【千葉県】木更津市にある日本武尊と弟橘媛の哀しい伝説が残る吾妻神社!由緒や見どころ、御朱印、アクセス・無料駐車場をご紹介

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2023年3月20日(月)に千葉県木更津市吾妻にある日本武尊と弟橘媛の哀しい伝説が残る吾妻神社に行ってきました。地元では「吾妻様」と親しまれている神社です。

今回実際に吾妻神社に参拝してきましたので由緒や見どころ、御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

日本武尊と弟橘媛の哀しい伝説

景行天皇40年(110年)、日本武尊やまとたけるが東征のために相模国(神奈川県)からこの地に渡ろうとしました。しかし浦賀沖で暴風雨に遭遇して船が転覆寸前になりました。

その時、日本武尊の妃である弟橘媛おとたちばなひめが海の神の怒りを静める為に海中に身を投じて船を進ませました。数日後、この地に弟橘媛の御袖が漂着した為これを納めて吾妻神社創建したと伝わります。

また日本武尊は弟橘媛の死を悼みしばらくこの地に逗留したといわれています。その為「君去らず」と呼ぶようになりそれが訛って現在の「木更津」になったと伝わります。

吾妻神社へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR内房線「木更津駅」下車、吾妻神社まで1.4km、徒歩で約18分

自動車を利用

・カーナビに吾妻神社の住所「千葉県木更津市吾妻2丁目7-55」を入力し検索

駐車場

吾妻神社には境内入口鳥居の横に無料駐車場があります。
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普通自動車が10台程度駐車可能で、月曜日の午前に参拝した際は空いていました。
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吾妻神社の参拝と見どころ

吾妻神社の参拝開始

吾妻神社の入口には大正10年(1921年)に奉納された石の神明鳥居が建っています。鳥居の側には「吾妻神社」の社号碑があります。
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境内は広く、綺麗に整備・維持されており篤い信仰を集めていることが感じられます。歴史を感じる石灯籠は江戸時代の文政13年(1830年)に奉納されたもので「海上安全」「大漁祈願」と刻まれています。吾妻神社 (木更津市)4

拝殿前の石段の近くに手水舎がありますのでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
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正面に見えるのが拝殿で、拝殿の前では江戸流れの狛犬一対が悪い気から護っています。
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江戸流れ狛犬の最大の特徴は流れるようなたてがみが特徴です。またこちらの狛犬は楕円形の目、控えめな獅子鼻、真ん中で分けられた前髪が江戸風の狛犬となっています。
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拝殿・本殿・御祭神・ご利益

こちらの拝殿には見事な彫刻が施されています。
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拝殿の彫刻は左に龍、右に日本武尊と弟橘媛と思われる人物が描かれています。木鼻にも獅子や精巧な彫刻が施されています。
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御祭神には日本武尊の妃である弟橘媛がお祀りされており、身を挺して夫を守った逸話から縁結び・夫婦円満・勝運祈願・出世開運のご利益で知られています。本殿では弟橘媛の流れ着いた御袖を御祭神としてお祀りしています。また昭和32年(1957年)に寄贈された弟橘媛像も安置されています。吾妻神社 (木更津市)20

日本武尊が身なりを整えた鏡ヶ池

本殿の隣にある池は「鏡ヶ池」と呼ばれています。かつてこの一帯は森で、その森の中心に水が綺麗に澄んだ池がありました。この地に辿り着いた日本武尊や従者たちはこの池の水で喉を潤し、水面を鏡の代わりにして身なりを整えたと伝わります。また弟橘媛が使った鏡を沈めた場所ともいわれ、それ以来「鏡ヶ池」といわれるようになりました。
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拝殿の左に進むと富士塚があります。
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富士塚

富士塚は江戸時代の文久3年(1863年)、徳行明鐘とくぎょうめいしょうという修験者が富士山麓で三十三度の大願成就を記念して建立したと伝わります。富士山の火山岩を積み上げて造られており、頂上には富士本宮の御祭神である木花咲也姫命このはなさくやひめのみこと邇邇芸命ににぎのみこと磐長姫命いわながひめのみことの石碑が建っています。
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山王宮と庚申塔

富士塚の隣には山王宮が鎮座しています。その隣には庚申塔が並んでおり、右から2番目の石塔には「見ざる」「言わざる」「聞かざる」の三猿が彫刻されています。
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金毘羅宮

参道の右側に鎮座する金毘羅宮です。金毘羅宮の御祭神は大物主神おおものぬしのかみで、航海の安全や豊漁祈願のご利益で知られています。旧吾妻村は漁業の町として発展してきたので海の守り神として信仰されてきました。社殿には七福神もお祭りされています。
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稲荷様の小祠

金毘羅宮の隣の小祠には稲荷様がお祀りされ、五穀豊穣・商売繫盛のご利益で知られています。
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御朱印

御朱印は1.3km、徒歩で約17分のところにある八剱八幡神社でいただくことが出来ます。

おわりに

吾妻神社所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約10分でした。吾妻神社は日本武尊と弟橘媛の哀しい伝説が残る神社で、御祭神には弟橘媛の御袖がお祀りされています。日本武尊がこの地について身なりを整えた鏡ヶ池も残っています。また拝殿の彫刻は見事で、富士塚や三猿がある庚申塔も見どころです。見どころいっぱいの吾妻神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

吾妻神社
住所 千葉県木更津市吾妻2丁目7-55
電話番号 048-323-8881
営業時間 終日可能
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
・JR内房線「木更津駅」下車、吾妻神社まで1.4km、徒歩で約18分
■自動車を利用
・カーナビに吾妻神社の住所「千葉県木更津市吾妻2丁目7-55」を入力し検索
駐車場 普通自動車が約10台駐車可能な無料駐車場あり

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