【日本100名城第48番】築城の名手である蒲生氏郷が築城した松坂城!スタンプ設置場所や見どころ、アクセスや駐車場、所要時間等をご紹介!

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2020年12月12日(土)に日本100名城スタンプラリー第48番で、三重県松阪市にある松坂城(まつさかじょう)」に行ってきました。
松坂城は石垣のみ残っており、松坂城跡(まつさかじょうあと)として国の史跡に指定されています。

松坂城は天正16年(1588年)、築城の名手である蒲生氏郷(がもううじさと)によって四五百森(よいほのもり)に平山城で築かれました。
蒲生氏郷が福島県会津若松へ移封後、天正19年(1591年)に服部一忠(はっとりかずただ)、文禄4年(1595年)に古田重勝(ふるたしげかつ)へ城主が変わり、元和5年(1619年)に徳川頼宣(とくがわよりのぶ)が紀州藩主になると紀州藩領となり、松坂城には城代が置かれました。
松坂城は北を大手、南を搦手とし、本丸・二ノ丸・三ノ丸・隠居丸・きたい丸から構成され、本丸・二ノ丸には高い石垣が築かれています。
正保元年(1644年)、台風により三層の天守が倒壊しました。
寛政6年(1794年)、二ノ丸に紀州藩御殿が建てられましたが、明治4年(1871年)の廃藩置県により廃城となり、明治10年(1877年)の失火により二ノ丸の紀州藩御殿を焼失しました。
明治14年(1881年)に松坂公園となり、現在は殿町御城番屋敷に米倉が唯一現存しています。

日本100名城スタンプ松坂市歴史民俗資料館入口にあります。

今回松坂城を見学してきましたのでスタンプ設置場所や見どころ、アクセスや駐車場、所要時間等をご紹介したいと思います。

松坂城をゆっくり見学した場合、所要時間は60でした。

松坂城へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR・近鉄線「松阪駅」下車⇒松坂城まで1.2km・徒歩で約15分
・JR・近鉄線「松阪駅」下車⇒バスに約4分乗車し「市民病院前」下車⇒松坂城まで230m・徒歩で約3分
・JJR・近鉄線「松阪駅」下車⇒松坂城まで1.3km・タクシーで約6分

自動車を利用

・カーナビに松坂城跡の住所「三重県松阪市殿町」を入力

駐車場

松坂城跡の隣に収容台数200台で無料の松阪市駐車場があります。
広くて収容台数も多いので駐車に困ることはないと思います。
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日本100名城のスタンプ設置場所

日本100名城スタンプ松阪市立歴史民俗資料館入口にあります。
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入口に置いてありますので入館しなくても押印することができます。
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松坂城の見学と見どころ

今回松阪市駐車場に駐車し、表門から見学を開始しました。
かつて表門には本瓦葺2階建ての本格的な櫓門がありましたが、明治初期に破却されました。
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打ち込みハギ技法が見られる石垣

表門を進むと一段と高い本丸の石垣が見えます。
こちらの石垣は石の表面の形を整えて積み上げる打ち込みハギの技法で積み上げられています。
石垣を正面に左へ進むと二ノ丸、右へ進むと日本100名城スタンプが設置されている松阪市立歴史民俗資料館があります。
二ノ丸は後程回ることにして、今回は松阪市立歴史民俗資料館の方から進みました。
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右に曲がるとすぐに松阪市立歴史民俗資料館が見えてきます。
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蒲生氏郷や松坂城の資料がある歴史民俗資料館

松阪市立歴史民俗資料館は明治44年(1911年)に図書館として開館し、現在は歴史民俗資料館として使用されています。
国の有形登録文化財に指定され、資料館では松坂城や初代城主の蒲生氏郷に関する資料等が展示されています。
入館料は大人80円、小人40円となっています。
資料館入口に日本100名城スタンプが設置されています。
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松阪市立歴史民俗資料館近くには築城時からある井戸が残っており、現在も水をたたえています。
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助左衛門御門跡を通り本丸の下段の広場へと進みます。
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蒲生時代の野面積みの石垣が残る本丸

