2019年5月3日(金)に大分の別府温泉で人気の別府地獄めぐりをしてきました。
別府地獄めぐりとは、別府温泉の地獄と呼ばれる「白池地獄」「海地獄」「鬼山地獄」「かまど地獄」「鬼石坊主地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」の7つの温泉の源泉をめぐることです。
今回、レンタカーを借りてまわってきましたので、渋滞に巻き込まれず、効率よく見学できる順番やコツ、各地獄の見どころをご紹介したいと思います。
7つの地獄一覧・料金・観光モデルルート
7つの地獄一覧
7つの地獄の所要時間と特徴を一覧とマップにまとめました。
地獄は鉄輪エリア(海地獄、鬼石坊主地獄、かまど地獄、鬼山地獄、白池地獄)と、野田エリア(血の池地獄、龍巻地獄)に分かれており、同一エリア内でしたら徒歩で移動が可能ですが、別エリアへは自動車が必要です。
No. | 地獄名 | 住所 | 所要時間 | 特徴 |
1 | 【国指定名勝】 海地獄 |
大分県別府市鉄輪559−1 | 約40分 | コバルトブルーの源泉 |
2 | 鬼石坊主地獄 | 大分県別府市鉄輪559−1 | 約20分 | 坊主頭のような沸騰する灰色の泥 |
3 | 【国指定名勝】 かまど地獄 |
大分県別府市鉄輪621 | 約30分 | 地獄をたくさん見て体験できる |
4 | 鬼山地獄 | 大分県別府市鉄輪625 | 約20分 | 別名ワニ地獄と呼ばれる温泉に住むワニの大群 |
5 | 【国指定名勝】 白池地獄 |
大分県別府市鉄輪283−1 | 約20分 | 青みがかかった乳白色の源泉 |
6 | 【国指定名勝】 血の池地獄 |
大分県別府市野田778 | 約30分 | 真っ赤な熱泥の池 |
7 | 【国指定名勝】 龍巻地獄 |
大分県別府市野田782 | 約10分~50分 間欠泉次第 |
吹き出す間欠泉 |
入場料金
入場料金は、1か所入場券が大人400円・小人200円、7か所共通観覧入場券は大人2,000円・小人1,000円になります。
6か所以上観覧するのであれば共通観覧入場券を購入した方がお得になります!
共通観覧入場券は7つの地獄のどこの窓口でも購入可能です。
観光モデルルート
地獄は最初に鉄輪エリアを観光して、その後野田エリアを観光するのがおすすめです。
理由は鉄輪エリアの方が交通渋滞や観光客が多いので早めに観光した方が混雑に遭遇しないからです。
観光モデルルートは、まず海地獄の無料駐車場(収容225台)に車を止めて、鉄輪エリアの5つの地獄をNo.1~5の順番で観光します。
その後、自動車で野田エリアの血の池地獄の無料駐車場(収容130台)に移動し、No.5~6の順番で観光するのがおすすめです。
別府地獄めぐりの見どころ
【国指定名勝】海地獄(所要時間40分)
海地獄の入口は雰囲気が素敵な長屋門で、その向こうにもうもうと湯煙が立ち上がっています。
7つの地獄の中で一番広く見どころがたくさんあります。
地獄は南国のようなコバルトブルーの色をした源泉が特徴です。
涼しげな色をしていますが、お湯の温度は98度で激しい勢いで湯煙が吹き上がっています。
高温の源泉を利用して作られている温泉たまごはお土産屋で購入して食べられます。
コバルトブルーの源泉だけでなく、茶褐色の赤池地獄もあります。
敷地内には朱色の鳥居が目を引く「白龍稲荷大神」や地熱を利用した温室があります。
鬼石坊主地獄(所要時間20分)
鬼石坊主地獄は海地獄から350m、徒歩で約4分のところにあります。
平成14年(2002年)にリニューアルされた施設で、足湯や「こびり」と呼ばれる休憩所が整備されています。
鬼石坊主地獄は海地獄と比べて小ぶりで、所要時間はそれほどかかりません。
灰色の熱泥が常時ボコボコと湧き上がっていて、その丸い形が坊主頭に似ている事から鬼石坊主地獄と呼ばれるようになりました。不思議な光景で見ていて飽きません。
「こびり」で地獄蒸焼プリン(300円)をいただいて食べました。
製造者が海地獄になっていて、地獄で作られたプリンを食べたのは初めての経験です!
