【日本100名城 第57番】松山城観光ガイド|ロープウェイで行く見どころ完全解説

愛媛県松山市にそびえる松山城は、日本100名城 第57番に選ばれる名城です。標高132mの勝山に築かれた平山城で、江戸時代から現存する天守や櫓、門の建造物21棟は国の重要文化財に指定され、当時の城郭建築を今に伝えています。松山城へはロープウェイ・リフトのほか、徒歩で登る登城道も整備されており、体力や観光スタイルに合わせて選べます。今回はロープウェイを使った登城方法や、歴史・見どころ・モデルコースまで詳しく紹介します。
松山城とは|現存天守を持つ名城の歴史概要
松山城の天守は、日本にわずか12城しか残っていない「現存天守」のひとつです。
築城は慶長7年(1602年)、加藤嘉明によって開始されました。標高132mの勝山に築かれたこの城は、平山城として防御性と居住性を兼ね備えるよう計画されました。その後、松平(久松)家の居城として江戸時代を通じて城下町と共に栄え、現在も城の中心部には現存天守や櫓、門が残り、21棟の建造物が国の重要文化財に指定されています。
天守は連立式天守の構造をもち、内部は展示室として公開されています。館内では歴代城主ゆかりの甲冑や刀、古文書などを見学でき、最上階からは天気が良ければ松山市街の向こうに石鎚山や瀬戸内海を遠望できます。
城の建築は複雑な石垣や曲輪を組み合わせた防御重視の設計で、野原櫓や乾櫓といった望楼型二重櫓も残っており、城郭研究の観点からも高く評価されています。歴史的価値と絶景を兼ね備えた松山城は、訪れる人々に江戸時代の城郭の魅力を今に伝えています。
松山城の歴史と築城者
松山城の築城は加藤嘉明が中心となり、慶長期にかけて計画・整備されました。その後、松平(久松)家の居城として江戸時代を通じて利用されました。城は防御性と居住性を兼ね備えた平山城で、石垣や門、櫓の配置には戦略的な意味が込められています。
現存する天守は江戸時代初期の建築様式を伝え、国の重要文化財に指定されています。櫓群や門も多くが保存されており、江戸期の城郭建築を体感できる貴重な場所です。
また松山城は、城下町と一体となって発展した都市型城郭であり、城下の商業・文化の中心としても重要でした。城の周囲には武家屋敷や町人町が配置され、現在も一部が史跡として残っています。
松山城へのアクセス|ロープウェイ・リフト料金と行き方
松山城観光の定番ルートとして、JR松山駅から市内電車を使い「大街道電停」で下車、そこから徒歩数分でロープウェイ・リフト乗り場に到着します。ロープウェイは、山麓の「東雲口駅」から山頂の「長者ヶ平駅」までを結んでいます。
松山城のロープウェイ・リフトの乗車料金は、大人(中学生以上)で往復520円、片道270円、小人(小学生)は往復260円、片道140円です。これらはロープウェイとリフト共通の乗車券で、どちらの乗り物に乗っても同じ料金になります。坂道を登らずに松山城の天守へ行けるため、体力に自信がない方や観光を効率的に楽しみたい方におすすめです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 愛媛県松山市丸之内1(勝山山頂) |
| 公共交通 | JR松山駅 → 伊予鉄市内電車「大街道電停」下車(約10分) → 徒歩3分でロープウェイ街 |
| 所要時間 | 松山駅からロープウェイ・リフト乗り場まで約20分、ロープウェイ・リフト乗車時間は約3分 |
| 料金(往復) | 大人520円 / 小人260円(2026年1月時点) |
| 徒歩ルート | 大街道から山麓まで徒歩20〜30分。急坂があるため、ロープウェイ利用が便利です。 |
| 駐車場 | ロープウェイ・リフト乗り場周辺に有料駐車場多数(1時間300〜500円程度) |
※ロープウェイ・リフトの営業時間は季節により変動するため、訪問前に公式情報の確認がおすすめです。
ロープウェイ・リフトからは松山市街や石鎚山、遠く瀬戸内海まで見渡せ、観光気分が盛り上がります。松山城の天守や城郭巡りを快適に楽しむなら、ロープウェイ・リフト利用が最適です。
松山城モデルコース|ロープウェイ利用で半日プラン
松山城を初めて訪れる方におすすめの、ロープウェイを使った半日モデルコースです。ゆったり写真撮影や休憩を取り入れながら約2.5〜3時間で回れるプラン※で、桜や紅葉シーズンは余裕をもって+30〜60分を見込むと安心です。
※午前中は比較的空いており、天守最上階の展望もゆっくり楽しめます。
タイムテーブル(所要時間:約2.5〜3時間)
| 時間目安 | スポット・アクティビティ | 見どころ・ポイント |
|---|---|---|
| 0分(スタート) | ロープウェイ・リフト山頂駅到着 | 眼下に広がる松山市街を眺めながら観光スタート。写真映えも抜群。 |
| 〜30分 | 石垣・本丸跡巡り | 曲輪の配置や高石垣の構造から、防御設計の工夫を感じられます。 |
| 〜70分 | 櫓・門の見学 | 野原櫓や乾櫓、門群などをチェック。現存天守を含む建造物21棟が国の重要文化財に指定されています。 |
| 〜120分 | 天守内部見学 | 急階段を登って歴代城主の甲冑や刀剣を鑑賞。連立式天守の構造も楽しめます。 |
| 〜150分 | 最上階展望台・写真タイム | 松山市街、石鎚山、晴れれば瀬戸内海まで一望。絶景スポットでの撮影もおすすめ。 |
| 〜180分(下山・お土産購入) | 帰路・お土産購入 | 山頂駅付近で松山城グッズや地元銘菓を購入して下山。旅の思い出に。 |
このモデルコースは、体力を温存しつつ松山城の歴史と景観をじっくり楽しむことができます。混雑時や観光シーズンは時間に余裕をもたせて、自分のペースで巡るのがポイントです。
本丸までの登城体験
1. ロープウェイ・リフトで山頂へ
ここからは、実際にロープウェイを利用して本丸へ向かった際の登城の様子を紹介します。ロープウェイを利用すれば、体力に自信がなくても楽に山頂までアクセスできます。乗車時間はわずか3分ですが、眼下には松山市街の街並みや道後温泉方面の景色が広がり、登城前からテンションが上がります。リフトの場合は風を感じながらのんびり登ることができます。
2. 石垣と曲輪の見どころ

