【日本100名城第27番】真田氏の城として有名な上田城!見どころや日本100名城スタンプ設置場所や御城印、所要時間やアクセス、駐車場を徹底解説!

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2020年11月24日(火)に日本100名城第27番で、長野県上田市にある「上田城(うえだじょう)」に行ってきました。
上田城は千曲川の分流である尼ヶ淵(あまがふち)に面していた為、別名「尼ヶ淵城」とも呼ばれていました。

上田城は天正11年(1583年)、真田信繁(幸村)の父である真田昌幸によって築城されました。
城郭構造は梯郭式平城で、天守が存在したかはわかっていません。
上田城は天正13年(1585年)の第一次上田合戦、慶長5年(1600年)の第二次上田合戦の2度に渡り徳川軍を撃退しましたが、真田昌幸・信繁は関ヶ原で西軍についていた為、上田城は破却されました。
東軍についていた真田信之は上田領は安堵されていましたが、元和8年(1622年)に松代へ移封となり、その後小諸から入封した仙石氏によって上田城が再建され、後に松平氏の居城となりました。
かつて櫓は7棟ありましたが、現在は西櫓南櫓北櫓3棟が現在にその姿を伝えています。

今回上田城を見学してきましたので見どころや日本100名城スタンプの設置場所や御城印、所要時間やアクセス、駐車場等ご紹介したいと思います。

「上田城」へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR線「上田駅」下車、上田城まで約950m、徒歩で約11分

自動車を利用

・カーナビで上田城を検索

駐車場

上田城には無料の「上田城跡駐車場(台数88台)」と有料の「上田城跡北観光駐車場(台数104台)」の2箇所の駐車場があります。
イベント開催時以外は無料の上田城跡駐車場に混雑もなく駐車可能ですのでおすすめします。
写真は上田城跡駐車場ですが、駐車場は広くて駐車しやすく、上田城も目の前にあります。
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日本100名城スタンプ設置場所

日本100名城スタンプは、上田市観光会館にあります。
上田市観光会館は上田城二の丸橋を渡ってすぐのところにあり、上田城見学の最後に訪れるのがおすすめです。

上田市観光会館に日本100名城スタンプが常設されているので自由に押印することができます。
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「上田城」の見学と見どころ

尼ヶ淵から上田城見学開始

上田城の上田城跡駐車場に駐車し、正面を見ると左に西櫓、右に南櫓が見えています。
西櫓、南櫓どちらからでも見学することが可能ですが、今回は左へ進み西櫓から見学をします。
崖の高さは約12mで、この地点にはかつて千曲川の分流が流れ天然の堀となっていました。
この場所を尼ヶ淵と呼んでいたため、上田城は別名「尼ヶ淵城」とも呼ばれました。
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上田城にある3棟の櫓のひとつ南櫓

南櫓は現在上田城にある3棟の櫓のひとつで、上田城のシンボルになっています。
南櫓は明治時代の廃城の際に市内に移築されましたが、昭和24年(1949年)に現在地に移築復元されました。
屋根は入母屋(いりもや)造りの本瓦葺(ほんかわらぶき)で、外壁は横板張りで、その上からの軒下の部分まで土壁でおおう塗籠(ぬりごめ)としています。
江戸時代初期の城郭建築の様式で寒冷地の城に多く見られる形式です。
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江戸時代の建築当初のまま現存する西櫓

西櫓は上田藩主・仙石忠政によって寛永3年~5年(1626年~1628年)にかけて建てられました。
櫓の構造は桁行約9m、梁間約7.2mの二重櫓で松と栂(つが)が主要部材となっています。
南櫓と同様、屋根は入母屋造りの本瓦葺き、外壁は下見板張りで一部が白漆喰と塗籠です。
南櫓・北櫓は明治時代に市内に移築されましたが、西櫓は江戸時代の建築当初の部材を残して現在地に変わらず現存している貴重な建物です。
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駐車場から西櫓へは歩行者用の通路が整備されています。
西櫓まで紅葉を楽しみながら階段を登り西櫓へと向かいます。
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西櫓まで登ると見事な眺望が広がります。
櫓を近くで見ると武者窓や矢狭間(やざま)、鉄砲狭間(てっぽうざま)の小窓が設けられていることが確認できます。
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二の丸・本丸と堀・土塁

