【滋賀県】松尾芭蕉ゆかりの池があり厄除け・雷除け・ぼけ封じで有名な岩間寺!見どころや御朱印、アクセス・無料駐車場をご紹介

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2023年9月21日(木)に滋賀県大津市石山内畑町にある厄除け・雷除け・ぼけ封じで有名岩間寺いわまでらに行ってきました。岩間寺の別称で有名ですが、正式名称は「正法寺しょうほうじ」です。

江戸時代には松尾芭蕉が岩間寺に参籠し「古池や蛙飛びこむ水の音」の有名な俳句を詠んだ事でも知られ、現在も本堂横にその古池が残っています。

今回、実際に岩間寺に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

岩間寺の概要

創建は養老6年(722年)、元正天皇(680年~748年)の病気平癒を治した褒美として泰澄たいちょう岩間山中の桂の木で等身の千手観音像を刻み、元正天皇の念持仏である金銅千手観音像(約15cm)をその胎内に納めて御本尊としてお祀りしたのが起源と伝わります。

山号は「岩間山」、宗派は「真言宗醍醐派」、御本尊は「千手観音」になります。

御本尊の観音像は人々を苦しみから救う為に毎夜厨子から抜け出し、毎晩136もの地獄を駆け巡り苦しむ人々を救い、日の出頃に戻ってきた時には全身から汗が出ていることから「汗かき観音」さんと呼ばれています。また「雷除け観音」「ぼけ封じ観音」としても広く慕われています。

岩間寺へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

◎JR・京阪線「石山駅」下車、京阪バス(52・53・54)系統に約13分乗車、「中千町」バス停下車、岩間寺まで2.7km、徒歩で約53分
◎JR・京阪線「石山駅」下車、岩間寺まで7.7km、タクシーで約19分

自動車を利用

◎カーナビに岩間寺の電話番号「077-534-2412」を入力、または岩間寺の住所「滋賀県大津市石山内畑町82」を入力し検索

駐車場

岩間寺には普通自動車が20台駐車可能な無料駐車場があります。木曜日の午後に参拝に訪れましたが混雑もなく空いていました。

岩間寺の参拝と見どころ

ぼけ封じ観音像

岩間寺は京都府と滋賀県の境にある岩間山(標高443m)の山頂付近にあります。石山駅からバスと徒歩での参拝はかなり大変ですのでタクシーの利用、または自動車でのアクセスをおすすめします。境内入口の入山所を過ぎると右手にぼけ封じ祈願のご利益で知られる「ぼけ封じ観音像」があります。
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白姫龍神

ぼけ封じ観音像を通り過ぎて左側に「白姫龍神」がお祀りされています。岩間寺を開山した泰澄たいちょうは加賀の白山で修行中、白馬に乗った美女と出会いました。この美女は「白山妙理大権現」と名乗り、御神徳を感じた泰澄たいちょうは岩間山にも勧請しました。女性がこちらで祈願すると美女になると伝わります。
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仁王像

岩間寺には山門はなく、仁王像が立っています。こちらから本堂の方へ進みます。
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大銀杏と稲妻龍王社

参道を進むと推定樹齢350年の大銀杏が見えてきます。
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大銀杏の樹下には「稲妻龍王社」がお祀りされています。稲妻龍王は水を司り、雷難除・火難除のご利益で知られています。
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太子堂

稲妻龍王社の左側の建物は太子堂です。岩間寺を開山した泰澄たいちょうがお祀りされています。
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不動堂

稲妻龍王社の後方の建物は「不動堂」です。不動堂は寛政・文化・昭和年間に再建が繰り返され、現在の建物は平成5年(1993年)に再建されました。平安時代中期に造立された不動明王・二童子国重文、藤原期に造られた薬師如来坐像市重文に指定され、同じく藤原期の阿弥陀如来坐像もお祀りされています。
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松尾芭蕉が俳句を詠んだ古池

不動堂の左側にあるのは松尾芭蕉が岩間寺に参籠し「古池や蛙飛びこむ水の音」の有名な俳句を詠んだと伝わる古池です。
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古池には実際にカエルがおり、松尾芭蕉も同じ光景を見ていたのかも知れないと思うと感慨深いものがありました。
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本堂と金銅千手観音像

古池の左側にあるのが本堂です。本堂は天正5年(1577年)、醍醐寺理性院の尭助ぎょうじょによって再建されました。その後、寛永年間(1624年~1645年)に解体修理されています。秘仏で元正天皇の念持仏である金銅千手観音像は三重の厨子の中に安置されており、「汗かき観音」「雷除観音」「厄除観音」の名前で知られています。
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霊木の夫婦桂

本堂近くにあるのは霊木の夫婦桂です。泰澄たいちょうは桂の木を刻んで御本尊を造られました。その桂の切り株から再び芽生えたと伝わる桂の樹で3代目の子孫だと伝わっています。
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西国三十三所「お砂ふみ道場」

夫婦桂から奥に進むと「お砂ふみ道場」があります。西国三十三所の本堂前のお砂が石仏の礼拝石の下に埋められています。この石仏の前でお参りすることによって西国を巡礼したのと同じ功徳があるといわれています。
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日本一の長寿桂

お砂ふみ道場から更に境内の奥に進むと「日本一の長寿桂」があります。推定樹齢は500年で、遠目からでもわかるその大きさは樹高35.5m、幹回り11.6mにもなります。
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宇治市の名木100選にも選ばれており、近くに寄るとパワーを感じることができます。
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御朱印

御朱印は本堂で頂くことが可能で、「西国十二番」「ぼけ封じ」「白姫龍神」「不動尊」「雷除け」の5種類があります。

おわりに

岩間寺所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約30分でした。岩間寺の御本尊は「汗かき観音」「雷除観音」「厄除観音」で知られ、「ぼけ封じ」の功徳も有名です。本堂の隣には松尾芭蕉が「古池や蛙飛びこむ水の音」と俳句で詠んだ古池があります。境内の東側奥には推定樹齢500年の日本一の長寿桂があり、その大きさと迫力に圧倒されます。平安時代中期に造立された不動明王・二童子(国重文)も残っています。見どころいっぱいの岩間寺に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

岩間寺
住所 滋賀県大津市石山内畑町82
電話番号 077-534-2412
営業時間 午前9時~午後4時
定休日 年中無休
拝観料 500円
アクセス ■交通機関を利用
◎JR・京阪線「石山駅」下車、京阪バス(52・53・54)系統に約13分乗車、「中千町」バス停下車、岩間寺まで2.7km、徒歩で約53分
◎JR・京阪線「石山駅」下車、岩間寺まで7.7km、タクシーで約19分
■自動車を利用
◎カーナビに岩間寺の電話番号「077-534-2412」を入力、または岩間寺の住所「滋賀県大津市石山内畑町82」を入力し検索
駐車場 普通自動車が20台駐車可能な無料駐車場あり