2020年11月14日(土)に栃木県日光市にある「日光山輪王寺(りっこうさんりんのうじ)」の「三仏堂(さんぶつどう)」と「宝物殿」に行ってきました。
本堂の三仏堂は重要文化財に指定されており、東日本最大の規模を誇る木造建造物です。
宝物殿には日光山約1,250年の歴史を知る上で大変貴重な資料が展示されています。
日光山輪王寺は「日光山輪王寺」というお寺ではなく、「本堂(三仏堂)」「大猷院(たいゆういん)」「慈眼堂(じげんどう)」等のお堂や塔、さらに15の支院全体を含めて日光山輪王寺と呼ばれています。
日光山輪王寺は「日光の社寺」として「日光東照宮」「日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)」と共に世界遺産に登録されています。
創建は天平神護2年(766年)に「勝道上人(しょうどうしょうにん)」により開山されたと伝わります。
鎌倉時代には、源頼朝の寄進などが行われ関東の一大霊場となりました。
江戸時代になると、徳川家康公の日光東照宮や三代将軍家光公の大猷院が建立され隆盛を極めました。
三仏堂や宝物殿を拝観してきましたので、順路や所要時間をご紹介したいと思います。
日光山輪王寺の三仏堂や宝物殿を拝観した場合の所要時間ですが、ゆっくり拝観した場合で約1時間でした。
日光山輪王寺(三仏堂・宝物殿)へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
日光山輪王寺(三仏堂・宝物殿)へは「世界遺産めぐりバス」または「路線バス」を利用します。
・「世界遺産めぐりバス」は1日の乗降は自由で500円です。
・「路線バス」は片道200円、往復400円です。
「路線バス」の方が100円お得です!
世界遺産めぐりバス
世界遺産めぐりバスは「JR日光駅 みどりの窓口」または「東武日光駅ツーリストセンター」で購入することが可能です。
・JR日光駅(1A乗り場)で乗車し、「勝道上人像前」下車後すぐ
・東武日光駅(2C乗り場)で乗車し、「勝道上人像前」下車後すぐ
路線バス
・JR日光駅(1A乗り場)で「湯元温泉(中禅寺温泉経由)行き」に約7分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分
・JR日光駅(1B乗り場)で「奥細尾・清滝・やしおの湯行き」に約7分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分
・東武日光駅(2A乗り場)で「湯元温泉(中禅寺温泉経由)行き」に約7分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分
・東武日光駅(2B乗り場)で「奥細尾・清滝・やしおの湯行き」に約7分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分
自動車を利用
・カーナビに「0288-54-0531」を入力。
駐車場
日光山輪王寺第2駐車場(おすすめ)
営業時間 | 4月~10月:午前8時~午後5時 11月~3月:午前9時~午後4時 |
料金 | 1日500円 |
収容台数 | 100台 |
日光山輪王寺宝物殿駐車場
営業時間 | 午前8時~午後5時 |
料金 | 1日500円 |
収容台数 | 16台 |
日光山輪王寺(三仏堂・宝物殿)の参拝と見どころ
勝道上人像から参拝開始
日光山輪王寺の参拝入口です。
正面に見える像が神護2年(766年)に日光山輪王寺を開山した勝道上人像です。
紅葉の時期には境内の紅葉の景色も楽しむことができますよ。
日光山の寺宝を収蔵「宝物殿」と小堀遠州作と伝わる「逍遥園」
勝道上人像から少し進むと「宝物殿」があります。
日光山の貴重な寺宝を収蔵保存しており、その数は国宝1件・59点、重要文化財51件・1618点、重要美術品4件・7点を含む3万点にも上ります。
宝物殿には常時50点程度展示されており、年6回展示替えが行われます。
宝物殿観覧後には江戸時代に「小堀遠州(こぼりえんしゅう)」が作庭したとも伝わる
