2019年10月4日(金)に日本100名城スタンプラリー第44番で、愛知県名古屋市中区本丸にある「名古屋城(なごやじょう)」に行ってきました。
別名「金城(きんじょう)」「名城(めいじょう)」「金鯱城(きんこじょう、きんしゃちじょう)」とも呼ばれます。
「名古屋城」が築城される前には今川氏の居城「那古野城(なごやじょう)」があり、「織田信長」の父「織田信秀」が今川氏から奪った後に居住していました。
「那古野城」は「織田信長」生誕の地で、その後信長の居城となりましたが「清州城」に本拠を移したため廃城になりました。
その場所に「徳川家康」が慶長14年(1609年)から「名古屋城」の築城を始め、慶長17年(1612年)に連結式層塔型5層5階地下1階の大天守が完成しました。
以来333年間、数度に渡る震災や大火、明治維新の廃城も免れました。
昭和5年(1930年)には建造物24棟、昭和17年(1942年)に本丸御殿障壁が城郭として第一号の国宝に指定されました。
しかし昭和20年(1945年)5月14日の名古屋空襲で「大天守」「小天守」「本丸御殿」「東北櫓」「正門」「金鯱」などが焼夷弾の直撃を受けて「名古屋城」の大部分を焼失しました。
「名古屋城」の見どころは現存し重要文化財に指定されている「西南隅櫓」「東南隅櫓」「表二之門」「旧二之丸東二之門」「二之丸大手二之門」「西北隅櫓」や、忠実に復元された「本丸御殿」等となっています。
日本100名城スタンプは「正門改札所と東門改札所」2ヶ所にあります。
今回「名古屋城」を見学してきましたので見どころ等をご紹介したいと思います。
「名古屋城」をゆっくり見学した場合、所要時間は90分でした。
「名古屋城」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・名城線「市役所駅」下車7番出口⇒「名古屋城」まで650m・徒歩約9分
・名鉄線「東大手駅」下車南出口⇒「名古屋城」まで1.1km・徒歩約15分
自動車を利用
・カーナビにMAPCODE「4 348 787*08」を入力
駐車場
「名古屋城」には有料駐車場が2ヶ所あります。
1.「正門前駐車場」 収容台数308台、普通車30分毎180円
2.「二の丸駐車場」 収容台数123台、普通車30分毎180円
日本100名城のスタンプ設置場所
日本100名城スタンプは「正門改札所と東門改札所」2ヶ所にあります。
「名古屋城」の見学と見どころ
今回は名城線「市役所駅」から「名古屋城正門」のチケット売り場へ向かいました。
復元された立派な「名古屋城正門」
「名古屋城正門」です。
とても立派で圧倒されます。
観覧料は大人500円、中学生以下は無料になります。
門を入ってすぐのところには金のしゃちほこがあり、一緒に写真撮影することができますよ。
「正門改札所」で日本100名城のスタンプを押印
正門を入ってすぐのところにある「正門改札所」が日本100名城のスタンプ押印場所です。
観光案内所になっており、案内係の方が丁寧に観光ルートや所要時間を教えてくれます。
手前の櫓が「西南隅櫓(せいなんすみやぐら)」、真ん中の門が「本丸表二之門(ほんまるおもてにのもん)」、奥の櫓が「東南隅櫓(とうなんすみやぐら)」です。
全て重要文化財に指定されています。
重要文化財の「本丸表二之門」
重要文化財の「本丸表二之門(ほんまるおもてにのもん)」から城内へと向かいます。
本瓦葺の高麗門で柱や扉には金具が打ち付けられています。
「名古屋城」が創建された当初から現存する貴重な建造物です。
「表二之門」前には「きしめん亭」があります。
名古屋名物のきしめんがリーズナブルな価格でおいしくいただけるお店ですのでおすすめです!
重要文化財の「西南隅櫓」
「表二之門」を通り左に進んだところにある「西南隅櫓」の入場は人数制限されており、混雑時期は少し待つ必要が有ります。
今回は待ち時間はありませんでしたが、春の桜が満開の時期に来た際は約10分程度待ちました。
待ち行列がなければ先に観光することをおすすめします。
「西南隅櫓」は3階建てとなっており、入場時に靴を脱いで上がります。
2階に登ると石落としがあります。
3階からは「名古屋城」の大小天守が良く見えます♪
「西南隅櫓」の屋根の鬼瓦には菊紋が入っています。
この櫓は自然災害で明治後期から大正期頃に倒壊しました。
それを古材を用いて大正12年(1923年)に宮内庁が再建した為、菊紋が見られます。
重要文化財の「東南隅櫓」
「表二之門」を通り右に進んだところにある「東南隅櫓」です。
こちらの櫓も入って見学することが出来ます。
昭和27年(1952年)の解体修理により木曾の木材を使用して宝永4年(1707年)に修理されたことが分かっています。
「表二之門」を道なりに進んでいくと手前に「本丸御殿」、奥に「小天守」「大天守」が見えてきます。
忠実に復元された「本丸御殿」はカメラ撮影OK!