本丸下段の広場から本丸の上段を見たところです。
この辺りの石垣は野面積みとなっており、蒲生時代の石垣が残っています。
またかつて本丸下段東角には二層の月見櫓がありましたが、17世紀に大破し現在は跡が残っています。
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本丸下段から上段へと進みます。
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金ノ間櫓と呼ばれる二層の櫓が本丸上段東角にありました。
こちらも月見櫓と同様、17世紀に大破し現在は跡が残っています。
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天守台は野面積みで石棺の蓋も利用

本丸上段から天守跡を確認することができ、天守台の石垣も自然石をそのままの形で積み上げた野面積みとなっています。
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天守跡にはかつて三層の望楼型天守がありましたが、正保元年(1644年)の台風により倒壊しました。
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天守跡の石垣には古墳時代の石棺の蓋も使用されており見ることができます。
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天守跡から中御門跡を通り二ノ丸へと進みます。
表門から登城していると目の前に本丸や天守の石垣が見えるのですが、中々たどり着くことができません。
松坂城は城の防御を高める為、石垣や門で囲まれた枡形構造がいくつも作り、敵からの侵入に備えていました。
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二ノ丸からの御城番屋敷の景色

二ノ丸からは直線に伸びた石畳の両側に美しく整えられた槇垣が特徴の御城番屋敷が見えます。
国の重要文化財で松坂城跡に登城したら必ず見ておきたい景色で、写真の撮影スポットにもなっています。
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二ノ丸の石垣に見られる算木積み

二ノ丸付近の石垣の隅には長方形の石材の長辺と短辺を交互に組み合わせて積む算木(さんぎ)積みが見られます。
松坂城跡の石垣では本丸・天守の野面積み、本丸・二ノ丸の打ち込みハギ、二ノ丸の算木積といったように時代の異なる石垣技法を見ることができます。
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二ノ丸から裏門跡を通り進むと御城番屋敷へ到着します。
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建築当時の姿がそのまま残る御城番屋敷

御城番屋敷は文久3年(1856年)、裏門跡と搦手門跡を結ぶ石畳の両側に建てられた武家屋敷です。
東棟10戸・西棟9戸が並び現在も人々が生活されています。
平成16年(2004年)に国の重要文化財に指定されました。
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西側北端の一軒は松阪市が借り受け復元整備して無料で一般公開されています。
公開時間は午前10時から午後4時まで、休館日は月曜日(祝日の時は翌日)となっています。
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おわりに

松坂城を訪れてみて、石垣が見事な城跡で、本丸・天守の野面積み、本丸・二ノ丸の打ち込みハギ、二ノ丸の算木積と時代の異なる石垣技法を見ることができました。
建築当時の姿がそのまま残り、重要文化財にも指定されている御城番屋敷は二ノ丸から見る景色が見事です。
御城番屋敷の石畳や美しく整え巡らされた槇垣は見事で、御城番屋敷は無料で内部を見学することもできます。
近くには本居宣長ノ宮松阪神社もありますので一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。

松坂城(まつさかじょう)
住所 三重県松阪市殿町
スタンプ設置場所 松阪市立歴史民俗資料館
営業日
(松阪市立歴史民俗資料館)
・4月~9月:午前9時~午後4時30分
・10月~3月:午前9時~午後4時
定休日
(松阪市立歴史民俗資料館)
・月曜日(祝日を除く)
・祝日の翌日
・年末年始(12月29日~1月3日)
入館料金 大人80円、小人40円
アクセス ■交通機関を利用
・JR・近鉄線「松阪駅」下車⇒松坂城まで1.2km・徒歩で約15分
・JR・近鉄線「松阪駅」下車⇒バスに約4分乗車し「市民病院前」下車⇒松坂城まで230m・徒歩で約3分
・JJR・近鉄線「松阪駅」下車⇒松坂城まで1.3km・タクシーで約6分
■自動車を利用
カ・カーナビに松坂城跡の住所「三重県松阪市殿町」を入力
駐車場 松坂城跡の隣に収容台数200台で無料の松阪市駐車場あり