2020年10月24日(土)に岩手県遠野市にある姥捨て伝説が残り『遠野物語』にも登場する「デンデラ野」にいってきました。
かつては「連台野」と呼ばれていましたが、訛って「デンデラ野」と呼ばれるようになったと伝わります。
今回デンデラ野に観光してきましたので見どころやアクセス、駐車場等をご紹介したいと思います。
デンデラ野の所要時間ですが、ゆっくり見学した場合で約10分でした。
「デンデラ野」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「遠野駅」下車⇒土淵線(恩徳行)バスに乗車し「山口バス停」下車⇒デンデラ野まで500m・徒歩で約6分
・JR線「遠野駅」下車⇒デンデラ野までタクシーで9km・約14分
自動車を利用
・カーナビにデンデラ野の住所「岩手県遠野市土淵町山口」を入力
駐車場
デンデラ野には駐車場がありませんので近くにある山口の水車の無料駐車場に駐車して向かいます。
駐車場からデンデラ野は900m・徒歩で約10分になります。
デンデラ野は車の進入禁止
デンデラ野を車でカーナビに従って目指すとデンデラ野の入り口が見えてきます。
デンデラ野の看板があり、道路が舗装されているので行けそうですが先は行き止まりになっています。
切り返しできる場所もないのでバックで戻ってくるしかなくなりますのでご注意ください。
デンデラ野の見どころ
デンデラ野は「蓮台野」が訛ってそのように呼ばれるようになったと伝わりますが、デンデラ野の姥捨てに関する記述は『遠野物語』の第111章「ダンノハナと蓮台野」で紹介されています。
昔は60歳を超えた人はデンデラ野へ送られる習わしがありました。
デンデラ野近くの橋にもその様子が描かれています。
送られた老人たちは自分たちで小屋を造り、畑を耕したり食べ物を収集してこの地で自給自足の生活を送りました。
まだ体が動くうちにこの地へ移り住み自給自足の生活を送っていたことから、家族に捨てられたのではなく60歳になると移り住む習慣があったと思われ、デンデラ野の伝説は日本各地に残る姥捨て山伝説とは少し異なります。
デンデラ野には小屋のレプリカが展示されており、当時の雰囲気を感じることができます。
小屋の内部も見学することができます。
小屋の前には畑が広がっており、遠くには美しい自然が広がっています。
老人たちはこの地で日中は里に降りて畑を耕し、夕方になると小屋に戻る生活を送っていました。
里に降りることを「ハカダチ」、戻ることを「ハカアガリ」と言い、今でもこの周辺では言っているそうです。
見どころは小屋と田園や遠野の景色で、遠野の伝説の場所で当時を想像しながら見学してみてはいかがでしょうか。
周辺の観光地
周辺には『遠野物語』に登場する河童淵や、柳田國男に『遠野物語』を書くきっかけを与えた佐々木喜善の生家、遠野の原風景が感じられる「山口の水車」や「薬師堂の鳥居」があります。
こちらでご紹介していますのでご参考いただけますと幸いです。
デンデラ野 | |
住所 | 岩手県遠野市土淵町山口 |
営業時間 | 終日可能 |
休日 | 年中無休 |
入園料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・JR線「遠野駅」下車⇒土淵線(恩徳行)バスに乗車し「山口バス停」下車⇒デンデラ野まで500m・徒歩で約6分 ・JR線「遠野駅」下車⇒デンデラ野までタクシーで9km・約14分 ■自動車を利用 ・カーナビにデンデラ野の住所「岩手県遠野市土淵町山口」を入力 |
駐車場 | ・デンデラ野には駐車場なし、近くにある山口の水車の無料駐車場を利用 ・駐車場からデンデラ野は900m・徒歩約10分 |