2018年9月12日(水)に東京都墨田区向島にある秋葉神社(あきばじんじゃ)にいってきました。
創建は、正応2年(1289年)頃と伝わっています。
ご祭神は、「火産霊命(ほむすびのみこと)」「宇迦御霊命(うかのみたまのみこと)」です。
当初は神社の周辺を五百崎の千代世の森と呼ばれていたことから千代世稲荷大明神が祀られていましたが、その後遠江国(現在の静岡県)の秋葉権現と共に祀られました。
江戸時代の元禄15年(1702年)に修験者葉栄が千葉山満願寺を創建し、秋葉稲荷両社と称して社殿を造営し別当となりました。
火事が多かった江戸で防火・産業・縁結びのご利益がある神社として諸大名や民衆から信仰を集めました。
また当時境内は紅葉の名所として有名で、歌川広重の「江戸名所百景」にも描かれました。
明治元年(1868年)の神仏分離令により満願寺が廃され、秋葉神社と改称しました。
大正12年(1923年)の震災で社殿が倒壊し、昭和5年(1930年)に復興しますが、昭和20年(1945年)の太平洋戦争により焼失しました。
昭和41年(1966年)に現在の社殿が再建されました。
見どころは境内の紅葉やイチョウ、現存している登録文化財の石燈籠6基が見どころとなっています。
秋葉神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約10分でした。
秋葉神社へのアクセス
交通機関を利用したアクセス
1.東武スカイツリーライン「曳舟駅」下車、約550m・徒歩約7分
2.東京メトロ半蔵門線・都営浅草線「押上駅」下車A3出口より約950m・徒歩約13分
秋葉神社参拝
秋葉神社の入り口は少しわかりづらい場所にありますが、国道6号線「向島五丁目」信号から東に60mほど入った住宅地の中にあります。
こちらは信号から入ってすぐのところからの景色で、正面に石の鳥居が見えます。
江戸時代には神社前に料理茶屋が並んでいました。
入り口には石の明神鳥居、正面に拝殿が見えます。
鳥居を横から見たところです。
鳥居をくぐって左側に手水舎がありますので、こちらで心身を清めて参拝に向かいます。
手水舎の隣には社務所があり、御朱印がいただけます。
初穂料は300円になります。
鳥居をまっすぐ進んだところにある拝殿です。
拝殿のまわりには紅葉やイチョウの木があり、秋になると美しく彩られ、かつて紅葉の名所であったことが偲ばれます。
境内には登録文化財に指定されている石燈籠が6基現存※しています。
※宝永元年(1704年)銘の二基は本多正永、宝永2年(1705年)銘の二基は前橋藩主・酒井忠挙、寛保元年(1741年)銘の二基は松平甲斐守吉里の夫人・源頼子の寄進によるもの。
拝殿前のご神木は拝殿を包み込むようにたっています。
境内全体が緑豊かな木々に覆われており、墨田区の中でもとても落ち着ける空間になっています。
おわりに
墨田区向島の秋葉神社に訪れてみて境内は緑豊かで、紅葉やイチョウの木々が生い茂り、心が落ち着く神社でした。
江戸時代に作られた登録文化財の石燈籠6基も見どころとなっています。
近くには「からかい上手の高木さん」とのコラボした縁結びの高木神社や身代り飛木の焼けイチョウで有名な飛木稲荷神社がありますので一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
向島秋葉神社(むこうじまあきばじんじゃ) | |
場所 | 東京都墨田区向島4-9-13 |
電話 | 03-3622-5502 |
アクセス | 1.東武スカイツリーライン「曳舟駅」下車、約550m・徒歩約7分 2.東京メトロ半蔵門線・都営浅草線「押上駅」下車A3出口より約950m・徒歩約13分 |