滋賀 自然の岩に描かれた不動明王 不動寺（ふどうじ）

滋賀県甲南市岩根にある岩根山不動寺（ふどうじ）は、奈良時代に弘法大使が創立したといわれています。
不動寺は急な傾斜に立っており、自然の大きな岩に不動明王が彫られており、本堂から本尊の不動明王を拝むことができます。

善水寺に向かう途中、大きな観音様と、すごい傾斜のところに本堂が建っていて、とても気になりましたので、善水寺参拝の後に立ち寄りました。

不動寺は、JR草津線甲西駅から湖南市巡回バス下田行き方面バスに乗車し、岩根下車徒歩約10分で到着します。
車では、名神竜王I.C.から約9キロの距離で、約18分で到着します。

不動寺には普通車がぎりぎり2台が無料で駐車できる駐車場がありますが、道が細く車の対向が困難ですので、善水寺に車を駐車して徒歩約3分歩くか、バスの利用をおすすめします。
善水寺と一緒に参拝するのがおすすめです。

今回ゆっくり見学して、所要時間は約20分でした。

不動寺の概要

不動寺は、奈良時代（782年～805年）に弘法大使によって創立されたといわれています。
大きな自然の岩に鎌倉時代に彫られた不動明王があり、信仰の本尊になりました。
不動明王の大きさは、像の高さが150センチ、肘の幅は77センチ、顔が28センチ、顔幅は30センチとなっています。
この不動明王がそのままお寺の名前になりました。

不動寺へのアクセス

不動寺の駐車場は、普通車がぎりぎり2台とまれる、無料駐車場があります。
ただ、不動寺までは道が細く車での対向が困難な為、善水寺に駐車して徒歩で約3分歩くか、電車とバスの利用がおすすめです。

電車の場合、JR草津線甲西駅から湖南市巡回バス下田行き方面バスに乗車し、岩根下車徒歩約10分で到着します。

こちらが駐車場ですが、ほとんど駐車スペースがありません。。

不動寺参拝

不動寺入口です。
写真ではわかりづらいですが、かなりの傾斜があり、独特の雰囲気があります。

こちらの方が傾斜がよくわかります！
入口には穏やかな観音様とお地蔵様がおられました。

かなり急な石段を登って本堂へとむかいます。
傾斜があり、大変危険ですので注意して登ります。

階段のちょうど中ほどに手水舎があります。
こちらできちんと清めてから本堂にむかいましょう。
綺麗なタオルがかかっていたり、入口のお地蔵様の赤色の前掛けが綺麗だったので、手入れをきちんとされていて、地域に根付いたお寺だと思いました♪

手水舎から下を見てみてもかなりの傾斜が。。
前の道路はご覧の通りかなり細く、軽自動車ですれ違うのがやっとでした。。

手水舎から本堂まで石段を登っていきます、更に傾斜はきつくなります。

本堂に到着です。
不動寺は無住のお寺で、自分で鍵をあけて中に入ることができました。

本堂の中です。
こちらも大変綺麗に掃除がされていて嬉しくなります、地域で愛されているお寺だと感じました。
屋根からかかるちょうちんが独特の雰囲気を醸し出していました♪

こちらの奥に磨崖不動明王尊がおられます。
うっすら光が奥から漏れていますが、のぞいてみると。。

本堂の後ろに大きな岩があって、本道の窓から拝むようになっていました！！
自然の岩や崖に仏様を彫ることを磨崖仏と呼びますが、磨崖不動明王尊も磨崖仏のひとつです。
滋賀には磨崖仏が多くて、湖南市の車谷不動磨崖仏、野洲市の妙光寺山磨崖仏等とても多くほられれいます。

今回は不動明王の正面のお姿はみることはできませんので、下から見上げるように写真をとりました♪

「建武元年（1334年）三月七日卜部左兵衛入道充乗造」の銘がはいっています。
1334年は鎌倉時代で、ずっと昔からこの土地を守ってこられたのですね。
不動明王の高さが150センチ、肘の幅は77センチ、顔が28センチ、顔幅は30センチですのでかなり大きいことがわかります。

少し離れて本堂と磨崖不動明王尊が掘られている岩を見たところです。
岩はかなり大きいことがわかりますね。

赤い前掛けをしたお地蔵様がたくさんおられました。
かなり古くからおられるように見えます。

岩根山不動寺まとめ

岩根山不動寺はかなりの傾斜がある、山中にあるお寺でした。
無住のお寺ですが、本堂は鍵をあけて中へ入ることができます。
本尊の不動明王は大きな自然の岩に彫られていて本堂の窓から参拝することができます。
磨崖不動明王像は鎌倉時代に彫られたもので歴史があり、地域にも愛されているお寺でした。
麿崖不動明王像は手水舎から本堂に向かわず、岩のほうへ向かうと全身を見ることができます。
かなり独特の雰囲気があるお寺で、紅葉の木がまわりにありましたので、秋はすばらしい景色になると思います。
善水寺の近くにあるので、善水寺に行かれた際は是非行かれることをおすすめします！！