2017年11月18日(土)に滋賀県東近江市にある「永源寺(えいげんじ)」にいってきました。
滋賀県紅葉の名所といえば「湖東三山(ことうさんざん)※」ですが、永源寺も滋賀県屈指の紅葉の名所で、湖東三山近くにあるので一緒に紅葉ツアーで組まれることも多いお寺です。
※「西明寺(さいみょうじ)」「金剛輪寺(こんごうりんじ)」「百済寺(ひゃくさいじ)」
永源寺の創建は康安元年(1361年)、近江の領主「佐々木氏頼(ささきうじより)」が「寂室元光(じゃくしつげんこう)」禅師に帰依し、領地の土地を寄進して伽藍を創建したのが始まりです。
山号は瑞石山で宗派は臨済宗永源寺派になります。
寂室元光禅師が入山、開山すると、2000人余りの修行僧が集い、山中には56坊の末庵があったといわれています。
また、「後光巌天皇(ごこうごんてんのう)」や足利義満からも篤い信仰を集め、寺領など多く寄進されました。
しかし戦国時代に入り、明応(1492年)・永禄(1563年)と度重なる兵火によって寺院堂宇は全て焼け落ち、以後衰退していきました。
江戸時代の寛永8年(1631年)、妙心寺の僧であった「別峰紹印」禅師が永源寺の荒廃を嘆き、嘆願書をしたため、自らも石を曳いて再建のために尽力しました。
弟子で永源寺第79世「空子和尚」も懸命に働き、寛永20年(1643年)に名声高い「一絲文守」禅師が第80世として住山しました。
このことにより「後水尾天皇」や彦根藩・井伊家の帰依を得て伽藍が再興され、再び法燈が輝く事になりました。
方丈(本堂)は国内屈指の葭(よし)葺大屋根で、子授け・子孫繁栄のご利益があるご本尊「世継観世音菩薩」がお祀りされています。
永源寺の紅葉ですが、毎年11月上旬から下旬にかけてヤマモミジを中心とした木々が色付き、午後5時以降はライトアップも行われます。
今回永源寺に朝一の午前8時から紅葉を見に参拝してきました。
駐車場の空き状況や境内の混雑具合など詳しくご紹介したいと思います。
永源寺を参拝した所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約1時間30分でした。
永源寺の順路・見どころ
永源寺の見どころ・おすすめを1~9の順路でご紹介します。
1.十六羅漢
2.総門
3.重要文化財「山門」
4.葭葺大屋根が珍しい「本堂」
5.鐘楼
6.法堂
7.開山堂
8.経堂
9.お土産は「永源寺こんにゃく」
拝観料
境内の拝観は500円です。
通常の参拝時間は午前9時~午後4時までです。
紅葉のシーズンは午前8時~午後8時30分までです。
ライトアップ時の入れ替えはありません。
アクセス
交通機関を利用
・近江鉄道「八日市駅」下車、バスで約40分乗車後「永源寺前」下車、徒歩すぐ。
車を利用
・名神高速道路「八日市IC」から約20分。
駐車場情報
永源寺には、無料駐車場はありませんので近隣の有料駐車場に駐車します。
料金は1回300円~500円程度です。
一番近くにある駐車場は駐車料金500円です。
朝の8時前に行くと余裕で駐車可能でした。
一番近い駐車場から100メートルほど離れた場所の駐車場は1回300円で、今回こちらに駐車しました。
紅葉の真っただ中の土曜日朝8時に訪れましたが、朝一ということもあり余裕で駐車可能でした。
永源寺参拝開始
「臨済宗永源寺派大本山永源禅寺」の入口の石碑が見えてきます。
御本尊は、子授け・子孫繁栄のご利益がある「世継観世音菩薩」です。
入口の側にはお店が並び、そこを通りお寺へ向かいます。
山全体がしっかり紅葉していて参拝していて見ごたえがあります。
入口から少し歩くと総門まで続く石段が見えてきます。
石段の傾斜は結構あるので歩きやすい靴がおすすめです。
石段の両側から見頃を迎えた紅葉や楓が、目を楽しませてくれます。
途中、眼鏡をかけたお地蔵様がお出迎えしてくれます♪
1.十六羅漢
石段の中間地点には江戸時代に作られた「十六羅漢」像があります。
2.総門
石段を登ると「総門」が見えてきます。
総門の向こうに受付があるので拝観料を支払います。
大人500円で中学生以下は無料です。
水鉢に落ちた紅葉も風情があって良いですね♪
近くに流れているのは愛知(えち)川です。
永源寺の境内は川沿いにあります。