日本遺産 栃木県足利市 史跡足利学校

2015年11月23日に日本遺産に設定されている、日本最古の学校 栃木県足利市 史跡足利学校にいってきました。

史跡足利学校は現存する日本の最古の学校で、創建は奈良時代、平安時代、鎌倉時代などがありますが、歴史が明らかになっているのは室町時代の関東管領・上杉憲実(うえすぎのりざね)が学校を再興したところからです。

足利学校の創建については、奈良時代の国学の遺制説、平安時代の小野篁説、鎌倉時代の足利義兼説などがありますが、歴史が明らかになるのは、室町時代の永享11年(1439)関東管領・上杉憲実(うえすぎのりざね)が、現在国宝に指定されている書籍を寄進し、鎌倉円覚寺から僧・快元(かいげん)を招いて初代の庠主(しょうしゅ=校長)とし、足利学校の経営にあたらせるなどして学校を再興してからです。
(足利市のHPより引用)

足利学校は最盛期には学徒三千ともいわれました。江戸時代末期に役割を終え、明治5年に廃校になりましたが、足利学校の精神は現在に引き継がれています。
昭和57年より「史跡足利学校跡保存整備事業」を実施し、平成2年に江戸中期の姿によみがえり、現在見学することができます。

11月23日は、史跡足利学校は足利学校さままつりで無料開放!

入徳門です。
釋奠(せきてん)が行われていました。
釋奠とは、孔子をはじめ儒学の先哲を祭る儀式で、古代中国に起源をもち、現在は全国でも数カ所でしか行われていない珍しい伝統行事だそうです。
釋奠は供え物を置くと意味があります。
11月23日は、足利学校さままつりが開催されていて、史跡足利学校は無料開放されていました!
足利学校1

受付です。こちらの受付で入場料を払います。
一般420円、高校生210円、中学生以下は無料です。
Suica が使用できるのが嬉しいですね♪
足利学校2

学校門です。
1668年創建で、足利学校のシンボルとして江戸から現在まで継承されています。
銀杏の葉が屋根につもり、とても美しかったです♪
足利学校3

学校門をくぐった先の光景です。
松や紅葉が美しかったです。
足利学校4

奥に見えるのが旧遺蹟図書館です。
足利学校が廃校になった後、1903年に遺蹟図書館が解説され、書物を継承し、現在に引き継がれています。
現在の建物は1915年に建てられたもので、実際に中に入って見学することができます。
建物は市重要文化財に指定されています。
足利学校5

日本最古の孔子廟(こうしびょう)です。
1668年徳川幕府4代将軍家綱の時に造営されたもので、中国明時代の聖廟を模したものだそうです。
足利学校6

釋奠(せきてん)が行われており、肉・魚・野菜・米・酒などが供えられていました。
足利学校7

孔子廟を裏から眺めたところです、紅葉の中に溶け込む孔子廟がとても美しいです!
足利学校8

方丈です。
学生の講義や学習、学校行事や接客などで用いられていたそうです。
足利学校9

北庭園です、木々や池、石がバランスよく配置され、落ち着ける空間でした。
足利学校10

方丈は入って見学できます。写真撮影も可能でした!
足利学校11

史跡足利学校は学校門や孔子廟など当時の建物がたくさん残っていました。
足利学校では毎年11月23日に、釋奠という珍しい儀式を行っていますが、今回見学できてよかったです!
日本最古の学校を訪れて、日々勉強をがんばろうという気持ちになりました!
鑁阿寺が近くにあるので、史跡足利学校と鑁阿寺をセットで見学するのがよいと思います♪

■場所:栃木県足利市家富町2338
■電話番号:0284-41-2655(史跡足利学校事務所)
■交通
東武鉄道伊勢崎線「足利市駅」から徒歩約15分
JRりょうもう線「足利駅」から徒歩約10分
■入場料
一般420円 高校生210円 ※中学生以下無料
■参観時間
4~9月 午前9時00分~午後5時00分(受付は4時30分まで)
10~3月 午前9時00分~午後4時30分(受付は4時00分まで)
■休日
第3月曜日(祝日、振替休日のときは翌日)
年末(12月29日~12月31日)

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