2017年1月21日(土)に東京都新宿区にある筑土八幡神社(つくどはちまんじんじゃ)にいってきました。
筑土八幡神社の始まりは、嵯峨天皇の時代(809年~823年)に付近に住んでいた大変熱心に八幡神を信仰する老人の夢に神霊が現れてお告げをされ、その後祀ったことが始まりとされています。
その後、伝教大師(でんきょうだいし)がこの地に訪れた際にこの話を聞いて、神像を彫刻して祠に奉納しました。
その時に筑紫(つくし)の宇佐の宮土をもとめて礎としたので、筑土八幡神社と名付けられました。
文明年間(1469年~1487年)には、この土地を支配していた上杉朝興によって社殿が修飾され、この地の産土神(うぶすな)とし、この地の鎮護の神としました。
昭和20年(1945年)の戦災で社殿が焼失しましたが、昭和38年(1963年)に再建され、現在もこの地の産土神として尊崇を集めています。
ご祭神は、応神天皇、神功皇后、仲悲天皇です。
ご利益は、「厄除」、「商売繁盛」、「出世開運」、「家内安全」、「会社発展」等のご利益があります。
見どころは、石段途中にある享保11年(1726年)に建立された新宿区内最古の石造鳥居と、寛文4年(1664年)に奉納された庚申塔が見どころとなっています。
筑土八幡神社の所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約15分でした。
筑土八幡神社へのアクセス
電車でアクセス
・JR・東京メトロ有楽町線「飯田橋」より徒歩約8分
・東京メトロ東西線「神楽坂駅」より徒歩約8分
・都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」より徒歩約7分
筑土八幡神社に到着
筑土八幡神社参道入り口です。
社殿は少し小高い所にありますので、石段を上って参拝へ進みます。
石段途中には、新宿区登録有形文化財で新宿区最古の享保11年(1726年)に建立された石造鳥居があります。
高さは375センチ、幅は470センチで、柱には奉納者名「常陸下館藩主黒田豊前守直邦(ひたちしもだてはんしゅくろだぶぜんのかみなおくに)」と奉納年が刻まれています。
黒田直邦は、「学を好み、欲のない人となりの良い人」といわれ、名君として賞賛された人物でした。
石段を上ると手水舎があるので、まずは清めて境内へ進みます。
境内は空気が澄んでおり、とても気持ちの良い空間でした。
左に神輿庫、正面に社殿、右手に手水舎、庚申塔、ご神木、境内社・宮比神社があります。
神輿庫です。
現在使用されている、慶応2年(1866年)に造られた神輿があります。
さらに昔使われていた、延宝6年(1678年)に造られた神輿もあります。
百度石もありました。
百度石の側には、新宿区登録有形文化財で寛文4年(1664年)に奉納された庚申塔(こうしんとう)があります。
高さは186センチで、庚申塔の上部には日月があり、中央には一対の猿と桃の木があります。
右側が雄猿で身のついた桃の枝をつかみ、左側は雌猿でしゃがんで桃の枝を持っています。
このような2匹の猿に桃を配した庚申塔は極めて貴重で珍しく、是非見てみてください。
庚申塔の側にはご神木があります、神社を覆うような偉大なパワーを感じます。
御神木側には、境内社の宮比神社があります。
ご祭神は大宮売命(おおみやのめのみこと)で「商売繁盛」「所願成就」等のご利益があります。
しっかり参拝しました!
社殿の前には文化7年(1810年)に奉納された狛犬が神社を悪い気から守っていました。
江戸風狛犬の特徴がありますが、普段見かける狛犬より筋肉質で躍動的だと感じました。
社殿です。
緑豊かで、参拝当日は空が澄み切っていてとても神聖な雰囲気がありました。
境内は綺麗に整備・清掃されていて、地元に根付いていて大切にされている神社だと感じとても嬉しい気持ちになりました。
おわりに
筑土八幡神社に参拝してみて、とても境内は綺麗で静寂で神聖な雰囲気の中参拝できました。
新宿区登録有形文化財で新宿最古の石造鳥居や、太陽と月・桃の木・2匹の猿が描かれた珍しい構図の庚申塔があり見ごたえがありました。
新宿区にあり、アクセスしやすい場所にありますので、是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
場所 | 東京都新宿区筑土八幡町2-1 |
電話番号 | 03-3260-2701 |
拝観料 | 境内無料 |
交通 | ・JR・東京メトロ有楽町線「飯田橋」 より徒歩約8分 ・東京メトロ東西線「神楽坂駅」 より徒歩約8分 ・都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」 より徒歩約7分 |
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