【滋賀県蒲生郡】源義経の元服池や重文の本殿・石灯篭・宝篋印塔が見どころの鏡神社!所要時間やアクセス、駐車場をご紹介します

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2018年4月15日(日)に滋賀県蒲生郡にある鏡神社(かがみじんじゃ)にいってきました。

鏡神社の創建は不詳ですが、『日本書紀』によると第11代垂仁天皇3年(紀元前31年)の時代に、朝鮮半島の新羅から渡来文化を伝えた人々が近江で集落を形成し、祖神を祀ったのが始まりとされています。

ご祭神は、渡来文化を技術を育み広めた大神「天日槍尊(あめのひぼこのみこと)」、国造りの大神「天津彦根命(あまつひこねのみこと)」、金属加工の鍛冶の大神「天目一箇神(あめのまひとつのかみ)」の3神が祀られています。

ご利益は、ご祭神が国造りの大神ですので、諸産業の技術向上・諸々の繁栄・農耕商工業の繁栄のご利益があるとされています。

また「源義経(みなもとのよしつね)」ゆかりの神社としても有名です。
承安4年(1174年)、「遮那王(しゃなおう)」と称して京都の鞍馬で源氏の再興を志していた牛若丸は、兄の源頼朝に会おうと奥州へと向かいます。
その旅路の途中、当時16歳で稚児(ちご)姿であった牛若丸は平家の追手に見つかりやすいと考え、道中にある鏡神社へ参拝し元服しました。

鏡神社所要時間ですが、境内の参詣時間約30分でした。

鏡神社へのアクセス

電車・バスでアクセス

・JR線「野洲駅」下車、野洲アウトレット線・美松台経由「三井アウトレットパーク行き」バス乗車約10分、「道の駅竜王かがみの里」下車すぐ。

駐車場・料金情報

鏡神社の駐車場はすぐ側にある「道の駅竜王かがみの里」になります。
駐車場は約100台駐車可能で、無料の駐車場となっています。
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鏡神社の見どころ

鏡神社の見どころ・おすすめスポットは以下の通りになります。

・源義経が烏帽子を掛けた「烏帽子掛けの松」
・重要文化財に指定されている「本殿・宝篋印塔・石灯篭」
・源義経が元服した池

鏡神社参拝

源義経が烏帽子を掛けた「烏帽子掛けの松」

鏡神社の入り口です。
参道の左側に義経が元服後に参拝した時に烏帽子をかけた「烏帽子掛けの松」があります。
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烏帽子掛けの松は、明治6年(1873年)の台風で倒れてしまい、現在は株上2.7メートルを屋根付きの石垣の上に保存しています。
かつて義経がいた場所に立っていると思うと感動しますね♪
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石段を登って参道を進みます。
入口から本殿まではそれほど距離はなく、5分程度で到着可能です。
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傾斜もほとんどありませんので歩きやすい参道です。
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本殿参拝前にしっかり心身を清めます。
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新築の香りがする舞殿を過ぎて本殿参拝へと進みます。
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重要文化財に指定されている「本殿」

こちらが本殿で、国の重要文化財に指定されています。
本殿は、三間社流造り(さんげんしゃながれづくり)こけら葺(ぶき)で、母屋に前室を設け、向拝を付けた流造本殿となっています。
はっきりとした建立年代は不明ですが、蟇股(かえるまた)の様式から約600年前室町時代中期と推測されています。
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境内から少し登ると御幸山(みゆきやま)の頂上から滋賀の街を一望できます。
御幸山の名前は大正時代に命名されました。
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少し足場が悪いですが約15分で頂上の絶景スポットにたどり着けます。
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こちらが頂上で、素晴らしい眺望が広がっています。
古松やツツジが多く、4月下旬~5月上旬に見ごろを迎えます。
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源義経が元服した池

源義経元服の池一度境内から出て、「道の駅竜王かがみの里」の方向へ道路沿いを歩くと見えてきます。
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こちらが源義経元服池です。
承安4年(1174年)、義経が鞍馬から奥州平泉へ向かう途中、前髪を落として元服したと伝わっている池です。
ここから源義経と名乗り、活躍していくこととなりました。
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重要文化財の「宝篋印塔・石灯篭」は道の駅に戻って向かいます

重要文化財「宝篋印塔(ほうきょういんとう)・石灯篭(いしとうろう)」一度「道の駅竜王かがみの里」へ戻り駐車場の奥(道路と反対側)から向かいます
入口はイノシシ除けの為、門が閉鎖されているので自分で開けて内部へ進みます。
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門を開けてすぐに西光寺と書かれた石碑が見え、その奥に宝篋印塔石灯篭があります。
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こちらが重要文化財宝篋印塔です。
鎌倉時代後期の1300年代の作で、総高210cm、笠石の下の塔身の周囲は180cmとなっています。
この宝篋印塔は2段の基壇の上に孔雀が向かい合った格狭間(こうざま)を彫った基礎がおかれ、身・笠・相輪が積み重ねられています。
塔身の四隅には梟とみられる鳥の彫刻があり、仏教美術上でも大変珍しいものになります。
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重要文化財石灯篭で、室町時代初期の作と伝わります。
総高が280cmにもなる背の高い灯籠で、8角形と珍しい形をしています。
また火袋には四人の仏様が彫られており、優美な意匠が施された灯籠となっています。
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「道の駅竜王かがみの里」の生チーズケーキはおすすめ!

道の駅で販売されている工房しゅしゅが作った日本酒入りの生チーズケーキは絶品ですのでおすすめします!
日本酒が入っているだけでも珍しいですが、使われているのは地元の日本酒6種類(萩乃露・浪乃音・松の司・七本鎗・喜楽長・美冨久)。
少しきつめの日本酒がチーズケーキによく合っていてやみつきになります、私は行ったら必ず購入します、とってもおすすめ!
一番好きなのは「松の司」!是非一度食べてみてくださいね♪
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おわりに

鏡神社に参拝してみて、重要文化財の本殿・宝篋印塔・石灯篭は見ごたえがありました。
源義経ゆかりの烏帽子掛けの松や、源義経元服の池は歴史のロマンを感じられる場所でした。
駐車場で利用する「道の駅竜王かがみの里」の日本酒入りの生チーズケーキは絶品で、おみやげにも最適です。
歴史ロマンいっぱいの鏡神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

鏡神社(かがみじんじゃ)
場所 滋賀県蒲生郡竜王町鏡1289
電話 0748-58-0959
休日 無休
拝観料 無料
駐車場 隣接する道の駅竜王かがみの里に約100台駐車可能な無料駐車場あり
交通 ・JR線「野洲駅」下車、野洲アウトレット線・美松台経由「三井アウトレットパーク行き」バス乗車約10分、「道の駅竜王かがみの里」下車すぐ。