2015年12月26日に神奈川県鎌倉にある鎌倉最古のお寺、杉本寺(すぎもとでら)に行ってきました。
鎌倉の杉本寺は奈良時代の734年に行基(ぎょうき)が開きました。
行基は奈良の東大寺の大仏造営を進めた人物として有名です。
杉本寺の見どころは、鎌倉では珍しい茅葺の本堂や、本尊の十一面観音像三体(うち一体はは行基作)、山門の運慶作といわれる仁王像が見どころとなっています。
杉本寺は、JR鎌倉駅東口から京浜急行バス金沢八景駅またはハイランド行きに乗り約7分、
杉本観音下車徒歩約1分で到着します。
今回ゆっくり参拝して、所要時間は約50分でした。
杉本寺拝観
杉本寺の入口です、かなりの傾斜があります。
階段の途中に拝観料を支払って奥に進むと、山門、本堂へと続きます。
12月下旬でしたが、紅葉が美しく、落葉も多い時期でしたが境内は非常に綺麗で手入れが行き届いていました!
拝観入口です。
拝観可能時間は午前8時から午後4時半までで、拝観料は200円となっています。
藁葺きの山門で、運慶作と伝わる仁王像が両端におられます。
山門から入口を見たところですが、傾斜がかなりあることがわかります。
こちらが山門の両端におられる、運慶作と伝わる仁王像です。
運慶の仁王像で有名なものは、奈良県東大寺の南大門におられる金剛力士立像が有名ですが、同様に立体的で力強い仁王像となっています。
とても間近で見れるので是非じっくり見てみてください♪
弁天堂です。
弁天様はお金が増えるご利益がありますが、杉本寺の弁天尊をお参りすると古来から大きな蔵が建つ程のご利益があると伝わっていますのでしっかり参拝しました!
鎌倉石の石段です、現在は登ることができません。
だいぶ石段が磨り減っていて古来からとても多くの参拝者が参拝していたことがわかります。
石段で昔は本堂に直線でいけたのですが、今は石段の老朽化の為、本堂へは迂回する必要があります。
本堂への石段は通れなくなって見ますが、その為踏まれることもないのでとても綺麗な苔が生い茂っていて、鎌倉最古のお寺ということを感じることができました。
本堂の茅葺屋根と相まって絶景の撮影スポットです!
こちらは本堂で、屋根は茅葺となっています。
茅葺はメンテナンスが難しく、もって20年で取り替えなくてはなりませんので、茅葺の屋根はあまり鎌倉ではみることができませんが、杉本寺は珍しい茅葺の本堂となっています。
本堂の奥には3体の十一面観音立像が安置されており、向かって左から行基作、中央は慈覚大師作、右が恵心僧都作となっております。
1189年に本堂が火災にあいましたが、その時観音様は境内の大杉へ自ら非難されて無事だったことから杉本寺という名がつきました。
本堂内は静寂な雰囲気と明かりの中、観音様や菩薩様と向き合うことのできるとても神聖な場所となっています。
本堂の隣には五輪塔群があります。
杉本寺の裏山はかつて杉本城があり、斯波家長が治めていましたが、1337年に北畠 顕家(きたばたけ あきいえ)に破れ、杉本寺で自害しました。
五輪塔群は、斯波家長や家臣を弔うための供養塔郡になります。
本堂奥からの風景です。
奥には鐘楼が見え、鐘楼の前に五輪塔郡があります。
12月下旬でしたが、紅葉がとても美しかったです♪
作者や年代は不明ですが、熊野三山に祀られる熊野神が勧請された権現堂もありました。
杉本寺まとめ
杉本寺は鎌倉最古のお寺で、行基が創建したお寺です。
茅葺屋根の本堂や、本堂へ続く苔むした石段が鎌倉最古のお寺だと感じることができます。
本堂では、行基、慈覚大師、恵心僧都が造られた3体の十一面観音立像が安置されており、観音様や菩薩様に囲まれてとても神聖で厳かな気持ちになりました。
山門には運慶作と伝わる仁王像がおられ、立体的で凛々しく、奈良の東大寺の金剛力士像を連想させます。
平安時代の観音様から鎌倉時代の仁王像、そして鎌倉最古のお寺を感じられる杉本寺に是非参拝してみてくださいね♪
場所 | 鎌倉市二階堂903 |
電話番号 | 0467-22-3463 |
拝観料 | 大人200円 子供100円 |
拝観時間 | 午前8時00分~午後4時30分 |
拝観日 | 無休 |
交通 | JR鎌倉駅から京急バス5番乗り場 杉本観音下車徒歩約1分 |
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