2021年8月9日(月)に福島県会津若松市にある世界で唯一の独特な木造二重らせん建築で有名な会津さざえ堂(あいづさざえどう)にいってきました。
「会津さざえ堂」は通称で、正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」といいます。
さざえ堂は全国各地にありますが、会津さざえ堂のような特異な構造を持ったものはなく、平成7年(1995年)に国の重要文化財に指定されています。
建立は江戸時代の寛政8年(1796年)当時の住職を務めていた郁堂(いくどう)によって建立されました。
会津さざえ堂の高さは約16m、平面6角形で3層構造をしており、内部は昇り降りが別々で階段のない螺旋階段となっています。
会津さざえ堂は飯盛山の中腹にありますが、会津藩が組織した白虎隊のお墓や自刃の地もこちらにあります。
会津さざえ堂に参拝してきましたが、駐車場やアクセス方法がわかりにくかったので見どころ一緒にご紹介したいと思います。
会津さざえ堂の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約1時間でした。
「会津さざえ堂」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「会津若松駅」下車、まちなか周遊バス「あかべぇ(大人210円)」で約5分「飯盛山下」下車、徒歩約5分
・JR線「会津若松駅」下車、会津若松城まで2.3km・徒歩約32分
自動車を利用
・カーナビに会津さざえ堂(飯盛本店)の電話番号「0242-22-3163」を入力
駐車場
会津さざえ堂近くには市営飯盛山観光客用無料駐車場があります。
利用時間は午前8時30分~午後5時15分までで、収容可能台数は80台です。
周囲には無料で駐車できるお土産屋さんの駐車場もありますが、駐車の条件がお土産の購入等がありますので、事前に市営の駐車場の場所を確認して市営の無料駐車場に駐車することをおすすめします。
「会津さざえ堂」の参拝と見どころ
山頂までの石段は183段
駐車場から約100m歩くと飯盛山の入り口に到着します。
会津さざえ堂や白虎隊のお墓へは傾斜が結構あり、石段は山頂まで183段ありますので歩きやすい服装と靴をおすすめします。
体力に自信のない方は「動く坂道」の利用が便利
夏に訪れましたが傾斜のきつい石段はかなり大変です。
体力に自信がない方は写真右の「動く坂道・スロープコンベア」を利用しましょう。
大人250円、小人150円で利用することができます!
山頂に白虎隊のお墓
石段を登り切った先に白虎隊のお墓があります。
白虎隊は16歳~17歳の少年達によって編成された部隊で、戸の口原合戦から戸の口洞門を通って飯盛山に退却しました。
そこで白虎隊は炎上する鶴ヶ城を目にし、城に戻り戦うか自刃するか激論した上、全員一致でこの地で自刃しました。
白虎隊の自刃の地
白虎隊のお墓から右手に進むと白虎隊の自刃の地があります。
写真の少年像のようにこの地から鶴ヶ城の炎上した姿を目にしたと言われています。
実際肉眼では鶴ヶ城を確認することは難しく、城下の武家屋敷から上がった煙だったと言われています。
なお、鶴ヶ城が落城したのは自刃の1カ月後でした。
会津さざえ堂拝観
白虎隊の自刃の地から石段まで戻り案内図に従って進むと会津さざえ堂が見えてきます。
高さは約16m、平面6角形で3層構造をしています。
内部は昇り降りが別々で階段のないスロープの二重らせんになっています。
内部は拝観可能で、拝観料は大人400円・高校生300円・小中学生200円になります。
世界唯一の貴重な二重らせんを歩けるので拝観をおすすめします。
かつては西国三十三観音像が安置されており、このお堂をお参りすると三十三観音参りができるとされていました。
現在は「皇朝二十四孝」の額が取りつけられています。
スロープを登りきったところです。
二重らせん構造で下りは別のスロープを通ることになります。
全国にさざえ堂はいくつかありますが、二重らせん構造なのは会津さざえ堂のみです。
日本唯一で世界的にみても珍しい建造物で、平成7年(1995年)に国の重要文化財に指定されました。
どの角度がからみても面白い建造物でいつまでみてもあきることはありません。
白虎隊が通った戸の口堰洞穴
会津さざえ堂の石段をおりると厳島神社や白虎隊が潜った戸の口堰洞穴があります。
慶応4年(1868年)の戊辰戦争時、戸の口原で敗れた白虎隊はこの戸の口堰洞穴を通って飯盛山に向かいました。
おわりに
会津さざえ堂の駐車場は少し分かりづらい場所にありますので事前の確認がおすすめです。
また、会津さざえ堂や白虎隊のお墓がある飯盛山は傾斜が結構あり石段を上るのが大変ですが、動く坂道・スロープコンベアを利用することができます。
会津さざえ堂は世界唯一の二重らせんの建造物で内部拝観が可能です。
近くには会津若松城もありますので一緒に見学してみてはいかがでしょうか。
会津さざえ堂(ひらがな) | |
住所 | 福島県会津若松市一箕町大字八幡滝沢155 |
電話番号 | 0242-22-3163(飯盛本店) |
拝観日時 | 午前8時15分~日没(4月~12月) 午前9時~午後4時(1月~3月) |
休日 | 年中無休 |
拝観料 | 大人400円、高校生300円、小中学生200円 |
アクセス | ■交通機関の場合 ・JR線「会津若松駅」下車、まちなか周遊バス「あかべぇ(大人210円)」で約5分「飯盛山下」下車、徒歩約5分 ・JR線「会津若松駅」下車、会津若松城まで2.3km・徒歩約32分 ■自動車の場合 ・カーナビに会津さざえ堂(飯盛本店)の電話番号「0242-22-3163」を入力 |
駐車場 | 約80台収容可能な無料の市営飯盛山観光客用駐車場あり |