2016年12月30日(金)に愛媛県今治市大三島(おおみしま)にある大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)にいってきました。
大山祇神社の創建は、推古天皇2年(594年)に創建されたと伝わっています。
全国にある山祇神社の総本社です。
ご祭神は、大山積神(おおやまづみのかみ、おおやまつみのかみ)で、諸願成就のご利益があります。
大三島に鎮座されたのは、神武天皇の東征の際、ご祭神大山積神の子孫・小千命(おちのみこと)が伊予二名島(四国)に渡り瀬戸内海の治安を維持していた時に、芸予海峡の要衝である大三島を御島(大三島)に鎮祭したことが始まりと言われています。
境内には、神武天皇東征以前と言われている樹齢2600年にもなる大楠があります。
境内にはその他楠木が生い茂っており、日本最古の社殿や神社境内を囲うように密生してる楠木群として、昭和26年(1951年)に国の天然記念物に指定されています。
また、大山祇神社国宝館には、源頼朝、源義経や弁慶が奉納した甲冑や武器をはじめ、多くの武将が武具を奉納して武運長久を祈願しました。
その為、国宝・重要文化財指定された日本の甲冑の約4割が大山祇神社に集まっています。
本殿、拝殿、宝篋印塔は重要文化財に指定されています。
大山祇神社の所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約3時間でした。
大山祇神社へのアクセス・駐車場
駐車場は無料の「市営駐車場」や「道の駅」の駐車場を利用
大山祇神社には駐車場はありません。
しかし、大山祇神社の向かいにある無料の市営駐車場を利用することができます。
また、大山祇神社から徒歩約5分のところにあり約50台駐車可能で無料の藤公園市営駐車場も利用することができます。
おすすめは、大山祇神社横にあるおみやげ「大心」の無料駐車場です。
3台しか駐車できませんが、空いていればおすすめです。
おいしいみかん(はれひめ)がいっぱい詰まって1000円で販売されているのでおすすめですよ♪
大山祇神社参拝
境内入り口の大鳥居です。
出店が出ていました、初詣に備えているのでしょうか。
大鳥居の向こうには総門が見えます。
総門はとても立派で、美しいです。
平成22年(2010年)に造営されたものになります。
境内は緑が生い茂っており、静寂で厳かな雰囲気でした。
かつて日本最古の楠で、樹齢は3000年と伝わっていますが原罪は枯死しています。
約900年前の後冷泉天皇の時代に、能因奉仕が雨を祈願すると三日三晩上げが降ったと伝わる「雨乞の楠」です。
胸高幹周10mの大木で、近くで見るとその大きさに圧倒されます。
御神木は願いが叶うパワースポット!
境内中央にある巨大な楠で、小千命(おちのみこと)が植えたと伝わる御神木です。
樹齢は2600年と伝わっています。
息をとめて3周すると願い事が叶う、御神木と一緒に写真をとると長生きできるパワースポットです。
試しに息をとめて3周しましたが、意外といけました!
生命力が湧き出ているようですね♪
新しい葉をつけていて、嬉しくなりました。
こちらは伊藤博文がうえた楠です。
明治42年3月22日に参拝記念で植樹しました。
伊藤博文がうえた楠の近くに十七神社があります。
建物は長棟造で平安様式となっており、ここに重要文化財の神像群が鎮座しています。
手水舎がありますので、しっかり清めて社殿へと進みます。
社殿前には神門があります。
2016年に355年ぶりに建て替えられました。
以前の神門は江戸時代の寛文元年(1661年)に松山藩主松平定長によって建てられました。
神門を抜けると拝殿があります。
室町時代の応永34年(1427年)に造られたもので、慶長7年(1602年)に大修理されています。
重要文化財に指定されており、木材のみで建てられた素木造(しらきづくり)で屋根は切妻造檜皮葺(きりつまづくりひわだぶき)となっています。
サイクリングのヘルメットにはる「ヘルメット守」
拝殿近くにある社務所では珍しいお守り「ヘルメット守」がありました。
武士が戦場で冠る兜鉢の中央の孔を「かんやどり」といますが、神が宿る神聖な場所としてそのような名がついています。
兜を現代人にアレンジして、ヘルメットにはるお守りとして「ヘルメット守」は販売されています。
「ヘルメット守」の裏には粘着シートがはられており、ヘルメットの裏に貼って使用します。
しまなみ海道をサイクリングする際は是非ヘルメットに張り付けたいですね!
境内には楠が多く群生しており、天然記念物に指定されている楠が38本、その他大小の楠が約200本あります。
境内全体が生命のパワースポットとなっていました。
河野通有(こうのみちあり)兜掛の楠です。
河野通有が大山祗神社に参籠祈願した際に兜を掛けたとされる楠で、1322年の兵火の被害により枯死しましたが、現在も幹の一部を見ることができます。
拝殿近くに文保2年(1318年)に建てられ、重要文化財に指定されている宝篋印塔(ほうきょういんとう)があります。
約700年前のものにも関わらず、非常に良い状態で保存されています。
日本の国宝・重要文化財指定された甲冑の約4割がある国宝館
拝殿から少し歩くと国宝館がありますが、こちらは必ず見学することを強くおすすめします。
なぜなら国宝館には国宝8点、重要文化財469点、県文化財14点にもなり、日本の国宝・重要文化財指定された甲冑の約4割が集まっています!
源義経・頼朝の鎧、義経・弁慶の薙刀、巴御前奉納の薙刀、禽獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)等膨大で貴重な品々を見ることができます!
年中無休で、営業時間は午前8時30分から午後4時30分で、入場料は大人1000円、高大生800円、小中生400円です。
おわりに
大山祇神社の境内には、重要文化財に指定された本殿、拝殿、宝篋印塔があり見ごたえがありました。
境内全体がパワースポットで、特に願いが叶う「乎千命御手植の楠」や「能因法師雨乞いの樟」はおすすめです。
更に奥の院へ行く途中にある「生樹の御門」は参拝通路の上に立っている樹齢2000年から3000年の楠でくぐると長寿のご利益があるとされています。
日本の国宝・重要文化財指定された甲冑の約4割が集まる国宝館は見ごたえ十分で、歴史に名を残した武将を近くに感じられるので、参拝時は必ず見ておきたいスポットです。
とても見どころが多い大山祇神社に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
場所 | 愛媛県今治市大三島町宮浦3327 |
電話番号 | 0897-82-0032 |
拝観料 | 境内無料 |
国宝館 | ・営業時間 午前8時30分から午後4時30分 ・入場料 大人1000円 高大生800円 小中生400円です |
駐車場 | ・大山祇神社の駐車場はなし ・無料の市営駐車場が付近にあり |
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