櫓は人質櫓で、高台の石垣は天守台になります。
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本丸の北東部にある人質櫓ひとじちやぐらは、江戸時代の文久元年(1861年)に造られた城内で現存する櫓の1つで、宗門櫓と共に県指定文化財となっています。
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松平氏の祖霊を祀る松栄神社

廊下橋を渡ると山里丸があった場所に松栄神社しょうえいじんじゃが建立されています。
松栄神社は、享保14年(1729年)に府内6代藩主・松平近儔まつだいらちかともによって松平氏の祖霊を祀る為に建立されました。
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人柱お宮の祠

廊下橋を戻り、天守台に向かうと、天守台石垣の下に築城時に人柱となったお宮の祠があります。
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大分府内城を福原直高ふくはらながたかがが築城する際、水害で工事が進まなかったことから人柱をたてることになりました。人柱になった家族は一生安楽に暮らせるとお触れが出されたので、孝行娘のお宮が弁財天の木造を抱いて人柱になったと伝わります。その後、築城は順調に進み、お宮は弁財天と共に府内城の鎮守として崇敬されたと言われています。
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天守台・天守閣

大分府内城の天守台には慶長7年(1602年)に入城した竹中重利によって4層の天守閣が造られました。当時の築城の先端技術を持った、築城の名手・加藤清正の石工や、大阪や伏見から大工や瓦師が建設に携わったと伝わります。
しかし寛保3年(1743年)の大火により焼失し、以後再建されませんでした。
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天守台から廊下橋を見た景色です。左に駐車場、右に松栄神社があります。
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天守台からは廊下橋、人質櫓、二重櫓と城を囲む立派な内堀を確認することができます。

御城印

大分府内城には2019年4月30日現在、御城印はありません。

おわりに

大分府内城所要時間ですが、ゆっくり見学した場合で約30分でした。
城内にある現存で県指定文化財の宗門櫓や人質櫓、歴史資料に基づいて復元された廊下橋が見どころでした。お宮の祠では築城時の状況や大分府内城の歴史を知ることができました。
城内の石垣は築城の名手・加藤清正の石工の技術が導入されています。
大分県には日本100名城第95番の岡城もありますので一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。

大分府内城おおいたふないじょう
住所 大分県大分市荷揚町1−2−1
電話番号 097-537-5639
営業時間 終日可能
定休日 年中無休
見学料 無料
アクセス ■交通機関を利用
・JR線「大分駅」下車、府内城まで1.1km、徒歩で約15分
・JR線「大分駅」下車、府内中央口(北口)よりバス停⑥乗り場「萩原・高城・鶴崎方面行」行きバス乗車約6分、「大分市役所合同新聞社前」バス停下車、府内城まで280m・徒歩約3分
■自動車を利用
・カーナビに府内城の住所「 大分県大分市荷揚町」を入力し検索
駐車場 城内に普通自動車が約100台収容できる無料駐車場あり

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