島根県松江市 本殿は現存する最古の大社造りで国宝!神魂神社(かもすじんじゃ)

神魂神社10
2017年5月26日(金)に島根県松江市にある神魂神社(かもすじんじゃ)にいってきました。

神魂神社のご祭神は、日本列島を造った神様である伊弉冊大神(イザナミ)伊弉諾大神(イザナギ)です。

ご利益は日本列島を造った神様ですので、国家安泰・子孫繁栄・五穀豊穣・商売繁盛等のご利益があります。

昭和27年(1952年)に国宝に指定された本殿は、室町時代の正平元年(1346年)に再建された大社造で、出雲大社の原型といわれ、日本最古の大社造となっています。
本殿内には狩野山楽土佐光起の筆と伝わる壁画9面に囲まれ、天井には9つの瑞雲が5色に彩られています。

見どころは、国宝に指定されている本殿と、古来の姿と厳格な雰囲気がある境内全体が見どころとなっています。

神魂神社所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約30分でした。

神魂神社へのアクセス

電車・バスでアクセス

・JR線「松江駅」から松江市営バス「かんべの里行」終点下車、徒歩約3分
・JR線「松江駅」から一畑バス「八雲行」で「風土記の丘」下車、徒歩約約10分

車でアクセス・駐車場

神魂神社には写真の通り、広い無料駐車場があります。
バスの本数は少ないので車でのアクセスをおすすめします。
神魂神社3

神魂神社参拝

入り口には立派な鳥居が立っています。
鳥居の先は厳粛な雰囲気となっており気が引き締まります。
神魂神社1

神魂とかいて「かもす」と読みます、珍しい読み方ですね。
参道は大木と緑で覆われておりとても静かな空間が広がっています。
神魂神社2

少々アクセスしづらい場所にあることもあり、人もおらず、古代から続く神聖な雰囲気を今もひしひしと感じます。
神魂神社4

灯籠の形や苔の感じが風情があっていい感じですね。
神魂神社5

神魂神社の石碑から約5分程歩くと急な傾斜の石段が見えてきます。
こちらの石段を登ると拝殿・本殿へと到着します。
左にあるのは手水舎です。
神魂神社6

こちらの手水舎でしっかりと心身を清めて心を落ち着けてから参拝へと進みましょう。
灯籠や手水舎の石盤の苔むした感じがなんとも風情があっていいですね。
左には「女坂」という傾斜が緩やかで拝殿・本殿へと続く道もあるので、石段の傾斜が厳しい場合は女坂から進むことをおすすめします。
神魂神社7

かなりの傾斜がありますが、手すりもついていますし、石段の数はそれほどでもないので歩いてすぐに拝殿へ到着できます。
神魂神社8

石段を登ると拝殿が見えてきます。
出雲大社や八重垣神社と同じ、大きなしめ縄が特徴的ですね。
神魂神社9

拝殿と本殿です。
本殿は現存する大社造で最古といわれ、国宝に指定されています。
本殿の特徴は床が高いこと、本殿内には狩野山楽土佐光起の筆と伝わる壁画や天井には瑞雲が描かれていることが特徴です。
主祭神はイザナミで女神であることから、千木は内削ぎとなっています。
神魂神社10

逆の方向から見たところです。
本殿はかなり近くまで寄ってみることが出来ますので興味深く見させてもらいました。
大抵本殿のまわりには高い柵があって、屋根しか見れないことが多いので貴重な体験をさせてもらいました。
神魂神社16

本殿横の貴布祢(きふね)・稲荷両神社の社殿は安土桃山時代の建立で、重要文化財に指定されています。
一間社流造や三間社流造の社殿は結構ありますが、こちらの社殿は二間社流造となっており珍しい造りとなっています。
神魂神社11

境内には大きな謎の穴があり、その隣には巨木が立っています。
その前には「神籬(ひもろぎ)」と呼ばれる神様をお招きする場所がありました。
この辺り一帯が強力なパワースポットとなっており、参拝者の方はこちらで手をあわせていました。
神魂神社12

ひもろぎの側に生えている巨木です。
御神木をひもろぎとすることが多いのですが、神魂神社ではひもろぎの祭壇を別に設けており、かなり珍しいと思います。
神魂神社13

左から「杵築社」「伊勢社」「熊野社」「釜社」です。
釜社では、出雲区国造祖神である天穂日命は高天原から釜に乗ってこの地にやってきたという伝説があり、神釜を祀っています。
神魂神社では12月13日に御釜神事が行われていますが、神様がどこからやってきたのか、釜を使えば神様の世界に行けるのか、色々想像が膨らみますね。
神魂神社15

こちらは社務所です。
神魂神社14

本殿の写真や、本殿内部の壁画や天井画が1組8枚セットで400円で販売されていました。
神魂神社17

お守りも多数ありました、どれもとてもご利益が高そうで悩みます。。
神魂神社18

おわりに

神魂神社に参拝してみて、アクセスが少し難しい場所にあることから人もあまりおらず、古来の森や厳粛で神聖な雰囲気が境内全体に色濃く残っていました。
国宝の本殿は現存する大社造で一番古く、出雲大社より古く大変貴重な建造物です。
縁結びのパワースポットで「鏡の池」が有名な八重垣神社も近くにありますので一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。

場所 島根県松江市大庭町563
拝観料 無料
拝観日 無休
交通 ・JR線「松江駅」から松江市営バス
「かんべの里行」終点下車、徒歩約3分
・JR線「松江駅」から一畑バス「八雲行」
で「風土記の丘」下車、徒歩約約10分
駐車場 無料駐車場有

コメント