2017年11月11日(土)に神奈川県鎌倉市小町にある「宝戒寺(ほうかいじ)」にいってきました。
宝戒寺は、鎌倉の北条氏が滅亡した後、霊を弔うため後醍醐天皇が足利尊氏に命じて建立したお寺です。
9月上旬から下旬頃にかけて白い萩(ハギ)でうめつくされることから「萩の寺」としても有名です。
宝戒寺の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約30分でした。
宝戒寺の概要・歴史
宝戒寺の創建は、建武2年(1335年)に開山は「円観恵鎮(えんかんえちん)」、開基は後醍醐天皇です。
山号は「金龍山(きんりゅうざん)」で宗派は「天台宗(てんだいしゅう)」になります。
元々この地は2代鎌倉幕府執権の北条義時が小町邸を造って以来北条執権の屋敷でした。
元弘三年(1333年)の「新田義貞(にったよしさだ)」の鎌倉攻めにより、宝戒寺の南東にある「腹切やぐら」で最後の執権であった「北条高時(ほうじょうたかとき)」や北条一族870名余りが自害し滅亡しました。
その霊を鎮める為、また国宝的人材を養成修行する道場として後醍醐天皇が足利尊氏に命じて
屋敷跡に建立されたお寺です。
境内には本堂、「大聖歓喜天堂(だいしょうかんぎてんどう)」、「聖徳太子堂」、「徳崇大権現堂」があります。
本堂の本尊は国の重要文化財に指定されている「子育経読地蔵大菩薩(こそだてきょうよみじぞうだいぼさつ)」です。
大聖歓喜天堂の秘仏「大聖歓喜双身天王像(だいしょうかんきそうじんてんのうぞう)」は象の頭に人の体の双身像で国の重要文化財に指定されていますが非公開となっています。
花のお寺として有名で境内に四季を通じて花が咲きますが、特に秋に境内一面に咲く萩が有名で「萩の寺」として有名です。
宝戒寺の見どころ
1.本堂の本尊「大聖歓喜天堂」や脇侍の梵天立像と帝釈天立像
2.9月上旬から下旬頃にかけて境内一面に咲く「萩の花」
宝戒寺へのアクセス
電車でアクセス
・JR横須賀線「鎌倉駅」から約1,350メートル・徒歩約16分
宝戒寺参拝
宝戒寺へは鎌倉駅から徒歩約16分で到着します。
鶴岡八幡宮の鳥居からは約350メートル・徒歩3分の距離にあります。
道路から参道を通って奥に進んだところに宝戒寺はあります。
宝戒寺の入り口で拝観料を支払います。
拝観料は、大人100円、子人50円で、拝観時間は午前8時~午後4時30分までとなっています。
入口からすぐに本堂があります。
本堂の内部には、本尊で国の重要文化財指定の「子育経読地蔵大菩薩(こそだてきょうよみじぞうだいぼさつ)」や県の重要文化財で脇立の「梵天(ぼんてん)」や「帝釈天(たいしゃくてん)」など多くの仏像がおられます。
本堂前には萩があり、9月上旬から下旬頃にかけて美しい花を咲かせます。
本堂横からの風景です。
この辺りには紅梅が美しく咲き誇ります。
境内の庭は散策できるようになっており、四季折々の花や風景を楽しむことができます。
本堂近くには「聖徳太子堂」があります。
聖徳太子は工芸技術の育成や振興に尽力したと伝わり、様々な職人の守り神として信仰されています。
「聖徳太子堂」隣には「徳崇大権現堂(とくそうだいごんげんどう)」があります。
鎌倉幕府第14代執権の「北条高時」が徳崇大権現としてお祀りされています。
徳崇大権現という神号は鎌倉幕府滅亡後に後醍醐天皇が下賜しました。
「徳崇大権現堂」隣には「大聖歓喜天堂(だいしょうかんぎてんどう)」があります。
こちらには非公開ですが国の重要文化財に指定されている「歓喜天立像」が祀られています。歓喜天立像は象の頭に人身の双身像で、一般的に小さな像が多いのですが、こちらの像高は155cmと大きな像が安置されています。
おわりに
宝戒寺を訪れてみて鶴岡八幡宮から近くにありますが、人もそれほどおらずとても静かな境内でゆっくり参拝することができました。
国の重要文化財や、9月上旬から下旬頃にかけてさく萩の寺としても有名ですが、それ以外にも四季折々の花を参拝しながら見ることができます。
とても心が落ち着けるお寺で、鶴岡八幡宮からも徒歩3分程でつきますので一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
宝戒寺(ほうかいじ) | |
住所 | 神奈川県鎌倉市小町3丁目5-22 |
電話番号 | 0467-22-5512 |
アクセス | JR横須賀線「鎌倉駅」から約1,350メートル・徒歩約16分 |
定休日 | 無休 |
拝観時間 | 午前8時~午後4時30分まで |
拝観料金 | 大人:100円 小人:50円 |