【日本100名城第24番】武田氏3代が居館とした武田氏館(躑躅ヶ崎館)!スタンプ設置場所や見どころ、アクセスや所要時間等をご紹介!

武田氏館8
2020年11月21日(土)に日本100名城スタンプラリー24番で、山梨県甲府市にある「武田氏館跡(たけだしやかたあと)」に行ってきました。
武田氏館跡は「躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)」の別名でも親しまれています。

武田氏館(躑躅ヶ崎館)は永正16年(1519年)、武田信玄の父である武田信虎(たけだのぶとら)が石和から現在地に館を移したことから始まります。
その後、武田氏3代(信虎、信玄、勝頼)武田家当主の館として約60年政務を執り行い、館一帯は領国の政治・経済と文化の中心地として発展しました。
天正10年(1582年)、武田氏館は武田勝頼が新府城へ移転する際に一時破却されました。
しかし、織田氏の甲州征伐の結果、武田氏は滅亡し、甲斐国の統治拠点として織田家家臣の河尻秀隆や、その後入府した徳川家康によって再度甲斐支配の主城として再利用されました。
天正18年(1590年)、徳川家家臣の平岩親吉によって甲府城が築城されると機能は廃され、中心は甲府城へ移りました。
大正8年(1919年)、武田氏館があった場所に武田神社が創建されました。
現在は土塁や堀が復元され、境内には石垣や古井戸等が残っています。

日本100名城スタンプ武田神社社務所にあります。

今回武田氏館跡を見学してきましたのでアクセスや駐車場、見どころや所要時間等をご紹介したいと思います。

武田氏館跡をゆっくり見学した場合、所要時間は1時間でした。

武田氏館跡へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR線「甲府駅」下車、武田神社行バスに8分乗車「武田神社バス停」下車、武田氏館跡まで50m徒歩で1分
・JR線「甲府駅」下車、武田氏館跡までまで2.7kmタクシーで9分
・JR線「甲府駅」下車、武田氏館跡まで2.5km徒歩で35分

自動車を利用

・カーナビに武田神社の電話番号「055-252-2609」を入力

駐車場

武田氏館跡(武田神社)には乗用車が154台収容可能な無料駐車場(第一・第二駐車場)があります。
・第一駐車場

・第二駐車場

日本100名城のスタンプ設置場所

日本100名城スタンプ武田神社社務所にあります。
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スタンプは社務所に常設で設置されていますので自由に押印可能です。
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武田氏館跡の見学と見どころ

甲府駅の武田信玄公の銅像

今回は甲府駅から武田氏館跡(武田神社)へバスで向かいました。甲府駅には武田信玄公の銅像があり、おすすめの写真撮影スポットです。
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武田氏館跡に創建された武田神社

日本100名城の武田氏館(躑躅ヶ崎館)跡には現在武田神社があります。
武田神社は大正8年(1919年)、ご祭神に武田信玄を祀り創建されました。
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武田神社の本殿を建立する際、南側の石垣を崩し新たに正門を作りました。
武田氏館の正面玄関であった大手門跡は東側にあります。
武田氏館3

見どころの水堀

武田氏館のまわりは武田氏時代からある水堀土塁で囲まれ、現在でもその姿を確認することができます。
武田氏館19

武田氏館は武田神社を中心とした一辺200mの正方形の主郭と副郭により構成された平城となっています。
武田神社の社務所には日本100名城スタンプが設置されていますので自由に押印することができます。
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武田信玄公が使用された井戸

武田神社の境内には武田信玄公が使用された井戸が現在も残っています。
武田氏館の中心部に掘られた井戸で当時の生活を偲ばせる遺構です。
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武田神社の社殿から大手門跡へと進みます。
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武田時代と豊臣・徳川時代の遺構が発見された大手石塁

大手門跡付近にある復元整備された大手石塁で、武田氏館の正門である為の大手門を守るために築かれました。
石垣は野面積で、裏側には石垣の安定と排水を意図した栗石が詰め込まれています。
戦国時代の甲斐には存在しない石積み技術で、大手石塁は武田氏滅亡後の豊臣、または徳川氏配下の大名時代に築かれた可能性が高いと考えられています。
また、大手石塁の下からは三日月堀と呼ばれる武田氏特有の丸馬出の一部も見つかっており、武田氏時代の遺構と考えられています。
大手石塁では、武田氏時代とその後の遺構が同一場所で発見されています。
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大手石塁周辺には総堀・土橋・土塁・厩跡

右の森が武田神社がある場所で、森の前に大手石塁があります。
正面が大手門周辺で、大手門周辺には総堀・土橋・土塁が復元されています。
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大手石塁の南側には厩跡の平面表示があります。
厩跡は地面に柱を埋めて建てられた掘立柱建物跡で、大手石塁の東端部延長線上に計画的に立てられたと思われ、武田氏滅亡後に存在した厩と考えられています。
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おわりに

武田氏館(躑躅ヶ崎館)跡を訪れてみて、現在は武田神社になっていますが、武田氏館(主郭や西曲輪)を囲む武田氏時代からある水堀や土塁は見ごたえがありました。
武田神社の境内には武田信玄公が使用された井戸が現在も残っており、当時の生活を偲ばせます。
大手門周辺では、武田時代と豊臣・徳川時代の遺構が同一場所で発見された大手石塁や、総堀・土橋・土塁・厩跡が見どころとなっています。
甲府駅の武田信玄公の銅像も見ごたえがあるのでおすすめします。
見どころいっぱいの武田氏館(躑躅ヶ崎館)跡に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

武田氏館跡(たけだしやかたあと)
住所 山梨県甲府市古府中町2611
電話番号 武田神社:055-252-2609
スタンプ設置場所 武田神社社務所
営業日 年中無休
定休日 年中無休
見学料金 無料
アクセス ■交通機関を利用
・JR線「甲府駅」下車、武田神社行バスに8分乗車「武田神社バス停」下車、武田氏館跡まで50m徒歩で1分
・JR線「甲府駅」下車、武田氏館跡までまで2.7kmタクシーで9分
・JR線「甲府駅」下車、武田氏館跡まで2.5km徒歩で35分
■自動車の場合
・カーナビに武田神社の電話番号「055-252-2609」を入力
駐車場 ・乗用車が154台収容可能な無料駐車場(第一・第二駐車場)あり