2022年10月7日(金)に宮城県仙台市宮城野区榴ケ岡にある学問の神様をお祀りする仙台のパワースポット榴岡天満宮に行ってきました。
榴岡天満宮は平安時代の天延2年(974年)に京都府で創建されました。
その後平将門の孫である平将春が福島県に勧請し、次に宮城県柴田郡川内村に遷座されました。
戦国時代の天文20年(1551年)に仙台市青葉区の仙台東照宮の場所に遷座され、慶長16年(1611年)に丹塗りの社殿・唐門が造営されますが、慶安3年(1650年)に徳川幕府の命令によって仙台東照宮の東側の場所に遷座されました。
寛文7年(1667年)に仙台藩3代藩主・伊達綱宗公の命令により現在地の榴ヶ岡に遷座して丹塗りの社殿・唐門が造営され、菅原道真公の直筆の書が奉納されました。
寛政7年(1795年)の落雷によって社殿や多くの建造物を消失しますが、その後再建され現在に至ります。
御祭神は学問の神様と呼ばれる菅原道真公で、ご利益は合格成就・学業上達・就職出世・児童守護・道中安全・災厄除です。
今回、実際に榴岡天満宮に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
榴岡天満宮へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎JR仙石線「榴ヶ岡駅」下車、榴岡天満宮まで350m、徒歩で約5分
◎地下鉄東西線「宮城野通駅」下車、榴岡天満宮まで800m、徒歩で約12分
◎JR線「仙台駅」下車、榴岡天満宮まで900m、徒歩で約13分
自動車を利用
◎カーナビに榴岡天満宮の電話番号「022-256-3878」を入力、または榴岡天満宮の住所「宮城県仙台市宮城野区榴ケ岡105-3」を入力し検索
駐車場
榴岡天満宮には普通自動車が20台駐車可能な無料駐車場があります。金曜日の午後に参拝に訪れましたが混雑もなく空いていました。
榴岡天満宮の参拝と見どころ
榴岡天満宮の参拝開始
榴岡天満宮の入口には平成16年(2004年)に造られた躍動感のある大きな狛犬が境内を悪い気から守っています。狛犬の後方の社号碑には「躑躅岡天満宮」と書かれていますが、神社名の表記は「榴岡天満宮」の記載の方が多く見られます。
石段を上ると朱塗りの明神鳥居があり、中央には「躑躅岡天満宮」と書かれた扁額と注連縄が掛かっています。
境内を囲む20基の歌碑・句碑
鳥居を潜ると歌碑・句碑が境内を囲むように20基立っています。江戸時代の元禄2年(1689年)、松尾芭蕉が榴岡天満宮を参拝し「ここ玉田よこ野つつじが岡はあせび咲くころ也ここに天神の御社など拝て其日はくれぬ」という句を『奥の細道』に遺しています。
庚申社・八幡神社、妙見宮
参道の左の社殿は庚申社・八幡神社で、石祠は妙見宮です。妙見宮の近くには、はじめ狛犬の特徴を持つ狛犬一対が縦置きされています。
妙見宮からの光景で、参道の左に手水舎、正面に朱塗りの唐門と社殿、右に撫で牛と筆塚があります。左の巨樹は推定樹齢320年の「シラカシ」(仙台市保存樹木)で、筆塚の後方の樹木は「早咲き梅」です。
手水舎と鷽(うそ)
手水舎でしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。手水舎は綺麗な花で彩られ、にっこりと笑った鷽鳥がいます。鷽は天神様である菅原道真公が太宰府へ向かう海上で遭難した際に船の先にとまって先導したり、道真公が愛した梅の木に好んで止まっていたことから天神信仰に縁のある鳥とされています。
撫で牛
菅原道真公の神使である「撫で牛」は頭を撫でると学業成就が叶い、自分の身体の悪い部分を治癒を願って撫でると良くなると信仰されています。
唐門(仙台市登録有形文化財)
朱塗りが美しい唐門(仙台市登録有形文化財)は寛文7年(1667年)に榴ヶ岡天満宮が遷座・造営されてから唯一当時の姿を残している建造物です。唐門の構造は一間一戸の向唐門で屋根は銅板葺、桟唐戸や柱の粽に禅宗様の様式が見られます。
唐門の前に鎮座する狛犬は嘉永5年(1852年)に造られた阿吽狛犬です。両方角持ちで立派な顎鬚を蓄えているのが特徴です。
社殿・御祭神・ご利益
旧社殿は寛政7年(1795年)の落雷で焼失した為、現在の社殿はその後に再建されたものです。総ケヤキ造りの社殿で、御祭神には学問の神様と呼ばれる菅原道真公がお祀りされています。ご利益は合格成就・学業上達・就職出世・児童守護・道中安全・災厄除で知られています。
撫で牛の「優の丑」「勇の丑」
社殿の前には「優の丑」(左)と「勇の丑」(右)と呼ばれる狛牛がいます。優の丑は家族団欒をしている牛で幸福を授けてくれる撫で牛です。自分と家族の生まれた月に触れて優の丑を撫でると無事合格・英才開花・親子安全・子孫繁栄のご利益があります。勇の丑は勇猛果敢な邪気を払う撫で牛で自分の干支の文字に触れ勇の丑を撫でると合格祈願・学業上達・連戦連勝・成績向上のご利益があります。
お守り・御朱印
社務所や周辺にはおみくじやお守りが頒布されています。学問の神様である菅原道真公がお祀りされているので学業成就の御守りが多く見られます。可愛い「鷽みくじ」や願いを紙に書いて筒に入れて祈願する「願い叶い筒」も頒布されています。
御朱印は境内の社務所で見開きの直書き御朱印を頂くことができます。
榴岡天満宮の御朱印
げっとしました⛩️ pic.twitter.com/A91HGt3cUX— ずんずん (@zunzun026) May 18, 2023
おわりに
榴岡天満宮の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。榴岡天満宮は松尾芭蕉が訪れた『奥の細道』にも登場する神社で、境内の周囲には20基の歌碑・句碑が並んでいます。この地に遷座して造営した唐門(仙台市登録有形文化財)が現存しており、近くには推定樹齢320年のシラカシ(仙台市保存樹木)があります。学問の神様である菅原道真公がお祀りされており、3体の撫で牛は篤い信仰を集めています。見どころいっぱいの榴岡天満宮に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
榴岡天満宮(つつじがおかてんまんぐう) | |
住所 | 宮城県仙台市宮城野区榴ケ岡105-3 |
電話番号 | 022-256-3878 |
営業時間 | 午前9時30分~午後4時30分 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ◎JR仙石線「榴ヶ岡駅」下車、榴岡天満宮まで350m、徒歩で約5分 ◎地下鉄東西線「宮城野通駅」下車、榴岡天満宮まで800m、徒歩で約12分 ◎JR線「仙台駅」下車、榴岡天満宮まで900m、徒歩で約13分 ■自動車を利用 ◎カーナビに榴岡天満宮の電話番号「022-256-3878」を入力、または榴岡天満宮の住所「宮城県仙台市宮城野区榴ケ岡105-3」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が20台駐車可能な無料駐車場あり |