2020年11月24日(火)に日本100名城第28番で、長野県小諸市にある「 小諸城(こもろじょう)」に行ってきました。
小諸城は城下町より低い位置に築城された珍しいお城で別名「穴城」とも呼ばれ、「白鶴城」「酔月城」とも称されます。
小諸城は天文12年(1543年)、武田信玄が山本勘助に命じて築城されたと伝わります。
天正10年(1582年)、武田氏が滅ぶと織田氏、北条氏、豊臣氏がこの地を治め、仙石秀久(せんごく ひでひさ)・忠政親子が安土桃山時代から江戸時代にかけて現在のような石垣の構築や、三層の天守(寛永3年(1626年)の落雷で焼失)・黒門・大手門・三の門・足柄門を建てて近世城郭へと改築しました。
元和8年(1622年)に仙石忠政が信濃上田に移封されると松平氏、青山氏、酒井氏が城主となり、元禄15年(1702年)に牧野康重が城主となってからは牧野氏10代がこの地を治め明治時代を迎えました。
城跡は現在「市営公園小諸城址懐古園」として整備され有料公開されています。
小諸城を見学してきましたので見どころや日本100名城スタンプの設置場所や御城印、所要時間やアクセス、駐車場等ご紹介したいと思います。
「 小諸城」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「小諸駅」下車、小諸城大手門まで約150m、徒歩で約2分
自動車を利用
・カーナビで 「小諸城」を検索
駐車場
小諸城では大手門に近い「小諸市営大手門公園駐車場」と三の門に近い「懐古園駐車場」の2箇所の有料駐車場を利用することが可能です。
おすすめは駐車料金が安く大手門から見学できる「小諸市営大手門公園駐車場」です。
ただしすぐに満車になりますので、小諸市営大手門公園駐車場をご利用される場合は朝の早い時間からのご利用をおすすめします。
1.小諸市営大手門公園駐車場(料金が安いのでおすすめ)
・普通車は2時間まで無料、以後1時間ごとに100円
2.懐古園駐車場
料金:普通車は1回500円、12時間ごとに500円
日本100名城スタンプ設置場所
日本100名城スタンプは、三の門近くにある徴古館(ちょうこかん)にあります。
小諸城の御城印もこちらで購入することが可能です。
徴古館入口に日本100名城スタンプが設置されており、自由に押印することができます。
「 小諸城」の参拝と見どころ
仙石氏時代に建てられた重要文化財の大手門
重要文化財に指定されている小諸城の大手門から見学を開始します。
大手門は慶長17年(1612年)建立で、仙石秀久が小諸城を築いた時代の貴重な建築です。
二層入母屋造りの楼門で、1階が敵の侵入を防ぐ強固な造りになっているのに対し、2階は居館形式をとっているのが特徴です。
大手門から三の門へと向かいますが、大手門と三の門の間には電車が通っており、地下道を通って向かいます。
重要文化財の三の門
重要文化財に指定されている小諸城の三の門で、徳川家達の筆による「懐古園」の扁額がかけられており、構造は二層の櫓門となっています。
三の門も大手門同様、慶長期に建立されましたが、千曲川の氾濫により流され、明和2~3年頃(1765~1766年)に再建されました。
三の門を扁額と反対の位置から大手門の方向を向いた写真です。
三の門から大手門へはなだらかな坂道となっており、三の門が大手門より低い位置に建てられていることがわかります。
小諸城址懐古園料金所
三の門近くにある徴古館で日本100名城スタンプを押印し、小諸城址懐古園の料金所で入園料を払い小諸城跡を見学します。
入園料金は以下の通り3種類ありますが、小諸城跡の見学のみでしたら2の散策券でよいと思います。
1.共通券(大人500円)⇒見学可能施設(懐古園内散策・動物園・藤村記念館・徴古館・小山敬三美術館・小諸義塾記念館)
2.散策券(大人300円)⇒見学可能施設(懐古園内散策・動物園)
3.単独券(大人200円)⇒見学可能施設(徴古館・小山敬三美術館)
二の丸跡・二の門跡・南の丸跡・懐古園稲荷神社
料金所からゆるやかな坂を登ると二の丸跡、二の門跡があります。
二の門跡を過ぎると南の丸跡が見えてきます。
南の丸跡にある神社は懐古園稲荷神社と呼ばれ、元禄15年(1702年)に牧野康重公が小諸藩に入封となった際、越後の与坂藩からともに遷座されました。
黒門橋・黒門跡から本丸跡(懐古神社)へ
黒門橋と呼ばれる橋を渡り、黒門跡を通り、本丸跡(懐古神社)へ向かいます。
橋の下には紅葉谷と呼ばれる谷が広がっています。
懐古園は紅葉の名所としても有名ですが、訪れた際は紅葉のシーズンは過ぎていました。
黒門跡を通り過ぎ、正面の石垣を左に曲がると本丸跡(懐古神社)・天守台があります。
本丸跡(懐古神社)と鏡石
本丸跡(懐古神社)です。
懐古神社のご祭神は小諸藩主牧野氏歴代の霊、菅原道真公、火之迦具土命になります。
懐古神社の社殿近くには武田信玄の軍師として有名な山本勘助が愛用したと伝わる鏡石があります。山本勘助は朝夕この鏡石に自分の顔を映して反省していたそうです。
野面積と算木積の石垣が見ごたえのある天守台
懐古神社で参拝した後は天守台跡へと向かいます。
天守台からは見事な眺望が眼前に広がります。
天守台跡にはかつて三層の天守が建立されたと伝わりますが、寛永3年(1626年)の落雷で焼失し、
その後幕府の許可がおりず天守は再建されませんでした。
本丸周囲の石垣は仙谷氏時代のもので、高さは約6mの自然石をそのまま積み上げた野面積となっています。
北西隅に迫り出した天守台の石垣はひときわ高くなっており、角の石垣の工法は算木積(さんぎづみ)が用いられています。
迫力ある天守台は見ごたえがあります。
御城印
御城印は徴古館で頂くことが可能で、料金は300円となっています。
昨夜、長野県に入りました🎵
今日は御城印をもらいにマイベストキャッスル小諸城へ
毎月来てるような。。。🤤
御城印は三の門わきの徴古館で手に入ります。
1日から一気に石垣のお城ばかり見すぎて、お城酔いというか、石垣酔いしてる自分に気づきました😢😰 pic.twitter.com/bRlOV8MKhr— 流浪の月🌙✨💙💛 (@misa28624) May 4, 2022
おわりに
小諸城の所要時間ですが、ゆっくり見学した場合で約50分でした。
小諸城を見学してみて、仙石氏時代に建てられた重要文化財の大手門、同じく重要文化財の三の門は見ごたえがありました。
本丸跡の鏡石や、天守台の野面積や算木積の石垣も見ごたえがありました。
見どころいっぱいの小諸城に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
小諸城(こもろじょう) | |
住所 | 長野県小諸市丁311 |
電話番号 | 0267-22-0296 |
営業時間 | 午前9時~午後5時 ※冬季は午前9時~午後4時30分 |
休日 | 無休(12月~3月中旬は水曜が定休日) |
見学料 | 共通券(大人500円)、散策券(大人300円)、単独券(大人200円) |
アクセス | ■交通機関を利用 ・JR線「小諸駅」下車、小諸城大手門まで約150m、徒歩で約2分 ■自動車を利用 ・カーナビで 「小諸城」を検索 |
駐車場 | 大手門近くに有料駐車場(小諸市営大手門公園駐車場)あり 料金は普通車は2時間まで無料、以後1時間ごとに100円 |