松山城の山頂駅を降りると、そこから本丸に向かう道は石段や緩やかな坂道が続きます。歩きながら周囲の石垣や曲輪を眺めつつ進むと、本丸まではおおよそ10分ほどで到着します。石段を登りきった瞬間に視界が開け、現存天守が正面に現れる光景は思わず足を止めてしまう迫力です。
城内の道を進むと、最初に目に入るのが重要文化財に指定されている「戸無門」です。大手入口に位置するこの門は高麗門の形式で、登城道が折れ曲がる地点の終点に建てられています。名前の通り、戸無門には扉が設けられていない珍しい構造で、その役割については諸説あります。鏡柱にも扉の跡は見当たりません。

次に目に入るのは、重要文化財に指定されている「隠門」と「隠門続櫓」です。松山城でも屈指の防御力を誇る門で、上部に櫓を載せた楼門型や、石垣をまたぐように建てられた渡櫓型が特徴です。渡櫓の下には門が設けられ、攻撃を防ぐ構造になっています。また、石垣には「野面積み」や「打込みハギ積み」といった複数の積み方が採用され、城全体の防御力を高める工夫が随所に見られます。曲輪や堀切の跡も現存しており、当時の戦略的な防御システムを体感することができます。
3. 天守周辺の重要文化財
- 乾櫓
- 野原櫓
天守のすぐそばには、「乾櫓」や「野原櫓」などの重要文化財が点在しており、江戸初期の堅牢な木造建築技術を今に伝えています。中でも野原櫓は、現存する望楼型二重櫓の中でも特に貴重な建物として知られ、上層の展望室と下層の住居部分が一体となった珍しい構造が特徴です。
4.松山城天守
- 一ノ門
- 二ノ門
松山城の天守は有料で、入館券を購入すると内部の展示を見学できます。館内には歴代城主の甲冑や刀剣、古文書などが展示され、最上階の展望台からは松山市街や石鎚山、晴れた日には瀬戸内海まで360度の景観を楽しむことができます。歴史と絶景を同時に味わえるのが魅力です。天守を中心とした本丸エリアには、門・櫓・塀など多数の建物が国の重要文化財に指定されています。これらは天守を中心に計画的に配置されており、江戸初期の防御設計を体感できる「難攻不落」の城郭構造を学ぶのに最適です。ここでは、徒歩で巡る際の見どころや撮影ポイントをご紹介します。
| スポット(重要文化財) | 見どころ・撮影ポイント |
|---|---|
| 天守 | 現存する連立式大天守。館内展示で甲冑や刀剣などを見学可能。展望台からは松山市街、石鎚山、瀬戸内海の絶景を楽しめます。 |
| 三ノ門南櫓 | 本丸大手入口南側にある櫓。石垣や枡形との組み合わせにより、連続防御ラインの構造が観察できます。 |
| 二ノ門南櫓 | 二ノ門南側にある櫓。枡形と連携した防御機能や石垣の積み方など、城郭設計の工夫を確認できます。 |
| 一ノ門南櫓 | 本丸最終防衛の櫓。天守への接近路を守る重厚な造りが特徴です。 |
| 仕切門 | 本丸内部を区画する門。通り抜けが可能で、防御と城内移動の両方に利用されていました。 |
| 三ノ門・二ノ門・一ノ門 | 本丸大手道沿いの門群。折れ曲がる道と石垣上の門構えにより、敵の進入を遅らせる構造になっています。写真撮影にもおすすめです。 |
| 紫竹門 | 搦手(裏口)側の小門。秘密裏の出入り用で、防御上の工夫を学ぶことができます。 |
| 仕切門内塀・三ノ門東塀・筋鉄門東塀・二ノ門東塀・一ノ門東塀・紫竹門東塀・紫竹門西塀 | 本丸東側や搦手側を囲む防御塀群。天守周囲の安全を確保する連続防御ラインを確認でき、石垣との連携や高さの違いに注目すると、城郭設計の巧みさがよくわかります。 |
本丸エリアでは、石垣や門の配置を確認しながら歩くと、江戸初期の城郭設計の高度さを体感できます。各スポットで写真を撮りながら、ゆっくり巡るのがおすすめです。
まとめ|歴史と絶景を一度に楽しめる松山城
松山城は、現存天守や重要文化財の櫓・門を一度に見学できる名城で、「見て楽しい」だけでなく、「歩いて構造を体感できる」数少ない現存天守の城でもあります。ロープウェイやリフトを利用すれば体力に自信がなくても登城でき、城内の展示や展望台から松山市街や瀬戸内の景色を楽しむことができます。
石垣や曲輪、櫓の構造をじっくり観察すると、防御の工夫や江戸時代の建築技法を学べます。松山観光で外せないスポットとして、歴史・景観・アクセスの良さを兼ね備えた松山城は、初めての愛媛旅行にも最適な名城です。


















