日光の社寺(日光東照宮・輪王寺・日光二荒山神社)を1日で参拝できるモデルコースを徹底解説!見どころやお得なバスの乗車券や拝観券の購入方法もご紹介!

東照宮11
2020年11月14日(土)に栃木県日光市にあり「日光の社寺」として世界遺産に登録されている「日光東照宮」「日光山輪王寺」「日光二荒山神社」に行ってきました。

日光の社寺を参拝するにあたり、見どころが多く、境内も広く参拝順路で悩みました。
すべてをゆっくり拝観した場合、1日ではすべて拝観することはできず、拝観順路を考えておかないと何往復もすることになってしまいます。
また拝観券も単独券と共通券があり、どちらを購入すべきか悩みました。

バスを利用する際も、「世界遺産めぐりバス」と「路線バス」があり、どちらを利用した方がよいのか悩みました。

実際に参拝してみて、見どころをおさえた参拝順路、拝観券や利用するバスがわかりましたのでご紹介したいと思います。

今回、日光の社寺拝観の所要時間7時間30分でした。
バスを利用して1日(7時間30分)以内で観光するモデルコースをご紹介したいと思います。

日光の社寺・モデルコース概要

路線バスでJR・東武日光駅から「神橋」へ

9:00~9:20 JR・東武日光駅から路線バスを利用し「神橋」下車

路線バスは片道200円、往復400円で世界遺産めぐりバスより100円お得です。
・JR日光駅(1A乗り場)で「湯元温泉(中禅寺温泉経由)行き」に約7分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分
・JR日光駅(1B乗り場)で「奥細尾・清滝・やしおの湯行き」に約7分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分
・東武日光駅(2A乗り場)で「湯元温泉(中禅寺温泉経由)行き」に約4分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分
・東武日光駅(2B乗り場)で「奥細尾・清滝・やしおの湯行き」に約4分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分

日光山輪王寺

9:20~10:00 「宝物殿」

日光山の貴重な寺宝や「小堀遠州(こぼりえんしゅう)」作庭と伝わる「逍遥園(しょうようえん)」を拝観。
宝物殿・逍遥園の拝見料金は大人300円。

10:00~10:15 「三仏堂(本堂)」

東日本最大規模の木造建造物で本尊は日光三山の本地仏、千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音の3体。
拝観券は大人900円の輪王寺券(三仏堂・大猷院)を購入、単独拝観券を別々に購入するより100円お得。

10:15~10:35 「大護摩堂」「相輪橖」

重要文化財指定の「相輪橖」は現存3基のうちのひとつ。
次の「常行堂」「法華堂」までは徒歩8分・650mで少し歩きます。
表参道に出て日光東照宮の方に歩くと五重塔が左手に見えるのでその手前で左に曲がり直進。

10:35~10:50 「常行堂」「法華堂」

嘉祥元年(848年)、「慈覚大師円仁」によって比叡山延暦寺の「にない堂」に模して建立。

10:50~10:55 「仁王門」

「阿吽の呼吸」の由来となった仁王像が安置。

10:55~11:10 「二天門」

世界遺産日光の境内で一番大きな門で「持国天」「増長天」が安置されていることから別名「二天門」とも呼ばれる。

11:10~11:25 「夜叉門」

「阿跋摩羅」「毘陀羅」「烏摩勒伽」「犍陀羅」の4体の夜叉が安置されている門。
牡丹や唐草模様の彫刻が多くみられることから別名「牡丹門」とも呼ばれる。

11:25~11:35 「唐門」

丹頂鶴、白龍の彫刻が見事で、門前にある左右の大きな灯籠は徳川御三家からの献上品。

11:35~11:50 「拝殿・相の間・本殿」

国宝で、建造物は拝殿・相の間・本殿と連なる独特な構造をしており、権現造と呼ばれる。

11:50~12:00 「皇嘉門」

中国明朝様式の竜宮造りで、別名「竜宮門」とも呼ばれる。

12:00~13:00ランチは「良い縁坂」付近で

「大猷院」と「二荒山神社」分岐点に「良い縁坂」がありその辺りにランチ可能なお休み処多数あり。

13:00~13:30 二荒山神社

「縁結びの杉」や「開運ねずみ」等、良縁のパワースポットが多数あり。
次の「日光東照宮」までは「二ノ鳥居」を通り直進、徒歩3分・240m。

日光東照宮

13:30~13:40 「石鳥居」「五重塔」

慶安3年(1650年)に「酒井忠勝」公が奉納、文政元年(1818年)に「酒井忠進」公によって再建。

13:40~13:50 「日光東照宮拝観券購入」「表門」

東照宮単独拝観料は大人1,300円、子供450円、宝物館セット券は大人2,100円、子供770円。
東照宮単独拝観料に「陽明門・三猿・本地堂(鳴龍)・眠猫・御本社」等、東照宮拝観料に見どころの含まれているため単独拝観券を購入。
表門から向こうが有料区域。別名「仁王門」。

13:50~14:00 「神厩舎」

「見ざる・言わざる・聞かざる」で有名な「三猿」の彫刻あり。

14:00~14:05 「三神庫」

見どころは上神庫の「狩野探幽」が想像で描いたとされる2頭の象の彫刻。

14:05~14:20 「御水屋」「経蔵」「鼓楼」「回り灯篭」

御水屋で心身を清め銅鳥居を通り陽明門へ。付近の重要文化財指定の経蔵、鼓楼、回り灯篭も見どころ。

14:20~14:40 「陽明門」「廻廊」

国宝の陽明門はいつまで見ても飽きないことから別名「日暮らしの門」とも呼ばれる。
同じく国宝指定の廻廊は立体感ある花鳥の彫刻で彩色が見事。

14:40~15:00 「神興舎」「唐門」「本社・本殿」

神興舎に納められている三基の神輿は、中央が徳川家康公、左側が源頼朝公、右側が豊臣秀吉公。
国宝の唐門は胡粉で白く彩色されているのが特徴。
本社・本殿は権現造で建築された東照宮の最も重要な場所。

15:00~15:15 「祈禱殿」「神楽殿」「眠り猫」

祈禱殿・神楽殿ともに重要文化財指定。眠り猫は左甚五郎作と伝わる三猿と並んで日光東照宮で有名な彫刻の一つ。奥社までは石段約400段。

15:15~15:55 奥社「唐門」「鋳抜門」「宝塔」「叶杉」

徳川家康公の墓所がある奥社。叶杉は諸々の願いが叶うパワースポット。

15:55~16:10 「本地堂」

お堂の天井に龍が描かれており、龍の絵の下で音を出すと音が共鳴して龍が鳴いているように聞こえることから「鳴龍」とも呼ばれる。

路線バスで「神橋」から路線バスでJR・東武日光駅へ

16:10~16:30 「本地堂」

神橋から日光駅までは路線バスは片道200円。

おわりに

世界遺産に指定されている日光の社寺(日光東照宮・輪王寺・日光二荒山神社)は見どころがたくさんあり、スケジュールや参拝順路を考えておかなければ1日(所要時間7時間30分)ですべて参拝するのは中々難しいとおもいます。
バスも世界遺産めぐりバスが一見お得に思えますが、ルートによっては路線バスの方がお得になることがわかりました。
拝観券は単独券やセット券で悩みますが、日光山輪王寺はセット券の「輪王寺券(三仏堂・大猷院)」がお得、日光東照宮は宝物館を回る時間がないので単独券を購入するのがよいことが分かりました。
日光の社寺観光のご参考になれば幸いです。