1.特別名勝に指定されている池泉廻遊式浄土式庭園
池泉廻遊式浄土式庭園ですので歩きながら庭園を観賞します。
新緑がとても美しいですね♪
境内の外には大きな道路がありますがとても静かで心を落ち着けて鑑賞することができます。
2.庭園の池の水面を覆いつくす「蓮の花」
池の蓮は大きく育ち、池の水面が蓮の葉で覆いつくされています。
蓮の葉の中に白い蓮の花を見ることができました!
蓮の花は極楽に咲くといわれています。
まるで極楽浄土を連想させるような風景ですね♪
色とりどりの蓮の花が咲いていますが、白い花は清楚で心を清々しくしてくれます♪
池のまわりの道にある鉢にも蓮が植えられています。
こちらの蓮は彩やかなピンク色で華麗ですね♪
3.平安時代作の日本最古の人口の滝「青女の滝」
池を周回すると、平安時代につくられた日本最古の人口の滝「青女の滝」があります。
平安時代の僧「林賢」「靜意」によって造られました。
作者が明確で平安時代の遺構がそのまま残っている大変貴重な遺構です。
青女の滝を過ぎて進むと「礼堂」がみえます。
礼堂で履物を脱ぎ「仏殿」「地蔵堂」へと進みます。
4.重要文化財指定の平安時代・鎌倉時代の仏像群
こちらは仏殿です。
こちら正面には御本尊で重文の「阿弥陀如来」、左隣に重文の「十一面観世音菩薩」がおられます。
阿弥陀如来は平安時代作で蓮弁の彫刻が豪華でした。
十一面観世音菩薩は鎌倉時代作で彩色が美しく残っており彫刻が見事で見ごたえがありました。
仏殿から先に進むと「地蔵堂」があります。
重文で平安時代作「地蔵菩薩」や同じ重文で平安時代作「僧形文殊菩薩」がおられます。
地蔵菩薩は穏やかでふっくらしたお地蔵様で心が落ち着きます。
僧形文殊菩薩は珍しい僧の文殊菩薩で写実的な彫刻が見事です。
仏殿や地蔵堂を参拝を終えると池をぐるっと一周したことになり、最初の地点に戻ってきます。
参道の両端に蓮の鉢が並んでいるのがわかります。
法金剛院の蓮は、鉢と池の蓮の開花時期をずらして長期間楽しめるようになっていますが、参拝時には鉢と池の両方蓮の花が開花しており両方楽しめました♪
満開の美しい蓮の花ですが、なんと花の命は4日間!
1日目は少し花開き、2日目に満開、3日目に花の色が退色、4日目に咲き昼には花を散らします。。
このように満開に美しく咲くのは2日目の午前中のみ、だからこそ毎年花が咲くのが待ち遠しくなりますね。
おわりに
法金剛院の観蓮会に行ってみて蓮が開花した一番美しい時間に見ることができて良かったです。
蓮の花は4日で散ってしまい、その中でも1日、しかも早朝しか満開の美しい状態を見ることができません。
観蓮会の時期は7時に開門していただいている法金剛院の方に感謝しながら、美しい蓮の花を堪能させていただきました。
平安時代や鎌倉時代に作られた素晴らしい仏像や平安時代の遺構である青女の滝も見ごたえがありますので是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
法金剛院(ほうこんごういん) | |
場所 | 京都府京都市右京区花園扇野町49 |
電話 | 075-461-9428 |
休日 | 無休 |
拝観時間 | 午前9時~午後4時 ※観蓮会の期間中は 午前7時~午後4時 |
拝観料 | 大人500円 |
駐車場 | 参道横に約25台駐車可能な 無料駐車場あり。 |
交通 | ・JR山陰本線「花園駅」下車、約400メートル・徒歩1分。 ・市バス「花園扇野町」下車、約110メートル・徒歩約1分 ・京都バス「花園駅前」下車、約400メートル・徒歩1分。 |