三井家の守護社で三越のライオンがある・全国でも珍しい三柱鳥居(三角石鳥居)はパワースポット!「三圍神社・三囲神社(みめぐりじんじゃ)」

三囲神社1
2018年9月12日(土)に東京都墨田区向島にある三井家の守護社で三越のライオンや世にも珍しい「三柱鳥居(みはしらとりい)」ある三囲神社(みめぐりじんじゃ)にいってきました。
三囲」と書いて「みめぐり」と読みます。

創建は不詳ですが、平安時代に弘法大師(774年~835年)が祀った田中稲荷が始まりと伝わっています。
元の場所は現在地より北の田んぼの中に祠があったと伝わります。

南北朝時代の文和年間(1352年~1355年)に近江国(現在の滋賀県)の三井寺の僧侶「源慶(げんけい)」が荒れ果てた祠を見つけ悲しみ再建に着手しました。
再建の際、土の中から老翁の像が入った壺が見つかり、その老翁の像の周りをどこからともなく現れた白狐が3度回って消えたという言い伝えから「三囲(みめぐり)」の名前が付けられました。

ご祭神は、伏見稲荷大社と同じ「宇迦之御霊神(うかのみたまのかみ)」で、農工・殖産・生産向上ご利益があるとされています。

江戸時代の元禄6年(1693年)、三囲神社周辺では日照りが続いていました。
松尾芭蕉に俳諧を学んだ俳人「宝井其角(たからいきかく)」が偶然三囲神社を訪れた際に地元の者の哀願によって、能因法師や小野小町の故事に倣い、「ゆたか」を頭字に詠みこんだ「ゆふだちや田を見めぐりの神ならば」と句を神前に献じたところ翌日には雨が降ったと伝わっています。

また同時期の享保年間、三井家(三越等の創業者)は江戸進出の際、三囲神社を江戸における守護社としました。
理由は、三囲神社のある向島が、三井の本拠である江戸本町から見て東北の方角にあり、鬼門であったこと、三囲神社の“囲”の文字に三井の“井”が入っているため、「三井を守る」と考えられた為です。
その為三井家と所縁の深い神社で、2009年に閉店した三越池袋店のシンボルである青銅製のライオン像三越の商標、三井邸にあった三柱鳥居(三角石鳥居)が境内にあります。

世にも珍しい三柱鳥居は全方位から拝むことができ鳥居自体が崇拝の対象で聖域となっており、最近パワースポットとしても有名です。

三囲神社
所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。

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三囲神社へのアクセス

交通機関を利用したアクセス

1.東武スカイツリーライン「東京スカイツリー駅」下車、約650m・徒歩約8分
2.東京メトロ半蔵門線・都営浅草線「押上駅」下車A3出口より約1km・徒歩約13分

三囲神社の見どころ

三囲神社の見どころ・おすすめスポットは以下の通りになります。

・三越のライオン像・商標
・雨乞いの伝承が伝わる「ゆふたちや」の句碑
・目じりが下がった顔に癒される「三囲のコンコンさん」
・隅田川七福神めぐりの「大国神」「恵比寿神」
・境内の苔と石碑群の景色は見ごたえあり
・諸願成就のパワースポット「三柱鳥居」
・願い事を叶えてくれる狐の伝承が伝わる「白狐祠」

三囲神社参拝

三囲神社の入り口です。
石の明神鳥居をくぐり参道をまっすぐ進むと拝殿があります。
参道途中には旧池袋三越のライオン像商標宝井其角の雨乞いの句碑があります。
三囲神社2

延享2年(1745年)に奉納された狛犬(墨田区登録有形民俗文化財)が神社を悪い気から守っています。
正面の拝殿(墨田区登録有形民俗文化財)は文久2年(1862年)に再建された後、明治17年(1884年)に修繕されたものです。
左側の狛犬左に少し見えるのが三越旧池袋三越のライオン像、拝殿前に三囲のコンコンさんとよばれる石造りの狐、右側に宝井其角の雨乞いの句碑があります。
三囲神社3

三越のライオン像・商標

三越旧池袋三越のライオン像です。
大正3年(1914年)に三越呉服店を率いた日比扇助がライオンを好んで三越本店に置いたのがはじまりで、戦後本店の像を元に各支店に設置されました。
ライオン像は狛犬のように境内を守っています。
三囲神社4