西櫓の近くにはが残っており、素掘りで掘った土を本丸周囲の土塁としました。
堀の水は上田城の東約4kmに流れる神川から取り入れていました。
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西櫓から北櫓・東虎口櫓門(ひがしこぐちやぐらもん)・南櫓へ進む途中に上田城本丸跡があります。
二の丸が本丸を囲み、堀と土塁、そして四隅の櫓によって本丸を守る構造となっています。
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北櫓・東虎口櫓門・南櫓

北櫓東虎口櫓門南櫓で、北櫓は南櫓・西櫓と同様に現在城内に残る3棟の櫓の内のひとつです。
北櫓・南櫓は昭和24年(1949年)に現在地に移築復元され、東虎口櫓門は平成6年(1949年)に復元されました。上田城19

北櫓・東虎口櫓門・南櫓を反対から見たところです。
東虎口櫓門は、2009年公開のアニメ映画「サマーウォーズ」でヒロインの実家である陣内家お屋敷の門として登場したことでも有名です。
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真田石

東虎口櫓門右手には一際大きな「真田石」と呼ばれる高さ約2.5m・幅約3mの巨石があります。
真田信之が松代城に移封になった際、父・真田昌幸の形見として持って行こうとしたが微動だにしなかったと伝わります。
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本丸土塁の隅おとし

東虎口櫓門から堀を見た景色で、前方の堀の隅には本丸土塁の隅おとしがあります。
土塁の北東の隅を切り込み「鬼門よけ」としていて、上田城の特徴のひとつです。
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北櫓・東虎口櫓門・南櫓は観覧することが可能で、北櫓近くの上田城櫓観覧券売場でチケットを購入することができます。
観覧料は一般300円、高校生以上200円、小・中学生は100円となっています。
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真田神社参拝

北櫓・東虎口櫓門・南櫓の近くには、歴代の上田城主である真田氏、仙石氏、松平氏を御祭神に祀った真田神社があります。
真田神社では上田城の御城印の販売もあります。
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上田城は第一次・第二次上田合戦の2度に渡り徳川軍を退けた難攻不落の城でした。
その上田城にある真田神社は、城が落ちなかったことから受験で落ちない(合格する)ご利益があるとされ、受験生から人気の神社となっています。
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真田信繁公の大兜と青年像

境内には真田信繁(幸村)公の大兜があり、人気の撮影スポットとなっています。
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境内奥に進むと青年時代の真田信繫(幸村)公の像もあり、こちらも人気の撮影スポットです。
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城北への抜け道がある真田井戸

真田信繫(幸村)公の像の近くには真田井戸と呼ばれる上田城本丸唯一の井戸で、直径約2m、深さが約16.5mの井戸があります。
この井戸には抜け道があり、上田城の北方に位置する太郎山麓の砦に通じていたと伝わります。
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城外にある上田市観光会館へ

真田神社見学後は東虎口櫓門に戻り、城外に出て道路を渡って日本100名城スタンプがある「上田市観光会館」へ向かいます。

上田市観光会館の1階はお土産売場、2階には大河ドラマの撮影で使用された甲冑が展示されていました。
その他、上田の観光スポットやサマーウォーズに関しての紹介や展示があり見ごたえがありますのでおすすめのスポットです。
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御城印

御城印はご紹介した真田神社、または上田市観光会館の2階で、1枚300円で販売されています。

おわりに

上田城所要時間ですが、ゆっくり見学した場合で約1時間30分でした。
上田城にある西櫓・南櫓・北櫓の3棟の櫓は見ごたえがあり、中でも西櫓は江戸時代の建築当初のまま現存する貴重な建造物でした。
二の丸・本丸と堀・土塁、東虎口櫓門・真田石、本丸土塁の隅おとし、真田神社の真田井戸からも当時の上田城を知ることができるができました。
見どころいっぱいの上田城に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

上田城(うえだじょう)
住所 長野県上田市二の丸4−6
電話番号 0268-23-5135(公園管理事務所)
営業時間 上田城公園:24時間入園可能
上田城櫓門:午前9時~午後5時
休業日 上田城公園:年中無休
上田城櫓門:水曜日、祝日の翌日、年末年始(4月・8月は無休、11月中旬~3月は休館)
料金 上田城公園:無料
上田城櫓門:一般300円、高校生以上200円、小・中学生は100円
アクセス ■交通機関を利用
・JR線「上田駅」下車、上田城まで約950m、徒歩で約11分
■自動車を利用
・カーナビで上田城を検索
駐車場 無料と有料の2か所駐車場あり
・普通自動車が88台収容できる無料の「上田城跡駐車場」駐車場
・普通自動車が104台収容できる有料の「上田城跡北観光駐車場」駐車場