2021年12月25日(土)に東京都品川区戸越にある古来より願いが叶うパワースポットで地名の由来になった戸越八幡神社に行ってきました。戸越八幡神社は戸越銀座商店街近くにあります。
戸越八幡神社の創建は室町時代の大永6年(1526年)、諸国をまわって修行していた行永法師と呼ばれる僧が旧戸越村内の藪清水という水源地から誉田別命のご神体を見つけ、京都府八幡市の石清水八幡宮から分霊を勧請して草庵に祀ったのがはじまりと伝わります。
草案は人々が祈願すると願いがすぐに叶ったことから成就庵と呼ばれ信仰を集めました。
成就庵の願いが叶う評判を詠んだ『江戸越えて 清水の上の成就庵 ねがひの糸の とけぬ日はなし(訳:江戸を越えた清水の上の成就庵での願いは一つとして成就しないことはない)』という古歌も残っており、「江戸越え」が「戸越」の地名の由来となっていきました。
戸越八幡神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益やアクセス、駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
戸越八幡神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・都営浅草線「戸越駅」下車、戸越八幡神社まで450m、徒歩で約5分
・東急大井町線「戸越公園駅」下車、戸越八幡神社まで550m、徒歩で約7分
・東急池上線「戸越銀座駅」下車、戸越八幡神社まで800m、徒歩で約8分
自動車を利用
・カーナビに戸越八幡神社の電話番号「03-3781-4186」を入力
駐車場
戸越八幡神社には駐車場がありませんので近隣のパーキングを利用します。
パーキングの相場は30分200円です。
戸越八幡神社の参拝と見どころ
戸越八幡神社の参拝開始
戸越銀座商店街から1本道を入ると戸越八幡神社が見えてきます。
境内入口の石造鳥居の近くには緑と黄色の立派な樹木が立っています。
入口付近にはきれいな花々が植えられており、12月下旬に訪れましたが色鮮やかで癒される空間でした。
江戸名所図会に描かれた境内
入口から細長い参道がまっすぐ社殿まで伸びており、途中右側に授与所があります。
参道沿いには樹齢300年にもなる樹木もあり、緑に包まれた静寂で心地よい空間です。
江戸時代に発行された『江戸名所図会』にも戸越八幡神社の境内が描かれており、現在と同じ姿であったことがわかります。
授与所・手水舎
授与所には多数のお守りと御朱印が並んでいます。
隣にある手水舎は4体の石像が水盤を支えている珍しい形状のものです。
手水舎近くには運試し当たり矢があります。運試ししてみてはいかがでしょうか🎵
神楽殿・神輿奉安庫
授与所隣にあるのは神楽殿と神輿奉安庫です。
神楽殿は昭和4年(1929年)に木造で再建されたもので、神楽殿にはかわいい神輿渡御の様子が描かれています。
神楽殿の前のソファーでは御朱印待ちの間利用したり、境内で不定期に販売されるコーヒーをいただくことができます。
神輿奉安庫は開かれており、見事な神輿を見ることができました。
区内で最も古い石造狛犬
社殿の入口では区内で最も古い石造狛犬が境内を悪い気から守っています。
この狛犬は江戸時代の延享3年(1746年)、荏原郡戸越村の207名の村民達がお金を出し合って奉納したもので、品川区指定有形文化財になっています。
狛犬の近くには令和元年(2019年)に奉納された「福分けさる」の石像と、ピンク色をした石造りの「夢叶ううさぎ」像があります。うさぎを撫でると願いが叶うと言われています。
福分けさるの石像の近くでかわいい猫に出会えました、さっそくご利益が🎵
江戸時代建立の社殿
石造狛犬の先ある社殿にはご祭神に誉田別命が祀られ、ご利益は厄除・開運・学業成就等があります。また、古歌に詠われるように昔より願いが叶うパワースポットとしても有名です。
社殿は江戸時代の安政2年(1855年)に建立された木造社殿で現存しています。しかし長年の風雨と老朽化で傷んでおり、令和3年(2021年)から令和8年(2026年)にかけて改修工事が行われています。
元の社殿は狛犬近くにありましたが、曳家で社殿を18m後方に移築・改修されました。
拝殿・本殿には江戸時代の緻密で見事な彫刻が施されていますが、その彫刻もそのまま残っています。移築・改修前にあった末社の春日社と稲荷社は現在本殿に合祀されています。
御朱印
御朱印は多数用意されており、御朱印の番号を伝えて拝受していただく形です。
参拝時は御鎮座500年御社殿改修記念事業の御朱印が初穂料500円でありました。
それ以外にも新春初夢特別御朱印や1日限定、月替わり、枚数限定、見開きの御朱印といった様々な御朱印が用意されていますので説明書きを読んで確認するのが良いと思います。
通常の御朱印からかわいい御朱印まで数多くの御朱印が社務所に並んでいます。
おわりに
戸越八幡神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約30分でした。
戸越八幡神社に参拝してみて、江戸時代に建立され、移築・改修された拝殿・本殿の彫刻は見事でした。同じく江戸時代建立で区内で最も古い石造狛犬は戸越村の農民がお金を出し合って奉納したもので、古来から崇敬を集めていたことがわかります。
古歌に戸越八幡神社で叶わない願いはないと詠まれるほど願いが叶うパワースポットとして有名です。
見どころいっぱいの戸越八幡神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
戸越八幡神社 | |
住所 | 東京都品川区戸越2丁目6−23 |
電話番号 | 03-3781-4186 |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・都営浅草線「戸越駅」下車、戸越八幡神社まで450m、徒歩で約5分 ・東急大井町線「戸越公園駅」下車、戸越八幡神社まで550m、徒歩で約7分 ・東急池上線「戸越銀座駅」下車、戸越八幡神社まで800m、徒歩で約8分 ■自動車を利用 ・カーナビに戸越八幡神社の電話番号「03-3781-4186」を入力 |
駐車場 | 駐車場なし、近隣のパーキング(30分200円程度)を利用 |