2020年11月22日(日)に長野県諏訪郡下諏訪町にある諏訪大社4社巡りの一つで縁結びのパワースポットとして有名な諏訪大社下社春宮(すわたいしゃしもしゃはるみや)に行ってきました。
諏訪大社は長野県の諏訪湖周辺に4か所の境内地を持つ神社で、全国各地に約25,000社ある諏訪神社総本社で国内にある最古の神社の一つとされています。
創建は不詳ですが、古事記ではご祭神の建御名方神(たけみなかたのかみ)が出雲で国譲りに反対し諏訪にやってきて国を築いたとあり、日本書紀では持統天皇が諏訪大社に勅使を派遣したと記されています。
諏訪大社は諏訪湖を挟み2社4宮(上社本宮・上社前宮・下社秋宮・下社春宮)が鎮座しています。
上社は諏訪湖南岸、下社は諏訪湖北岸に鎮座し、上社と下社とありますが社格に序列はありません。
ご祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)と八坂刀売神(やさかとめのかみ)を祀っています。
上社は建御名方神(彦神)を、下社は八坂刀売神(女神)を主祭神としています。
今回諏訪大社下社春宮に参拝してきましたので御朱印や駐車場、アクセスや見どころ、所要時間等をご紹介したいと思います。
諏訪大社下社春宮の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約40分でした。
「諏訪大社下社春宮」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「下諏訪駅」下車、諏訪大社下社春宮まで1.3km徒歩で17分
自動車を利用
・カーナビに諏訪大社下社春宮の電話番号「0266-27-8316」を入力
駐車場
諏訪大社下社春宮には普通車が約50台駐車可能な無料駐車場があります。
日曜日の午前中に参拝しましたが特に駐車場待ちもなく駐車することができました。
「諏訪大社下社春宮」の参拝と見どころ
万治の石仏と同じ作者が建立した石の鳥居
諏訪大社下社春宮の境内入り口には万治二年(1659年)に建立されたと伝わる石の鳥居があります。
後ほどご紹介しますがパワースポットとして有名な「万治の石仏」と同じ作者が鳥居を建立したと伝わります。
手水舎・神楽殿
境内の手水舎で心身を清めて先に進みます。
境内は空気が澄み切っていてとても気持ちの良い空間です。
正面に見える大きな注連縄が特徴の神楽殿は修改築が何度か行われています。
恋愛のパワースポット「結びの杉」
境内に進むと「結びの杉」と呼ばれる恋愛のパワースポットがあります。
結びの杉は先で二又に分かれていますが根元で一つになっていることから「縁結びの杉」とも呼ばれています。
社殿の四隅には御柱
春宮は杉の木を御神木とし、社殿の四隅に御柱(おんばしら)と呼ばれる大木が建ち、本殿と呼ばれる建物がないのが特徴です。
こちらは春宮一之御柱で長さ17m、直径1mになります。
こちらは春宮二之御柱です。
国の重要文化財で見事な彫刻がある幣拝殿・左右片拝殿
春宮の社殿は安永9年(1780年)に地元の宮大工「柴宮(伊藤)長左衛門」によって造営されました。
神楽殿の先にある建物は幣拝殿と左右片拝殿のみで本殿を持たない建築様式となっており、建物はそれぞれ国の重要文化財に指定されています。
社殿の造営に辺り、諏訪藩によって同時期に春宮は大隅流、秋宮は立川流という流派が異なる宮大工に絵図面が与えられた為、春宮と秋宮は全く同じ構造となっていますが彫刻の技が競われています。
幣拝殿の彫刻も素晴らしく、唐獅子や龍、牡丹、竹などが立体的に彫られ見ごたえがあります。
下社七不思議の一つ「浮島」
境内の外に西側には砥川という川が流れており、川の中に浮島という島があります。
浮島はどんな大水にも流されたことがないため下社七不思議の一つに数えられています。
ユニークな石仏でパワースポット「万治の石仏」
浮島を過ぎて砥川沿いに進むと田んぼの中に「万治の石仏」と呼ばれる石仏が見えてきます。
諏訪藩が諏訪大社春宮に大鳥居を奉納するために石工達に依頼し、石工がこの地の石を材料にしようとノミを入れたところ傷口から血が流れ出しました。石工達は驚いて、石に阿弥陀如来を祀って記念したと伝わります。
胴には万治3年(1660年)と刻まれており、「万治の石仏」と名づけられたと伝わります。
石仏の高さは約2メートルあり、かなりユニークな造形でインパクトがあります。
芸術家の岡本太郎も万治の石仏を見た際、「奈良の大仏を見ているよりも、この石仏を見ていた方が心が豊かになる」「こんなに面白いものを見たことがない」と言ったと伝わります。
万治の石仏はパワースポットとして有名で、心が豊かになる、病が快癒する等のご利益があります。
万治の石仏は参拝方法があり、以下の通り参拝するとご利益が得られるとされています。
①正面で一礼し、手を合わせて「よろずおさまりますように」と心で念じる。
②願いごとを心で唱えながら石仏を時計回りに三周する。
③正面に戻り「よろずおさめました」と唱えてから一礼する。
御朱印
御朱印は石の鳥居側の授与所で初穂料500円でいただくことができます。
諏訪大社・下社春宮と秋宮で御朱印いただいた☺️✨ pic.twitter.com/ZR6X51ThsX
— karna (@yskarys) December 15, 2021
おわりに
諏訪大社下社春宮を参拝してみて、重要文化財に指定されている幣拝殿と左右片拝殿は見ごたえがありました。
幣拝殿の見事な彫刻は秋宮と比較して見てみるとより一層見ごたえがあります。
社殿の四隅に建つ巨木の御柱も見ごたえがあり、結びの杉は縁結びのパワースポットとなっています。
境内から西にある万治の石仏と呼ばれるユニークな石物も心が豊かになる、病が快癒する等のご利益がるパワースポットとなっています。
見どころいっぱいの諏訪大社下社春宮にぜひ一度参拝してみてはいかがでしょうか。
諏訪大社下社春宮(すわたいしゃしもしゃはるみや) | |
住所 | 長野県諏訪郡下諏訪町大門193 |
電話番号 | 0266-27-8316 |
拝観日時 | 午前8時30分~午後4時30分 |
休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・JR線「下諏訪駅」下車、諏訪大社下社春宮まで1.3km徒歩で17分 ■自動車を利用 ・カーナビに諏訪大社下社春宮の電話番号「0266-27-8316」を入力 |
駐車場 | 普通車が約50台駐車可能な無料駐車場あり |