【滋賀県大津市】紫式部『源氏物語』にゆかりがあり紅葉の名所である石山寺!見どころや所要時間、アクセスや駐車場を徹底解説

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2017年11月18日(土)に滋賀県大津市石山寺にある紫式部が『源氏物語』を執筆したお寺として有名な石山寺(いしやまでら)」にいってきました。

石山寺の名前の由来
となった「硅灰石(けいかいせき)」の石山は国宝多宝塔」の前で迫力ある自然の姿を見ることができます。

また滋賀県屈指の紅葉の名所として有名で、今回紅葉の時期に行ってきましたのでご紹介したいと思います。

石山寺を参拝した所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約1時間30分でした。

石山寺の歴史・概要

石山寺の創建は天平19年(747年)で、聖武天皇の発願により「良弁(りょうべん)」によって創建されました。
石山寺の創建や本尊の観世音菩薩の様々な霊験の功徳について描き表した寺社縁起絵巻『石山寺縁起絵巻(いしやまでらえんぎえまき)』によると、聖武天皇が東大寺大仏の造立にあたり、大仏の表面に大量の金を必要としていました。
そこで聖武天皇が良弁に吉野の金峰山で祈願するよう命じたところ、良弁が夢の中で蔵王権現から石山の地へ行くようお告げを受けたので、石山へ行き念持仏を祀って祈願しました。
すると陸奥国で金山が見つかり、祈願が叶ったので念持仏を移動させようとしましたが、岩から離れないのでそこに草庵を建てました。
それが石山寺の始まりと伝わっています。

平安時代に入ると今日の都の貴族の間で石山詣が盛んになりました。
当時の文学作品にも数多く登場し、紫式部の『源氏物語』が特に有名ですが、清少納言の『枕草子』、藤原道綱母の『蜻蛉日記』菅原孝標女の『更級日記』、和泉式部の『和泉式部日記』にも石山寺の記述を見ることが出来ます。

国宝指定の「本堂」は滋賀県最古の建造物で、奈良時代の建物は承暦2年(1078年)の火災で焼失しましたが、内陣は平安時代の永長元年(1096年)に再建されました。
外陣は慶長7年 (1602年)に淀殿より寄進を受け増築されました。
本堂内には紫式部がこもって執筆したと伝わる「源氏の間」があります。

同じく国宝指定の「多宝塔」は源頼朝の寄進によって建久5年(1194年)に建立されました。
年代が明らかになっている多宝塔では日本最古のものになります。

現在の石山寺の姿は淀殿の寄進によって本堂・東大門・経蔵等大規模な修復が行われ、現在の石山寺の姿となりました。

山号
石光山宗派東寺真言宗になります。
創建時は東大寺との関係が深かったので華厳宗でしたが、平安時代に真言宗・天台宗の密教が盛んになり、真言宗の寺院になりました。

石山寺の見どころ・おすすめ

石山寺の見どころ・おすすめは以下の通りとなっています。

・重要文化財「東大門」
・運慶・湛慶作の仁王像
・石山寺の寺名の由来となった「硅灰石」
・重要文化財「御影堂」
・重要文化財「蓮如堂」
・国宝「本堂」は滋賀県最古の木造建築
・『源氏物語』の着想を得た「紫式部源氏の間」
・重要文化財「三十八社権現社」
・重要文化財「経堂」と安産のパワースポット「腰掛石」
・源頼朝が寄進した国宝「多宝塔」
・所願成就のパワースポット「めかくし石」
・重要文化財「亀谷禅尼」供養塔
・境内奥には紫式部像

入山料・入山時間

入山料大人(中学生以上)600円小学生250円です。
入山時間は午前8時~午後4時30分(最終入山午後4時)までです。

アクセス

交通機関を利用

・京阪石山坂本線「京阪石山寺駅」下車、約1km・徒歩10分
・JR東海道本線「石山駅」下車、約2.7km・タクシーまたはバス※で約10分
※1番のりばより京阪バス2・4・50・52・53・54・55系統乗車後「石山山門前」下車すぐ
・JR東海道本線「石山駅」下車、約2.7km・徒歩35分

車を利用

・名神高速道路「瀬田西IC」から約10分。
・名神高速道路「瀬田東IC」から約10分。
・京滋バイパス「石山IC」から約10分。

駐車場情報

石山寺には、約140台駐車可能有料駐車場があります。
石山寺山門まで徒歩約1分のところにあり、駐車は余裕で駐車可能でした。

石山寺参拝開始

重要文化財「東大門」

石山寺入り口となる「東大門」です。
鎌倉時代の建久元年(1190年)に建立され、重要文化財に指定されています。
慶長期に淀殿の寄進によって大規模な修理を受け、現在の姿となりました。
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運慶・湛慶作の仁王像

東大門の両脇の仁王像は、鎌倉時代の「運慶・湛慶」作と伝わります。
躍動感があってとても迫力ありますね!
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東大門をくぐったところです。
参道がまっすぐ伸び、参道の両端を紅葉が彩ります。
参道途中には「拾翠園」や「大黒天」があります。
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東大門を振り返ってみたところです。
東大門にかかる紅葉も美しいですね♪
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参道途中にある「拾翠園」です。
模擬十二単衣装体験をやっていました。
門の屋根にかかる落葉が風情があっていいですね♪
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水鉢の紅葉の葉も素敵です。
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こちらは「大黒天」です。
御本尊は3人の僧の夢のお告げで湖水より現れたと伝わっています。
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手水舎で手を清め、右の石段から境内へ進みます。
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結構傾斜がありますので、参拝時は歩きやすい靴をおすすめします。
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石段途中にある「龍蔵権現社」と石灯篭と紅葉の風景もいいですね。
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石段を登りきると美しい境内が眼前に広がります。
左に「蓮如堂」「本堂」、右に「観音堂」「毘沙門堂」「御影堂」があります。
正面に見えるのは国宝の「多宝塔」です。
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石山寺の寺名の由来となった「硅灰石」

手前の岩は石山寺の寺名の由来にもなった「硅灰石」です。
石灰岩が地中から突出した花崗岩と接触したことにより熱が発生し、変質してこのような形となりました。
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迫力ある雄大な岩山紅葉で彩り、奥には国宝の多宝塔が見え、その全てを写真一枚におさめることのできる石山寺おすすめの撮影スポットとなっています。
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観音堂」です。
堂内には本尊如意輪観音像を中心として、西国三十三所観音霊場の観音様がお祀りされています。
しっかり参拝して参拝を進めます。
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滋賀県指定有形文化財に指定されている「毘沙門堂」です。
江戸時代の安永2年(1773年)に建立されました。
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重要文化財「御影堂」

重要文化財に指定されている「御影堂(みえいどう)」です。
室町時代中期に建立され、慶長期に外観が整備されました。
真言宗の開祖「弘法大師」と石山寺第三代座主「淳祐内供(しゅんにゅうないく)」の像が安置されています。
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御影堂側の石段の周りの紅葉が素敵ですので是非足を運んでみてください♪
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御影堂から多宝塔への道は、迫力のある岩山を横の角度から見ることができますよ。
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左が蓮如堂、奥が本堂になります。
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