2019年9月2日(月)に日本100名城第7番で、宮城県多賀城市にある「多賀城(たがじょう)」に行ってきました。
多賀城は奈良時代の神亀元年(724年)に地方行政を監督することになった「大野東人(おおののあずまびと)」によって築城されたと考えられています。
多賀城市の松島丘陵に築城された多賀城は四方が約1kmの不均等な四角形で、周囲を堀や柵で囲っていたことが発掘調査で分かっています。
奈良時代から平安時代(11世紀中期頃)にかけて陸奥国府や鎮守府が置かれ、東北地方の行政・軍事拠点となりました。
多賀城を見学してきましたので見どころや日本100名城スタンプの設置場所や所要時間、アクセスや駐車場等ご紹介したいと思います。
「多賀城」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「国府多賀城駅」下車、多賀城まで約1.4km、徒歩で約18分
・JR線「国府多賀城駅」下車、多賀城まで約2km、タクシーで約5分
自動車を利用
・カーナビに多賀城跡管理事務所の電話番号「022-368-5309」を入力
駐車場
多賀城の多賀城政庁跡北側にある「多賀城跡管理事務所」に普通自動車が25台収容可能な無料駐車場があります。
駐車場は広く駐車しやすく午前に訪れた際は混雑もなくすぐに駐車できました。
日本100名城スタンプ設置場所
日本100名城スタンプは、多賀城跡管理事務所にあります。
日本100名城スタンプは管理事務所入口横に常設されていますので管理事務所の閉所時も押印可能となっています。
「多賀城」の見学と見どころ
多賀城の見学開始
今回は国府多賀城駅から歩いて多賀城跡へ向かいました。
多賀城までは約1.4km、徒歩で約18分かかります。
国府多賀城駅には日本100名城スタンプはありませんのでご注意ください。
しばらく歩くと「多賀城(政庁)跡」「多賀城碑(壺の碑)」の看板が見えてきます。
外郭南門跡
多賀城碑の手前に外郭南門跡(がいかくなんもんあと)があります。
南門は多賀城政庁から南に約380mの場所にあり、外郭南辺のほぼ中央に位置しています。
松尾芭蕉も感動した奈良時代の古碑「多賀城碑」
外郭南門跡から城内に進んですぐのところに奈良時代の古碑で重要文化財の多賀城碑があります。
別名「壺碑(つぼのいしぶみ)」とも呼ばれ、小さなお堂の中で大切に保管されています。
多賀城碑の大きさは高さ196cm、最大幅92cmで碑面には多賀城までの距離や修造に関すること、天平宝宇6年(762年)にこの碑が造られたことが141文字で刻まれています。
松尾芭蕉もこの地を訪れ、この碑と対面した感動を『おくのほそ道』に書き記しています。
多賀城碑から370m、徒歩約6分で多賀城政庁跡が見えてきます。
外郭南門跡から政庁跡へのメインストリート
政庁下の階段で、外郭南門跡から政庁跡へ南北まっすぐ続くメインストリートです。
傾斜がある為階段となっており、道路幅は築城当初は約13m、後期には約23mありました。
政庁の南門前跡
多賀城の城内の中央に政庁が置かれ、ここは政庁の南門前跡になります。
南門の東西には門を飾るために翼廊がついていました。
西翼廊跡です。
こちらは東翼廊跡です。
政庁正殿跡
南門前跡から直進したところに多賀城のほぼ中心に位置する政庁正殿跡があり、現在は建物の規模がわかるように基壇が復元整備されています。
政庁は大野東人の創建後、天平宝字6年(762年)、宝亀11年(780年)、貞観11年(869年)の3回に渡り建て替えられたことがわかっています。
また、政庁跡の周囲には桜の木が植えてあり、春は桜の名所としても有名です。
おわりに
多賀城の所要時間ですが、ゆっくり見学した場合で約1時間でした。
多賀城を見学してみて、奈良時代の古碑で重要文化財の多賀城碑(壺碑)は松尾芭蕉も感動した貴重な碑で必見です。
国府多賀城駅から外郭南門跡、政庁の南門前跡、政庁正殿跡と歩いてみて多賀城の大きさや城郭の構造を体験することができました。
古代のロマンを感じる多賀城に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
多賀城(たがじょう) | |
住所 | 宮城県多賀城市市川 |
電話番号 | 022-368-5309(多賀城管理事務所) |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
見学料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・JR線「国府多賀城駅」下車、多賀城まで約1.4km、徒歩で約18分 ・JR線「国府多賀城駅」下車、多賀城まで約2km、タクシーで約5分 ■自動車を利用 ・カーナビに多賀城跡管理事務所の電話番号「022-368-5309」を入力 |
駐車場 | 多賀城跡管理事務所に普通自動車が25台収容できる無料駐車場あり |