ライオン像の隣には三越の商標がありました。
明治29年(1896年)から昭和の初期まで実際に使用されていたものになります。
三囲神社5

雨乞いの伝承が伝わる「ゆふたちや」の句碑

宝井其角「ゆふだちや田を見めぐりの神ならば」の歌が刻まれた雨乞の碑です。
ゆたか」を頭字に詠みこみ、「見めぐり」と三囲をかけて詠まれています。
歌を詠んだ翌日には雨が降ったと伝わっています。
元の碑は安永6年(1777年)に建立されましたが摩滅した為、現在の碑は明治6年(1873年)に再建されたものになります。
三囲神社8

目じりが下がった顔に癒される「三囲のコンコンさん」

享和2年(1802年)に奉納された石造りの狐(墨田区登録有形民俗文化財)で、目じりの下がった温和な顔が特徴の石狐です。
石狐像は大抵目が吊り上がっていて怖い感じの像が多いですが、こちらの像を見ているとほっこりしますね♪
三囲神社6

隅田川七福神めぐりの「大国神」「恵比寿神」

拝殿を正面に左に曲がると隅田川七福神めぐりの「大国神」「恵比寿神」の2神が祀られています。
富を授けてくれるご利益がありますのでしっかり参拝してきました。
三囲神社10

境内の苔と石碑群の景色は見ごたえあり

入り口からは想像できないですが、境内は奥行きがあり結構広いです。
参道以外の場所では苔が養生されていて境内は緑が美しいです。
三囲神社12

三柱の手水鉢の周りの苔も風情があっていいですね。
手水鉢左奥に少し見える鳥居がパワースポットの三柱鳥居です。
三囲神社13

手水鉢の参道を挟んだ前方には三井家先祖を祀る「顕名(あきな)霊社」があります。
明治7年(1874年)に建立され、現在地へは平成6年(1994年)に移築されました。
彫刻の下絵は明治時代に活躍した日本画家「川端玉章(かわばたぎょくしょう)」で非常に精緻な彫刻で見ごたえがあります。
三囲神社14

諸願成就のパワースポット「三柱鳥居」

こちらは諸願成就のパワースポットとして有名で全国でも珍しい三柱鳥居です。
原型は京都の太秦の木島(このしま)神社にあり、元々は三井邸にありました。
三柱鳥居は全方位から拝むことができ鳥居自体が崇拝の対象で聖域となっているところもあります。
三囲神社を訪れたら外せないスポットです!
三囲神社15

三柱鳥居から参道に沿って進むと朱色の鳥居が見えてきます。
三囲神社17

願い事を叶えてくれる狐の伝承が伝わる「白狐祠」

朱色の奉納鳥居と苔むした景色は幻想的で神秘的な雰囲気があります。
奥に進むと2つの「白狐祠(びゃっこし)」や「老翁老嫗(ろうおうろうう)」の石像があります。
三囲神社22

老翁老嫗の石像です。
江戸時代の元禄の頃、老婆が田んぼに向かって狐を呼ぶとどこからか狐が現れ願い事をかなえてくれました。
宝井其角の歌にも「早稲酒や狐呼び出す姥が許」とその様子が詠まれています。
老婆が亡くなってから里人や信仰者がその徳を慕って建てたのがこの石像と伝わっています。
三囲神社19

老翁老嫗の石像の後方には2つの白狐祠があります。

参道を進むと社務所があり、こちらで御朱印やお守りを頂くことが出来ます。
隅田川七福神めぐりのスタンプ用色紙(300円)や三囲の碑の解説パンフレットもあります。
三囲神社24

隅田川七福神めぐりのスタンプを全部押すとこんな感じになります。
それぞれデザインが可愛いですね♪
三囲神社23

おわりに

三囲神社に参拝してみて、境内は想像以上に広く、三越のライオン像や商標、三囲のコンコンさん、パワースポットの三柱鳥居等見ごたえがありました。
宝井其角の雨乞いの歌や、老婆と狐の祈願成就の伝承は神秘的でした。
墨田区向島の中でも広大な境内があり見ごたえがある三囲神社に是非一度参拝されてみてはいかがでしょうか。

三囲神社(みめぐりじんじゃ)
場所 東京都墨田区向島2-5-17
電話 03-3622-2672
アクセス 1.東武スカイツリーライン「東京スカイツリー駅」下車、約650m・徒歩約8分
2.東京メトロ半蔵門線・都営浅草線「押上駅」下車A3出口より約1km・徒歩約13分
休日 無休