2022年8月12日(金)に大阪府大阪市天王寺区小橋町にある真田幸村の抜け穴伝説が残る産湯稲荷神社に行ってきました。
創建は不詳ですが、かつてこの地には「比売許曽神社」が鎮座し「産湯稲荷神社」は摂社であったと伝わります。
天正年間(1573年~1592年)の織田信長による石山本願寺攻めの戦火により産湯稲荷神社は比売許曽神社と共に焼失してしまいます。
その後、比売許曽神社は境外にあった摂社「牛頭天王社」に遷座され、産湯稲荷神社は現在地に再建されました。
御祭神は、宇迦之御魂神・下照比売命・大小橋命で、ご利益は五穀豊穣・商売繁盛・安全祈願のご利益があります。
今回実際に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
産湯稲荷神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・近鉄線、大阪メトロ千日前線、JR大阪環状線「鶴橋駅」下車、産湯稲荷神社まで270m、徒歩で約4分
・近鉄線「大阪上本町駅」下車、産湯稲荷神社まで700m、徒歩で約8分
自動車を利用
・カーナビに産湯稲荷神社の住所「大阪府大阪市天王寺区小橋町3-1」を入力し検索
駐車場
産湯稲荷神社には参拝者専用駐車場はありませんので近隣のパーキングを利用します。
産湯稲荷神社の参拝と見どころ
産湯稲荷神社の参拝開始
産湯稲荷神社の入口の朱色の明神鳥居を通って境内に進みます。緑に包まれた参道を直進すると社殿が見えてきます。
参道の右側には2つのお社があり、かわいいお姿をした石像が祀られています。手前のお狐様もかわしい姿ですね♪
「桃山跡」と「式内 比売許曽神社」の石碑
参道左側には「桃山跡」と「式内 比売許曽神社」の石碑があります。かつてこの場所は広大な桃林と味原池が広がる「桃山」と呼ばれる景勝地でした。また織田信長による石山本願寺攻めの戦火で焼失するまでは「比売許曽神社」が鎮座していました。
緑に包まれた参道と綺麗に整備された境内は心が落ち着きます。
苔むした風情のある手水舎がありますのでこちらでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
社殿と御祭神、ご利益
社殿には御祭神の宇迦之御魂神・下照比売命・大小橋命がお祀りされており、五穀豊穣・商売繁盛・安全祈願のご利益で知られます。
社殿左奥には数多くの神様がお祀りされています。
真田幸村の抜け穴伝説が残る「玉之井」
社殿へ続く参道を途中で右に曲がると御祭神の大小橋命の産湯として利用された「玉之井」と呼ばれる井戸があります。社名の由来になった井戸で、その側には「大小橋命産湯玉之井」と刻まれた石碑が建っています。
井戸の上方には神棚があり、左に大己貴神・少彦名神、真ん中に弥都波能売神・御井神、右に祓戸神・味耜高彦根命がお祀りされています。こちらの井戸はかつて奥行き約90mの坑道があり、真田幸村の抜け穴があったと伝わります。明治時代の洪水で坑道は崩落し、現在は蓋もついており内部を見ることはできません。
玉之井の奥へ進むと洞窟のような場所があり、そちらに不動明王像が祀られています。こちらでもしっかりと参拝しました。
御朱印
御朱印は境内の社務所で頂くことが可能です。
産湯稲荷神社の御朱印。 pic.twitter.com/NPlyVo3gPf
— 社之烏 💉💉💉💉 (@crow_in_shrine) July 22, 2018
おわりに
産湯稲荷神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約15分でした。産湯稲荷神社に参拝して、境内の石碑からかつて桃山と呼ばれた景勝地であったことや比売許曽神社が鎮座していたことが分かりました。玉之井と呼ばれる井戸は真田幸村の抜け穴伝説が残る井戸で戦国ロマンを感じました。見どころいっぱいの産湯稲荷神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
産湯稲荷神社 | |
住所 | 大阪府大阪市天王寺区小橋町3-1 |
電話番号 | 06-6767-2359 |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・近鉄線、大阪メトロ千日前線、JR大阪環状線「鶴橋駅」下車、産湯稲荷神社まで270m、徒歩で約4分 ・近鉄線「大阪上本町駅」下車、産湯稲荷神社まで700m、徒歩で約8分 ■自動車を利用 ・カーナビに産湯稲荷神社の住所「大阪府大阪市天王寺区小橋町3-1」を入力し検索 |
駐車場 | 駐車場なし、近隣のパーキングを利用 |