2017年2月4日(土)に東京都文京区本駒込にある駒込富士神社(こまごめふじじんじゃ)にいってきました。
駒込富士神社の創建は、天正元年(1573年)に現在の東京大学本郷キャンパスの地に駿河の富士浅間社を勧請したのがはじまりとされています。
その後、寛永6年(1629年)に加賀藩主前田家上屋敷の敷地となった為、現在の東京都文京区本駒込の地に遷座されました。
旧社地は東京大学構内に元富士神社小祠が現存しており、またこの辺り一帯は住居表示改正まで本富士町と呼ばれていました。
昔、駒込富士神社の辺りには、鷹を操る者の家である鷹匠(たかじょう)屋敷があり、名産品である駒込茄子もありました。
駒込富士神社、鷹匠、茄子が駒込神社辺りに揃っており、「一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)」という言葉の由来になったともいわれています。す。
ご祭神は、富士山本宮浅間大社と同じで木花咲耶姫(このはなのさくやびめ)が祀られています。
木花咲耶姫は水の神様で、富士山の噴火を抑えるために祀られたとされています。
ご利益は、安産・子育て・縁結び・災難除けのご利益があります。
駒込富士神社の所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約20分でした。
駒込富士神社へのアクセス
電車でアクセス
・JR山手線/東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩約9分
・都営三田線「千石駅」から徒歩約10分
・東京メトロ南北線「本駒込駅」から徒歩約10分
駒込富士神社参拝
駒込富士神社入り口です。
石の鳥居をくぐって直進します。
手水舎は水がありませんでしたが、しっかり心を清めて参拝へ進みます。
手水舎から拝殿への参道途中には巨大なご神木が立っています。
境内は広々としており、奥の小高い所が富士塚です。
拝殿までの階段はかなりの傾斜があります。
富士塚は品川神社や鳩森八幡神社ように富士塚自体は散策できず、石段から見る形になります。
富士塚の麓には浅間神社があります。
斜面の黒ぼく石(溶岩石)は富士山の麓から運ばれてきたもので富士山のご利益がいただけます。
真っ赤な文字が目を引く石碑が富士塚の傾斜にたっています。
富士塚は前方後円墳のような形をしており、古墳を改造して造られたともいわれています。
江戸後期には冨士講(富士詣と拝みから成る)信仰が盛んになり、江戸の町火消の間で厚く信仰されました。
火消頭から奉納された町火消のシンボルマークが彫られた石碑を富士塚では数多くみることが出来ます。
石段を上ると石の鳥居と、その奥には拝殿が見えます。
拝殿は東京大空襲で被災し焼失しますが、昭和36年(1961年)に再建されました。
拝殿からの風景は周りを見渡すことができ、かなりの高台にあることを実感します。
駒込富士神社で御朱印を頂ける期間は決まっていて、年末年始(12月31日~1月1日)、節分(2月3日)、山開き(6月30日~7月2日)の期間のみ駒込富士神社で御朱印がいただけます。
それ以外の日は、天祖神社社務所でいただく事ができます。
おわりに
駒込富士神社に参拝してみて、傾斜のある富士塚には町火消のシンボルマークや鮮やかにペイントされた文字や絵が描かれており、江戸時代の冨士講信仰を感じることが出来ました。
巨大なご神木が駒込富士神社全体を覆っていて、とても落ち着ける神社でした。
毎年行われる山開き(6月30日~7月2日)では参道は出店で埋め尽くされて大変賑わいますので次回は参加してみたいと思います。
近くには駒込天祖神社もありますので、一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
場所 | 東京都文京区本駒込5-7-20 |
電話番号 | 03-3823-7894 |
拝観料 | 無料 |
拝観日 | 無休 |
交通 | ・JR山手線/東京メトロ南北線「駒込駅」 から徒歩約9分 ・都営三田線「千石駅」から徒歩約10分 ・東京メトロ南北線「本駒込駅」から 徒歩約10分 |
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