2021年8月7日(土)に日本100名城スタンプラリー11番で、福島県二本松市「二本松城(にほんまつじょう)」に行ってきました。
別名、霞ヶ城・白旗城とも呼ばれています。
二本松城は応永21年(1414年)に畠山満泰が塩沢の田地ケ岡から白旗ケ峯に居を構え、二本松城としたことが始まりとされています。
天正14年(1586年)に伊達政宗よって畠山氏が滅ぼされると、天正18年(1590年)に豊臣秀吉よって会津領に組み入れられ、蒲生氏、上杉氏の支城として城代が置かれました。
江戸時代に入り、松下氏、加藤氏を経て、寛永20年(1643年)に丹羽光重が10万700石で入封し、明治維新に至るまで二本松藩の居城となりました。
慶応4年(1868年)の戊辰戦争では二本松藩は奥羽越列藩同盟に参加して新政府軍と戦いましたが、藩の兵力の大半が白河口へ出向いている隙をつかれ1日の戦闘で落城し城の大半を焼失しました。
手薄になった攻城戦の際は、「二本松少年隊」と呼ばれる少年兵も動員されました。
明治5年(1872年)には廃城令によって残る建物も全て破却されました。
昭和57年(1982年)に箕輪門と附櫓が復元され、平成5年(1993年)~7年(1995年)にかけて本丸の修復、復元工事を実施、天守台や本丸石垣が整備され現在に至ります。
日本100名城スタンプは「二本松駅観光案内所(午前9時~午後5時30分)、二本松歴史資料館(休館日:月曜日)」にあります。
今回二本松城を見学してきましたので見どころや駐車場、おすすめ順路等をご紹介したいと思います。
二本松城をゆっくり見学した場合、所要時間は1時間30分でした。
「二本松城」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR東北本線「二本松駅」から二本松城(二本松城・箕輪門)まで1.3km・徒歩約17分
自動車を利用
・カーナビで「二本松城(霞ケ城公園第一駐車場)」を検索※
※二本松城本丸へは二本松城本丸を目的地に設定
駐車場
二本松城には箕輪門付近と本丸付近に無料駐車場があります。
下の写真は箕輪門付近の駐車場で駐車しやすいです。
本丸付近にも無料駐車場があり便利ですが、道がかなり狭く注意が必要です。
駐車場へ行くには道路を渡った写真正面の道を50mほど直進し左折します。
反対からの景色です、道が悪くなり車一台がやっと通れるスペースです。
左折先の道路です。
道路は舗装されておらず、かなり細い道で入ってよいのか不安になるくらいの道です。
車の運転に自信のない方は箕輪門から本丸まで徒歩で登ることをおすすめします。
本丸までの道は車一台がやっと通れる幅です。
細い道に入り、約400メートルで本丸側の駐車場に到着です。
駐車場は結構広く、10台くらいは駐車できそうでした。
駐車場から本丸は目の前です。
日本100名城のスタンプ設置場所
日本100名城スタンプは「二本松駅観光案内所(午前9時~午後5時30分)、二本松歴史資料館(休館日:月曜日)」にあります。
今回は二本松駅内にある二本松駅観光案内所でスタンプを押してきました。
スタンプは二本松駅観光案内所前に設置されています。
「二本松城」の見学と見どころ
二本松駅観光案内所でスタンプを押してから二本松城の正門である箕輪門へ向かい見学します。
箕輪門側には大型の無料駐車場が整備されておりアクセスしやすくなっています。
戊辰戦争で活躍した二本松少年隊の像
二本松城入り口付近には戊辰戦争で大義のために戦った二本松少年隊の像と、少年隊士の為に出陣服に藩主の丹羽氏の家紋を縫い付ける母の像があります。
二本松少年隊は13歳~17歳の少年62名で構成され、奮闘しましたが、1日で落城し、城の大半が焼失しました。
二本松少年隊の像を通り過ぎ、坂を登ると箕輪門に着きます。
立派な松と石垣がとても美しいく見ごたえがあります。
威風堂々とした箕輪門と附櫓
箕輪門は江戸時代の藩主、丹羽光重の建造です。
戊辰戦争によって焼失しますが、昭和57年(1982年)に再建されました。
箕輪門と共に附櫓も再建されました。
門や櫓は威風堂々とした佇まいで、入り口からの景色は江戸時代にタイムスリップした気持ちになります。
箕輪門周辺は石垣や松が整備され、見事な景観でした。
箕輪門を過ぎると三之丸が見えてきます。
ここから本丸までは約700mの急な傾斜が続きます。
本丸まで登りたかったですが、今回は時間がなかったので、車で本丸側の駐車場まで向かいました。
修復工事が行われた見事な本丸石垣
本丸側の駐車場から本丸石垣は目の前です。
室町時代から本丸は活用されていましたが、江戸時代に丹羽氏が入部してからは城の中心が山麓に移り、本丸はほとんど機能していませんでした。
平成5年(1993年)~7年(1995年)にかけて本丸周辺の修復工事が行われ、天守台や本丸石垣が整備されました。
本丸跡へは石段を登り、桝形虎口を見て先に進みます。
桝形虎口近くに東櫓台があります。
本丸跡には天守台もあります。
標高345mの「白旗が峰」に築かれた二本松城本丸跡からの景色は絶景です。
おわりに
二本松城を訪れてみて、復元された箕輪門や附櫓は見ごたえがあり江戸時代にタイムスリップした気持ちになりました。
本丸は徒歩でも車でも行くことができますが、徒歩で行く場合は傾斜もあるので歩きやすい服装がおすすめです。
車で行く場合は本丸前駐車場までの道がかなり細くなっているので注意が必要です。
本丸の石垣も時代性や伝統技術に考慮されて修復されており見ごたえがありました。
二本松城(にほんまつじょう) | |
住所 | 福島県二本松市郭内 |
電話番号 | 0243-22-0785(二本松駅観光案内所) |
スタンプ設置場所 | 二本松駅観光案内所 二本松歴史資料館 |
営業日 | 二本松駅観光案内所(午前9時~午後5時30分) 二本松歴史資料館(午前9時~午後5時) |
定休日 | 二本松歴史資料館(休館日:月曜日) |
見学料金 | 城内見学無料、二本松歴史資料館(大人100円) |
アクセス | ■公共機関の場合 ・JR東北本線「二本松駅」から二本松城(二本松城・箕輪門)まで1.3km・徒歩約17分 ■自動車の場合 ・カーナビで「二本松城(霞ケ城公園第一駐車場)」を検索※ ※二本松城本丸へは二本松城本丸を目的地に設定 |
駐車場 | 箕輪門付近と本丸付近に無料駐車場あり |