2.別名絵天井の間「傘松閣」
吉祥閣から先に進むと「傘松閣(さんしょうかく)」があります。
156畳敷きの大広間で、天井には一面に絵が埋め込まれておりその数なんと230枚!
別名「絵天井の間」とも呼ばれています。
見事な絵が天井一面に並んでおり、花鳥風月を表した絵が多いです。
昭和5年(1930年)に当時の著名な画家144名によって描かれました。
雲水さんのお話によると、この絵の中に鯉2枚、唐獅子2枚、リス1枚の合計5枚の絵が描かれており、それを全て見つけると願いが叶うとされています。
3.【七堂伽藍1つ目】「東司」(三黙道場)
「東司(とうす)」で、一般に言うお手洗いです
こちらは私語厳禁の三黙道場の一つで、「烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)」が祀られています。
東司から「僧堂」へ向かいます。
4.【七堂伽藍2つ目】「僧堂」(三黙道場)
「僧堂(そうどう)」は修行の根本となるお堂で、雲堂ともいわれる最も大切な道場です。
座禅・食事・就寝をこちらで行い、中央には文殊菩薩が祀られています。
こちらも三黙道場の一つです。
見事な回廊を歩いて進みます。
5.【七堂伽藍3つ目】「仏殿」
僧堂から進むと「仏殿(ぶつでん)」があります。
屋根は中国宋時代様式の二重屋根で、欄間には見事な彫刻があり、美しい建築物の伽藍です。
仏殿には永平寺の御本尊で現在を司る「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」、過去を司る「阿弥陀仏(あみだぶつ)」、未来を司る「弥勒仏(みろくぶつ)」が祀られています。
須弥壇(しゅみだん)に見える仏様は、永平寺のご本尊「釈迦牟尼仏」です。
写真ではわかりづらいですが、その右側に未来弥勒仏、左側に過去阿弥陀仏が祀られています。
仏殿からの光景で手前の門が「中雀門(ちゅうじゃくもん)」、奥に見えるのが「山門」です。
横(大庫院前)から見たところです。
左が中雀門、正面に僧堂、右が仏堂になります。
6.道元禅師の御真廟「承陽門・承陽殿」
仏殿から進むと「承陽門(じょうようもん)」が見えてきます。
奥に見える建物が「承陽殿(じょうようでん)」です。
左側に鐘楼、右側の建物が承陽殿です。
承陽殿は曹洞宗を日本で広めた道元禅師の御真廟で、曹洞宗の聖地ともいえる場所です。
気持ちを引き締めて一層の礼節を持って参拝してきました。
仏殿とは法堂の間には「一文字廊」が通っており、素敵な庭園が広がっています。