2017年11月17日(金)に京都府京都市左京区にある「金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)」にいってきました。
通称「くろ谷さん」と呼ばれ親しまれています。
金戒光明寺は京都の紅葉の名所で境内や庭園の紅葉は見ごたえがあります。
また「アフロ大仏」として有名な「五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)」が最近大変有名です。
金戒光明寺の創建は平安時代の承安5年(1175年)、「法然(ほうねん)」が比叡山での修行を終え、この地の大きな石に腰かけた時に紫の雲が立ち上り、光明が辺りを照らしたことから草庵を結んだことが始まりとされています。
山号は「紫雲山」で宗派は浄土宗になります。
浄土宗の七大本山の一つに数えられ、京都四箇本山(知恩院、知恩寺、清浄華院、金戒光明寺)の一つにも数えられています。
幕末には京都守護職を務めた会津藩主「松平容保(まつだいらかたもり)」が家臣1000名と本陣を構えた場所で、境内の北東にある会津墓地には幕末の会津の戦死者が祀られています。
京都守護職は新撰組の命名と活動を許可しましたので、新撰組発祥の地としても有名です。
今回紅葉の時期に金戒光明寺に行ってきましたので紅葉の見どころや混雑状況、アフロ大仏までの道順をご紹介します。
金戒光明寺のゆっくり紅葉を見学した場合の所要時間ですが、約60分でした。
滞在時間は午後12時30分~午前1時30分になります。
金戒光明寺の紅葉シーズンの見どころ
金戒光明寺の紅葉シーズンは11月中旬~12月上旬になります。
見どころは以下の通りとなっています。
・新撰組発祥の地
・ポスターやテレビで有名「山門」
・人類の救済を考え続ける「アフロ仏像」
・重文の「三重塔」と紅葉が見事
・豊臣秀頼が再建した「御影堂」
・重文の「吉備観音」と運慶作「中山文殊」がある「御影堂」
・法然上人と浄土宗の広がりを表現「紫雲の庭」
・紅葉の見ごたえがある「方丈北庭」
拝観料・拝観時間
境内の拝観料は無料です。
紅葉を楽しむ場合は拝観料が必要なエリア(御影堂・大方丈・庭園)へ行くことをおすすめします。
拝観料は、大人600円、小学生300円となっています。
拝観時間は午前9時から午後4時までになります。
アクセス
公共機関を利用
・JR「京都駅」下車、烏丸口前バスターミナルで「市バス5系統(A1乗り場)」から約35分乗車「東天王町」下車、徒歩約1km・徒歩約12分
・JR「京都駅」下車、烏丸口前バスターミナルで「市バス100系統(D1乗り場)」から約35分乗車「岡崎道」下車、徒歩約600m・約8分
・京阪線「神宮丸太町駅」下車、徒歩約1.7km・約21分
・地下鉄烏丸線「蹴上駅」下車、徒歩約1.8km・約22分
駐車場
金戒光明寺には1時間400円(1日最大800円)で30台駐車可能な駐車場があります。
金戒光明寺紅葉見学開始
新撰組発祥の地
金戒光明寺の「高麗門」です。
江戸時代に徳川家康は江戸幕府に抵抗する勢力に対抗する為、軍隊を配備できるよう知恩院と金戒光明寺を城郭構造としました。
城郭の門のような頑丈な門となっています。
幕末に京都の治安が悪化すると、文久2年(1862年)に京都守護職の本陣が置かれ新撰組発祥の地としても有名です。
ポスターやテレビで有名「山門」
高麗門と通り進むと巨大な「山門」が見えてきます。
元の山門は応仁の乱で焼失し、現在の門は万延元年(1860年)に再建されました。
門の楼上正面には後小松天皇の「浄土真宗最初門」の額がかかっており、法然上人の浄土宗の教えがここから広がったことを示しています。
テレビやドラマでよく使用されるのでご存知の方も多いかと思います。
山門裏からの景色で、「そうだ京都、行こう。」のポスターで使用された場所です。
真っ赤に色づいた紅葉と山門が素敵ですね♪
山門をくぐると直進と右に曲がる道があります。
アフロ仏像までの行き方
山門くぐってすぐに右に曲がり進むと「アフロ仏像」や重要文化財の「三重塔」、幕末の会津の戦死者が祀られている会津墓地があります。
「極楽橋」と呼ばれる橋を渡ると左に「アフロ仏像」、直進し石段を登ると「三重塔」があります。
人類の救済を考え続ける「アフロ仏像」
こちらが「アフロ仏像」で正式名称は「五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)」です。
どのような仏像かというと
・五劫(1劫が43億2000万年×5=216億年)
・思惟(よく考えること)
・阿弥陀仏(すべての生きているものをを救おうと48の誓いを立てた仏様)
という仏像で、私達を救うためにとほうもない長い年月考えてくれている仏様です。
その為、阿弥陀如来の螺髪(らほつ)が考える間に伸びてこのようなアフロに見える髪型になりました。
五劫思惟阿弥陀仏は他のお寺にもおられますがほとんど木像で、石像はとても珍しいです。
授与所にはアフロ大仏の御朱印帳やお守りもありますので気になる方はチェックしてみてください♪
重文の「三重塔」と紅葉が見事
アフロ仏像横の石段を登ると重要文化財指定の「三重塔」があります。
江戸時代の寛永11年(1634年)に徳川秀忠公の菩提を弔うために建立されました。
三重塔のまわりには真っ赤な紅葉があり見ごたえがあります。
山門に戻り、石段を登ると左に鐘楼、正面に御影堂、右に阿弥陀堂があります。
豊臣秀頼が再建した「御影堂」
こちらは「阿弥陀堂」で慶長10年(1605年)、豊臣秀頼によって再建されました。
金戒光明寺の中で最も古い建造物になります。
ご本尊の「阿弥陀如来」が安置されており、恵心僧都が彫刻で使ったノミが納められていることから「ノミおさめ如来」とも呼ばれています。
重文の「吉備観音」と運慶作「中山文殊」がある「御影堂」
「御影堂」で昭和19年(1944年)に再建されました。
内陣には重要文化財の「吉備観音(きびかんのん)」と、市指定文化財で運慶作と伝わる「中山文殊」が安置されています。
中山文殊は運慶の作らしく躍動感のある仏像です。
御影堂側の銀杏の黄色の葉も大変美しいですね♪