2023年9月23日(土)に大阪府守口市馬場町にある高瀬神社に行ってきました。
高瀬神社の創建は不詳ですが、延長5年(927年)に編纂された『延喜式』神名帳に記載が見られる古社です。社伝によると約1,300年前の8世紀前半、聖武天皇の勅旨により行基が高瀬里に創建されたともいわれています。
御祭神には天照大神より古い天之御中主神がお祀りされている珍しい神社です。
今回、実際に高瀬神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
高瀬神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎京阪本線「土居駅」下車、高瀬神社まで280m、徒歩で約4分
自動車を利用
◎カーナビに高瀬神社の住所「大阪府守口市馬場町1-1-11」を入力し検索
駐車場
高瀬神社に参拝者専用の駐車場はありませんので近隣のパーキングを利用します。
高瀬神社の参拝と見どころ
高瀬神社の参拝開始
高瀬神社は『延喜式』神名帳に記載された式内社ですので「式内 高瀬神社」と書かれた社号標があります。社号標近くの石燈籠は明治34年(1901年)、鳥居は平成25年(2013年)に奉納されたものです。
鳥居を潜り左側に手水舎がありますのでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
境内にはクスノキ、イチョウ、クヌギなどの大木が生い茂り、古いものだと樹齢320年を超えます。神社の周囲は住宅街と大通りが通っており、貴重な鎮守の森となっています。
砲弾型の碑
参道を進み右側には「砲弾型の碑」があります。これは大阪城公園にあった大阪砲兵工廠で勤めた人からの奉納と伝わります。
拝殿・本殿、御祭神、ご利益
拝殿の前には大注連縄を掛けられた阿吽狛犬が神域を清浄に保っています。社殿は天正年間(1573年~1592年)に発生した織田氏と三好氏の兵火によって焼失し、現在の社殿は江戸中期頃に再建されました。当時は神殿やその他すべてが備わった大社で「八幡宮」とも称されました。
拝殿の中央には精緻で迫力ある獅子の彫刻、木鼻には龍の彫刻が施されています。通常は中央に龍の彫刻、木鼻に獅子か獏の彫刻が施されているので珍しいと思います。
本殿は一間社流造で、御祭神に天之御中主神がお祀りされています。天之御中主神は日本神話の天地開闢の時、高天原に最初に出現した神様で天の中心に位置する最高の始原神といわれます。ご利益も諸願成就・厄除開運・諸芸上達・家内安全など広範囲にわたります。
楠木稲荷神社
本殿の左側には境内社の楠木稲荷神社が鎮座しています。朱塗りの鳥居の先には銅板葺の一間社流造の社殿があります。稲荷社は五穀豊穣・商売繁盛のご利益で知られています。
御朱印
2023年9月23日の参拝時には御朱印は頒布されていませんでした。こちらは神社近くで出会った可愛い茶トラです♪
おわりに
高瀬神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約5分でした。高瀬神社の創建は社伝によると約1,300年前で、平安時代の『延喜式』神名帳にも記載されている式内社です。平安時代、この付近には高瀬川が流れており、「高瀬の里」「高瀬の淀」は有名な歌枕となりました。
「さしのぼる 高瀬の里の いたずらに 通う人なき 五月雨の頃」(衣笠内大臣)
「水まさる 高瀬の淀の 真こも草 はつかに見ても ぬるる袖かな」(殷富門院大輔)
社殿は江戸時代中期に再建されたもので、楠木稲荷神社や砲弾型の碑がありました。境内は大樹に包まれた鎮守の森になっていました。見どころいっぱいの高瀬神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
高瀬神社 | |
住所 | 大阪府守口市馬場町1-1-11 |
電話番号 | 06-6996-4808 |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ◎京阪本線「土居駅」下車、高瀬神社まで280m、徒歩で約4分 ■自動車を利用 ◎カーナビに高瀬神社の住所「大阪府守口市馬場町1-1-11」を入力し検索 |
駐車場 | 駐車場なし、近隣のパーキングを利用 |