「本丸御殿」は「徳川家康」の命によって慶長20年(1615年)に造られました。
御殿の内部には障壁画や豪華で彩色豊かな彫刻が多数ありました。
昭和20年(1945年)の名古屋空襲で焼失しましたが、実測図や古写真が残っていたため、平成21年(2009年)から再建が進められ、平成30年(2018年)に完成しました。
「本丸御殿」に入る為には写真のテントで簡単な説明受けてから入る必要があります。
混雑する時期だとかなり長い待ち行列が発生します。
「本丸御殿」を保護する為、大きな荷物やリュックは入り口のロッカーに預ける必要が有ります。
カメラ撮影はOKですが、フラッシュ撮影はNGですのでご注意下さい。
「本丸御殿」内部はまだ再建されたばかりですので新築の良い香りがしました。
「本丸御殿」に入るとまず目に入るのが襖に描かれた「障壁画」。
かつて御殿には「狩野派」の絵師たちが部屋ごとに異なる題材で描いた床の間絵や「襖絵(ふすまえ)」が並んでいました。
現在は当時の技法を忠実に再現して復元された障壁画が並んでいます。
こちらは「竹林豹虎図(ちくりんひょうこず)」と呼ばれる障壁画で躍動感があっていいですね。
廊下を進んでいくと、藩主が正式な謁見で用いた「表書院」の立派な襖絵が見えてきます。
藩主が着座する場所は一段高くなっていて、真横から見学することもできるようになっています。
「本丸御殿」で一段と豪華な造り「上洛殿」
廊下を進むと一段と天井や襖絵、欄間が豪華な部屋に着きます。
こちらの部屋は「上洛殿(じょうらくでん)」と呼ばれます。
徳川3代将軍「徳川家光(とくがわいえみつ)」が京都に向かう途中、名古屋で宿泊する為に増築された部屋です。
なかでもとりわけ目を引くのが欄間の彫刻!
豊かな彩りと今すぐにでも飛び出しそうな躍動感ある造りが特徴です。
「上洛殿」の釘隠しにも贅が凝らされており、その緻密さや美しさに驚きます。
「上洛殿」以外の釘隠しです。
比較してみるとその差は歴然としていますね。
「小天守」「大天守」と連結する櫓「剣塀」
「本丸御殿」を見学した後は「小天守」「大天守」へと向かいます。
慶長17年(1612年)に完成した天守で城郭として国宝第一号に指定されました。
昭和20年(1945年)に名古屋大空襲で焼失後、鉄骨鉄筋コンクリートで再建されましたが、現在は設備の老朽化、耐震性の確保の問題で大小天守に入館することはできません。
「大天守」と「小天守」の間には連結する櫓台「剣塀(つるぎべい)」があります。
堀の軒に鋭い槍が並んでおり、「大天守」への敵の侵入を防ぐものでその為「剣塀」と呼ばれています。
「清州城」天守を移築したとも伝わる重要文化財の「西北隅櫓」
重要文化財の「西北隅櫓(せいほくすみやぐら)」です。
屋根が三層・内部三階で全国でも最大規模の櫓です。
「清州城(きよすじょう)」天守を移築したとも伝わります。
昭和39年(1964年)の解体修理の際、古材を用いて元和5年(1619年)頃に造営されたことが分かり、「清州城」天守の古材を再利用してつくられた可能性が高まりました。
重要文化財の「旧二之丸東二之門」
重要文化財の「旧二之丸東二之門(きゅうにのまるひがしにのもん)」です。
本来は「東黒鉄門(ひがしくろがねもん)」という二ノ丸東の枡形外門で、現在の東門の東側にありましたが諸事情により現在地に移築されました。
「名古屋城」最大の石垣石材「清正石」
「旧二之丸東二之門」近くには「清正石(きよまさいし)」と呼ばれる名古屋城で最大の石垣石材があります。
普請の名手「加藤清正(かとうきよまさ)」が積み上げたと伝わります。
「加藤清正」が石垣普請を行っている様子を模した像があります。
清正自ら石の上に乗って音頭を取ったと伝わっています。
名古屋空襲から「本丸御殿」の障壁画等を保護した「乃木倉庫」
こちらは「乃木倉庫」で登録有形文化財に指定されています。
「乃木希典(のぎまれすけ)」が名古屋にいた明治初期に建てられたと伝わります。
名古屋大空襲の際、「本丸御殿」の障壁画や天井絵等の大半を取り外してこちらに保管した為焼失を免れました。
焼失を免れた障壁画等は重要文化財に指定されています。
おわりに
「名古屋城」を観光してみて「大阪城」と同じくらいのスケールの大きさに驚きました。
重要文化財に指定されている「西南隅櫓」「東南隅櫓」「西北隅櫓」「本丸表二之門」「二之丸大手二之門」「旧二之丸東二之門」は見ごたえがありました。
なかでも「名古屋城」創建当初からある「本丸表二之門」や「清州城」の天守を移築したと伝わる「西北隅櫓」は歴史を感じられてよかったです。
忠実に再現された「本丸御殿」も障壁画や欄間の彫刻など大変見ごたえがありました。
見どころいっぱいの「名古屋城」に是非一度訪れて見てはいかがでしょうか。
近くにあるおすすめの観光地
近くには「熱田神宮」「犬山城」がありますのであわせて観光してみてはいかがでしょうか。
名古屋城名(なごやじょう) | |
住所 | 愛知県名古屋市中区本丸1-1 |
電話番号 | 052-231-1700 |
スタンプ設置場所 | 正門改札所と東門改札所の2ヶ所 |
営業日 | 午前9時~午後4時30分※ ※「本丸御殿」と「西南隅櫓」の入場は4時まで |
休園日 | 12月29日~31日、1月1日(4日間) |
見学料金 | 大人500円、中学生以下は無料 |
アクセス | ■電車の場合 ・名城線「市役所駅」下車7番出口⇒「名古屋城」まで650m・徒歩約9分 ・名鉄線「東大手駅」下車南出口⇒「名古屋城」まで1.1km・徒歩約15分 ■自動車の場合 ・カーナビにMAPCODE「4 348 787*08」を入力 |
駐車場 | 有料駐車場2ヶ所あり ・「正門前駐車場」 収容台数308台、普通車30分毎180円 ・「二の丸駐車場」 収容台数123台、普通車30分毎180円 |