その他、温泉ゆでたまごやドリンク、スイーツもいただくことができますよ♪
【国指定名勝】かまど地獄(所要時間30分)
かまど地獄は鬼石坊主地獄から350m、徒歩約4分のところにあります。
かまど地獄の名前は、鬼滅の刃の聖地としても有名になった八幡竈門神社の大祭に御供飯を炊いていたことから名づけられました。入口はかわいいタヌキが目印です。
かまど地獄は1丁目から6丁目まで見学や体験ができるアミューズメントパークのような地獄です。
地獄2丁目にいる鬼は八幡竈門神社伝承の鬼で、かまど地獄のシンボルとなっています。
かまど地獄の見学コーナーには海地獄のようなコバルトブルーの源泉や、血の池地獄のような赤褐色の源泉、体験コーナーには飲む温泉や蒸気温浴をはじめ、様々な見学・体験スポットがあります。
鬼山地獄(所要時間20分)
鬼山地獄はかまど地獄から65m、徒歩約1分のところにあります。
大正12年(1923年)に日本ではじめて温泉熱を利用してワニの飼育をはじめ、現在でもクロコダイルやアリゲーター等、約80頭のワニを飼育していることから別名「ワニ地獄」と呼ばれます。
鬼山地獄の蒸気がすごくてほとんど何も見えないです。
写真の鬼のモニュメントは昭和23年(1948年)に設置されたものでフォトスポットになっています。
鬼山地獄ではかわいい子ワニやワニの大群が見学可能で、水族館のような雰囲気があります。
毎週土・日曜日の午前10時よりワニの餌付けがされていて見学することができますよ♪
【国指定名勝】白池地獄(所要時間20分)
白池地獄は鬼山地獄から100m、徒歩約1分のところにあります。
青みがかかった乳白色の源泉と和風庭園の造りが特徴の落ち着いた雰囲気の地獄です。
白池地獄の源泉は噴出時は透明ですが、噴出して池に落下した際、温度と圧力によって青みがかかった乳白色に変化します。美しい庭園と源泉、立ち上る湯煙は地獄というよりは天国の方が近い気がします。
敷地内には県指定重要文化財の国東塔、向原石幢、一遍上人像があり、温泉熱を利用した熱帯魚館があります。熱帯魚館には世界最大の淡水魚ピラルクが泳いでおり、大きくなれば4mにもなります。
日本庭園と熱帯魚館があるとても不思議な空間となっています。
自動車で血の池地獄へ
血の池地獄へ向かうには、①白池地獄から海地獄の無料駐車場へ戻り、②自動車で血の池地獄無料駐車場へ向かう必要があります。
①白池地獄から海地獄の無料駐車場まで650m、徒歩約9分
②海地獄の無料駐車場から血の池地獄無料駐車場まで3.5m、自動車で約8分
【国指定名勝】血の池地獄
血の池地獄の入口「地獄門」の横にはかわいい赤鬼のポップがあり、門の後方からは湯煙がもくもくと上がっています。
血の池地獄は名前の通り源泉は真っ赤な熱泥の池で、誰もがイメージする地獄の景色が広がる人気のフォトスポットとなっています。こちらの石碑をサイドに写真を撮られている方が多かったです。
真っ赤な理由は、酸化鉄や酸化マグネシウムが地層から噴出して池に蓄積されるためです。
血の池地獄は敷地もかなり広く、約100坪ある大きなお土産売場では、「血の池プリン」や「血の池石鹸」といった血の池地獄にちなんだものが多数用意されています。
血の池地獄の後方展望台からの景色も見事で、血の池の大きさと迫力が感じられます。
展望台へ続く石段近くでは、血の池地獄から湧き出る粘土から作られた「血の池軟膏」が販売されており、しもやけや火傷といった皮膚病へ効果があることで有名です。
【国指定名勝】龍巻地獄(約10分~50分)
龍巻地獄は血の池地獄から70m、徒歩で約1分のところにあります。
約30分から40分間隔で吹き出す間欠泉が見どころで、噴出時間は約6分から10分です。
5月のゴールデンウィークに訪れた際は裏山のつつじの花が満開でとても見ごたえがありました。
間欠泉の周りは石階段とベンチになっており、間欠泉の噴出時間が近づくにつれて徐々に埋まっていきます。間欠泉の噴出し時間は受付で確認することができます。
間欠泉が噴出していない時は小さな池ですが、噴出するとその姿を一変させます。
龍巻地獄は、間欠泉次第で所要時間が大きく変わることと、時間を気にせず豪快な間欠泉を見学したいことから、今回のモデルルートの最終に持ってきています。
豪快に間欠泉が吹き上がるとあちこちから歓声があがります!
屋根で間欠泉が止められていますが、何もなければ約30mほどの高さまで噴き出します。
世界的に有名なイエローストーン国立公園やアイスランド、ニュージーランド等の間欠泉に比べ、噴出周期が短く、訪れた観光客を楽しませています。
おわりに
大分の別府温泉で人気の別府地獄めぐりをご紹介してきましたが、7つの地獄の所要時間と移動時間を合計して所要時間は4時間でした。
「海地獄」「鬼石坊主地獄」「血の池地獄」「かまど地獄」には無料の足湯がありますので散策に疲れたらそちらもおすすめ!
またお土産屋を選んだり、食事をしたりするともう少し所要時間を見ておいた方が良いと思います。
ご紹介したモデルルートがご参考になれば幸いです。
湯布院の観光情報
湯布院の観光情報もご紹介していますので読んでいただけると幸いです。