【京都府】美しい庭園や布団に入った寝仏が有名な亀岡市の穴太寺!見どころや御朱印、アクセス・駐車場をご紹介

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2022年4月30日(土)に京都府亀岡市にある西国三十三所第21番札所で、多宝塔を借景とした美しい庭園や布団に入った寝仏が有名穴太寺あなおじに行ってきました。

今回、実際に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益やアクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

穴太寺の概要

穴太寺の創建は宝徳2年(1450年)に編纂された『穴太寺観音縁起』によると慶雲2年(705年)、文武天皇の勅願により大伴古麻呂が創建したと伝わります。古くは「穴穂寺」「穴生寺」「菩提寺」などとも呼ばれていました。

山号は菩提山、宗派は天台宗、本尊は薬師如来になります。

穴太寺は聖観音像にまつわる「身代わり観音」の伝説で早くから世の中で有名になりました。この伝説は平安時代後期に編纂された『今昔物語集』に記載されています。

物語の内容は、丹波国桑田郡の郡司をしていた宇治宮成が京都の仏師を招いて聖観音像を造立させ、褒美に自分の名馬を与えました。しかし名馬が惜しくなり家来に命じて仏師を弓矢で射殺しました。しかし仏師は生きており、その代わりに聖観音像の胸に矢が刺さっていました。その出来事の後、宇治宮成は改心し仏道を信仰するようになったと伝わります。

応仁の乱(応仁元[1467]~文明9年[1477])や天正年間(1573年~1593年)の明智光秀の丹波攻めの兵火に巻き込まれて焼失しました。

江戸時代の17世紀中頃に行廣上人によって再興されますが、享保13年(1728年)に本堂を焼失しました。その後、享保20年(1735年)に再建されました。

穴太寺へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR線「亀岡駅」下車、南口より「穴太寺前行」バス乗車約19分(260円)、「穴太寺前」バス停下車100m、徒歩約1分
・JR線「亀岡駅」下車、穴太寺まで3.6km、タクシーで約12分

自動車を利用

・カーナビに穴太寺の電話番号「0771-24-0809」を入力

駐車場

穴太寺には普通自動車が50台収容可能な有料駐車場があります。駐車料金は1回500円で、広くて駐車しやすい駐車場です。
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穴太寺の有料駐車場と仁王門の道中に普通車が3台駐車可能な有料駐車場があります。こちらは1回300円で、穴太寺の駐車場より安いので空いていればおすすめです。
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穴太寺の参拝と見どころ

仁王門(亀岡市指定有形文化財)

穴太寺の仁王門(亀岡市指定有形文化財)は江戸時代の17世紀中期に再建されました。仁王門の前には西国三十三所の21番札所であることから「西国二十一番 穴太寺」の石碑が立っています。
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仁王門の両側には迫力のある阿吽の金剛力士像が安置されています。

鎮守堂(京都府登録有形文化財)

仁王門を潜り左側には鎮守堂(京都府登録有形文化財)があります。鎮守堂は正面の「天満宮」と左にある「稲荷明神」から形成されています。天満宮の御祭神には菅原道真公が祀られ、江戸時代の18世紀頃に建立されました。稲荷明神も江戸時代の宝暦9年(1759年)に建立されました。
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多宝塔(京都府指定有形文化財)

鎮守堂の隣には穴太寺のシンボルにもなっている多宝塔(京都府指定有形文化財)があります。江戸時代の文化元年(1804年)に再建されたもので、高さは13m、3間で構成された多宝塔になります。四方には玄武・白虎・朱雀・青龍の四神の彫刻が施されています。
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鐘楼(亀岡市指定有形文化財)

仁王門を潜り右側には鐘楼(亀岡市指定有形文化財)があります。秋になると周囲の紅葉が美しく鐘楼を彩ります。鐘楼の隣には手水舎がありますのでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
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本堂(京都府指定有形文化財)

仁王門を潜り正面に見える本堂(京都府指定有形文化財)は江戸時代の享保20年(1735年)に再建されました。明治29年(1896年)には本堂の屋根裏より釈迦如来大涅槃像が発見されました。
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かつて鎌倉時代の仏師・感世作と伝わる木造聖観音立像(重要文化財)も安置されていましたが、昭和43年(1968年)に盗難に遭い、いまだに発見されていません。本堂内覧は左にある庫裏・方丈が入口となります。
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穴太寺庭園と本堂内覧

本堂の左手にある庫裏・方丈で拝観料500円を納めると穴太寺庭園(京都府指定名勝)と本堂の内覧が可能となります。拝観料は500円で、庭園と本堂の木造釈迦涅槃像寝仏)は必見です。見ごたえがありますので拝観をおすすめします。
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庫裏・方丈(亀岡市指定有形文化財)

庫裏・方丈は江戸時代の延宝5年(1677年)に再建されました。南面は数寄屋風となっており、軒先から庭園の景色を楽しむことが出来ます。

庭園(京都府指定名勝)

庭園は江戸時代中期に造られた池泉鑑賞式庭園です。多宝塔を借景として築山を設け、段上に2列の石組を巧みに配置して、横長の石を水平に置くことによって安定感を出しています。池の周りには見事なサツキが植えられ、調和と構成の美しさから丹波地方随一の名園とも言われます。軒先から時間を忘れて庭園を眺められるのはとても幸せだと思います。
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釈迦如来涅槃像(寝仏)(亀岡市指定有形文化財)

庫裏・方丈の入口から写真のような廊下を渡って本堂へ向かいます。本堂の最奥まで進むと布団を掛けられて眠っている釈迦如来涅槃像(亀岡市指定有形文化財)がおられます。明治29年(1896年)に本堂の天井裏で見つかりました。こちらの寝仏病気平癒のご利益があると言われ、悪い部分を撫でると病気が治ると篤い信仰を集めています。

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御朱印

御朱印は本堂を正面に右側にある納経所で頂くことが可能で志納金は300円です。御朱印は5種類あり迷いますが、迷った場合は御本尊の「薬師如来」が良いかと思います。

おわりに

穴太寺所要時間ですが、庭園・本堂内覧をしてゆっくり参拝した場合で約60分でした。
穴太寺に参拝してみて、境内はコンパクトですが見るものほとんどすべてが文化財に指定されており見ごたえがあります。その中でも多宝塔、庭園、釈迦如来涅槃像は特に見ごたえがありました。多宝塔を借景とした庭園を軒先から見学できるのはとても贅沢な時間だと思います。参拝者もそれほど多くなく、自分のペースでゆっくりまわれるのも良かったです。
見どころいっぱいの穴太寺に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

穴太寺
住所 京都府亀岡市曽我部町穴太東辻46
電話番号 0771-24-0809
営業時間 午前8時~午後5時
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
・JR線「亀岡駅」下車、南口より「穴太寺前行」バス乗車約19分(260円)、「穴太寺前」バス停下車100m、徒歩約1分
・JR線「亀岡駅」下車、穴太寺まで3.6km、タクシーで約12分
■自動車を利用
・カーナビに穴太寺の電話番号「0771-24-0809」を入力
駐車場 普通自動車が50台駐車できる有料駐車場あり(1回500円)

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