2016年3月18日に 京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46にある清凉寺(せいりょうじ)に行ってきました。
清凉寺は、嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう)の名前でも親しまれています。
本堂におられる生身の釈迦如来像でも有名です。
清凉寺の概要
清凉寺の地にはもともと光源氏のモデルとなった源融の別荘・栖霞観(せいかかん)があり、阿弥陀三尊像を源融の子息が造り、これを安置した阿弥陀堂を持った棲霞寺(せいかじ)がありました。
その後、清凉寺は奝然(ちょうねん)という東大寺出身の僧によって、987年に創建されました。山号は五台山(ごだいさん)、浄土宗の仏教寺院です。
清凉寺の本尊にある釈迦如来像は国宝に指定されています。昭和28年、釈迦如来像の体内から中国の尼僧が施入した五臓六腑が発見されました。中国では1000年昔より、人間の構造を知っていたことの貴重な資料となっています。また、完成した釈迦如来像に仏牙(ぶつが)を入れたときに、血が出たことから生身の釈迦如来様としても知られています。
本堂・釈迦堂は慶長7年(1602年)に豊臣秀頼によって寄進・造営されたが焼失し、1701年に再建されました。
清凉寺の見どころ・所要時間
清凉寺の見どころは、
1.桃山建築の豪華さをもっている本堂
2.国宝に指定されている釈迦如来像、阿弥陀三尊像※
※阿弥陀三尊像は清凉寺駐車場横、霊宝館で毎年4月、5月、10月、11月のみ特別公開になります。
3.紅葉シーズンに見ごたえがある弁天堂が見どころとなっています。
今回ゆっくり参拝して、所要時間は約60分でした。
清凉寺へのアクセス・駐車場
電車の場合
・JR嵯峨野線・嵯峨嵐山駅から徒歩約15分で到着します。
・京福電鉄・嵐山駅から徒歩約20分で到着します。
車の場合
清凉寺に1日駐車して800円(周囲の駐車場は2時間500円位が相場)で土日も比較的空いています。
駐車場はかなりのスペースにがあり、紅葉の時期も駐車可能ですのでおすすめです!
また、清涼寺の位置からは嵐山散策しやすく、駐車場管理人の方が清涼寺周りのお寺の回り方や道順、時間などとても丁寧に説明してくれて、効率よく散策することが出来ました!
清凉寺参拝
清凉寺の入り口の仁王門で、京都府指定文化財にも指定されています。
江戸時代の安永6年(1776年)に再建されたもので、和様と禅宗様を折衷した様式となっています。
門の両側には室町時代の阿吽の金剛力士、楼上には十六羅漢像がまつられています。
大変立派で大きな仁王門で、嵐山散策から清凉寺に向かうと遠方からでもよく見えます。
仁王門の金剛力士像です。
かなり大きな像で、4メートル位はあると思います。
大きいこともあり、すごい迫力があります。
仁王門の建築は、和様と禅宗様を折衷した大変立派な建築となっています。
仁王門をくぐると正面に本堂、左側には多宝塔や法然上人像、右側には一切経蔵があります。
仁王門くぐって右側にある、一切経蔵で、江戸中期の建物になります。
正面に見える像は、南北朝時代の在俗仏教者の傅大士(ふだいし)父子像です。
堂内には、明版一切経が納められた輪蔵が置かれており、これを回すことで一切経を読んだのと同じ功徳が得られます。
100円で回すことができます。
本堂(釈迦堂)で、京都府指定文化財になっています。
本堂は元禄14年(1701年)に再建されたもので、単層入母屋造本瓦葺で、桃山建築の豪華さの名残がある建物となっています。
本堂には国宝に指定されている本尊釈迦如来像が安置されています。
拝観料400円を支払うと見学することができますので、拝観をおすすめします。
拝観時間は午前9時~午後4時までとなっています。
本堂から仁王門を見たところです。
右側に見えるのは多宝塔で、京都府指定文化財に指定されています。
元禄13年(1700年)に江戸護国寺で行われた釈迦如来の出開帳の際、寄進によって建立されたものです。
手前の花は河津桜で、3月下旬に訪れたときは美しく咲いていました!
清凉寺の紅葉スポット
清凉寺の本堂拝観料400円を支払うと本堂裏の弁天堂や庭園へ行くことが出来ます。
弁天堂や庭園辺りが絶景の紅葉スポットになりますので、清凉寺の紅葉を見に来たら必ず訪れましょう!
例年、紅葉の色づき始めは11月中旬、見ごろは11月下旬から12月上旬となっています。
弁天堂で、江戸時代後期に建立されたそうです。
この辺りの紅葉は大変美しく、必見です!
庭園も紅葉の時期は大変美しく、拝観料を払ってみておきたいスポットです。
弁天堂を抜け、さらに奥に進むと庫裡があります。
こちらの庭園も大変すばらしいので必見です。
3月に訪れた際は、とても静かで、人もおらず、貸し切り状態でゆっくりみることができました。
本堂の近くには豊臣秀頼公の首塚があります。
昭和55年(1980年)の大阪城三の丸跡地の発掘現場から出土した豊臣秀頼公の首を、昭和58年(1983年)にゆかりがある清凉寺に納められたそうです。
おわりに
清凉寺は国宝の生身の釈迦如来さまとして有名な本尊釈迦如来や、阿弥陀三尊が見どころのお寺です。
阿弥陀三尊は霊宝館に納められており、毎年4月、5月、10月、11月のみ特別公開されているので拝観したい場合は注意が必要です。
紅葉のスポットとしても有名で、本堂奥にある弁天堂や庭園の紅葉は大変美しく必見です。
梅や河津桜など、季節によって様々な花が境内を彩り、花も見ごたえがあります。
清凉寺の徒歩圏内には、二尊院、常寂光寺、落柿舎、化野念仏寺、愛宕念仏寺、祇王寺もありますので、一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
場所 | 京都市右京区嵯峨釈迦堂 藤ノ木町46 |
電話番号 | 075-861-0343 |
拝観料 | 大人400円 |
拝観時間 | 午前9:00〜午後5:00 |
拝観日 | 無休 |
交通 | ・JR嵯峨野線・嵯峨嵐山駅より 徒歩約15分 ・京福電鉄・嵐山駅より 徒歩約20分 ・駐車場30台、1日800円 |
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