池泉回遊式庭園「逍遥園(しょうようえん)」も散策できます。
宝物殿・逍遥園の拝見料金は大人300円になります。
徳川家光公発願の東日本最大の木造建築物「三仏堂」
宝物殿の正面に重要文化財の三仏堂があります。
平安時代に創建された建造物で、現在の建物は正保2(1645年)に、三代将軍徳川家光公によって建て替えられました。
平成19年(2007年)から令和2年(2020年)まで修理が行われ、現在は創建当初の美しい朱色が戻っています。
東日本最大規模の木造建造物で、日光三山の本地仏として、千手観音(男体山)・阿弥陀如来(女峰山)・馬頭観音(太郎山)の3体の本尊が祀られています。
三仏堂の単独拝観は有料で大人400円ですが、三仏堂と大猷院がセットになった大人900円の輪王寺券の方が100円お得になるのでおすすめです。
三仏堂側にある「金剛桜(こんごうさくら)」は樹齢は約500年にもなり、山桜の勝れた天然変種として国の天然記念物に指定されています。
三仏堂の裏手にある庭も紅葉が美しく見ごたえがありおすすめですよ。
現存3基の「相輪橖」と不動明王等が祀られている「大護摩堂」
三仏堂の裏手には「相輪橖(そうりんとう)」と「大護摩堂」もあります。
相輪橖は重要文化財に指定されており、寛永20年(1643年)に徳川家光公の発願によって比叡山延暦寺の相輪橖を模して作られたと伝わります。
相輪橖は現在、比叡山延暦寺、栃木県の大慈寺、日光山輪王寺の3基しか残っていない貴重なもので、配置することにより邪を打ち払い、国家鎮守のご利益があるとされています。
大護摩堂には本尊の不動明王や五大明王、十二天、七福神、天海大僧正の坐像など30尊が祀られています。
おわりに
日光山輪王寺の三仏堂は徳川家光公によって建てられた東日本最大の木造建築物で、実際に拝観するとその大きさと雄大さに圧倒されます。
宝物殿には日光山の貴重な寺宝を収蔵保存されており、小堀遠州作と伝わる池泉回遊式庭園の逍遥園も見ごたえがあります。
見逃しがちですが、三仏堂の裏手にある相輪橖も重要文化財に指定されており、現存相輪橖3基の内のひとつでとても貴重なものです。
日光山輪王寺には少し離れたところにある大猷院も見どころになっています日光東照宮と一緒に参拝しましょう。
日光山輪王寺(三仏堂・宝物殿) | |
住所 | 栃木県日光市山内2300 |
電話番号 | 0288-54-0531 |
拝観日時 | 4月〜10月:午前8時〜午後5時 11月〜3月:午前8時〜午後4時 |
休日 | 年中無休 |
拝観料金 | ・輪王寺券(三仏堂・大猷院) 大人:900円、小中学生:400円 ・単独拝観券(三仏堂) 大人:400円、小中学生:200円 ・宝物殿・逍遥園 大人:300円、小中学生:100円 |
アクセス | ■交通機関の場合 【世界遺産めぐりバス】 ・JR日光駅(1A乗り場)で乗車し、「勝道上人像前」下車後すぐ ・東武日光駅(2C乗り場)で乗車し、「勝道上人像前」下車後すぐ 【路線バス】 ・JR日光駅(1A乗り場)で「湯元温泉(中禅寺温泉経由)行き」に約7分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分 ・JR日光駅(1B乗り場)で「奥細尾・清滝・やしおの湯行き」に約7分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分 ・東武日光駅(2A乗り場)で「湯元温泉(中禅寺温泉経由)行き」に約7分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分 ・東武日光駅(2B乗り場)で「奥細尾・清滝・やしおの湯行き」に約7分乗車し、「神橋」下車後徒歩約5分 ■自動車の場合 カーナビに「0288-54-0531」を入力 |
駐車場 | ・日光山輪王寺第2駐車場(おすすめ) 営業時間:4月~10月:午前8時~午後5時、11月~3月:午前9時~午後4時 料金:1日500円 収容台数:16台 料金:1日500円 収容台数:100台 ・日光山輪王寺宝物殿駐車場 営業時間:午前8時~午後5時 料金:1日500円 収容台数:16台 |