2015年12月29日に京都にある渉成園 -枳殻邸- (しょうせいえん -きこくてい-)に行ってきました。
渉成園は東本願寺の別邸の庭園です。
周囲に枳殻を生垣として植えたことから枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。
源氏物語のモデルとなった、源融(みなもとのとおる)の六条河原院の旧蹟があったという伝承から源氏物語ゆかりの地としても有名です。
渉成園の見所は、日本の四季を満喫できる庭園で、池泉回遊式庭園を歩きながら様々な角度から庭園を鑑賞できることが見どころとなっています。
京都駅からもアクセスしやすいことから、新幹線の待ち時間に渉成園を鑑賞することも可能です。
渉成園はJR京都駅から約1.1キロメートル、徒歩約11分で到着します。
渉成園へのアクセスは細い路地に入った先にあるので、アクセスで少し迷うかもしれません。
アクセス方法は後ほど詳細に記載します。
今回ゆっくり見学して、所要時間は約40分でした。
渉成園の概要
渉成園は東本願寺の別邸です。
1641年に3代将軍徳川家光から東本願寺の東側の土地を寄進されます。
1653年、石川丈山により、池泉回遊式庭園として作庭されました。
渉成園の土地は、9世紀末の左大臣で源氏物語の主人公、源融(みなもとのとおる)の六条河原院の旧蹟であるといわれ、源氏物語のゆかりの地とも言われています。
渉成園は何度か火事にあい、現在の建物は1864年の蛤御門(はまぐりごもん)の変以後に再建されたものになります。
1936年に仏寺庭園として国の名勝に指定されました。
京都駅から渉成園へのアクセス
渉成園へは京都駅をおりて京都タワーが左手に見える道路を直進します。
写真の道路を直進します。
直進すると左手にヨドバシカメラが見えてきます。
写真奥に見えるのが東本願寺です。
東本願寺を左手に見ながら直進します。
東本願寺が見えてきた写真の地点から約150メートル直進します。
直進すると一方通行の看板と、渉成園とかかれた看板が見えてきます。
こちらの場所で右折します。
右折した後、道のつきあたりまで約100メートル直進します。
道のつきあたりまで進むと渉成園に到着です。
渉成園のみどころ
渉成園の門をくぐってすぐの受付で参観協力寄付金として500円納めました。
参観協力寄付金を納めますと、とても立派な渉成園ガイドブックがいただけました。
3人で行きましたが、3種類それぞれ別のガイドブックがいただけました。
ドウダンツツジの紅葉が美しいですね♪
渉成園入口正面には特徴的な高石垣があります。
高石垣です。
長方形の切り石や、石臼、自然の石の組み合わせが珍しいですね♪
受付から庭園入口までの道です。
綺麗に整備されていて、風情のある道になっています。
園林堂(おうりんどう)です。
1957年に再建されたものになります。
前方には傍花閣(ぼうかかく)があります。
蘆庵(ろあん)です。
こちらも1957年に再建されたものになります。
2階建ての茶室で、まわりの木々や苔が美しかったです。
蘆庵へと続くみちで、門と石塔、苔が風情があっていいですね♪
閬風亭(ろうふうてい)です。
1865年頃再建されたものになります。
印月池(いんげつち)を一望できる場所にある、渉成園の中でも非常に大きな建物になります。
閬風亭の全面は開けていて、その奥に印月池があり、漱枕居(そうちんきょ)や臥龍堂(がりゅうどう)、縮遠亭(しゅくえんてい)、侵雪橋(しんせつきょう)を一望することができます。
漱枕居(そうちんきょ)です。
1865年頃再建されたものになります。
印月池に浮かんでいるように見えます。
入室はできませんが、こちらから印月池を望む風景は絶景だと思われます。
左の橋が侵雪橋(しんせつきょう)、右の建物が縮遠亭(しゅくえんてい)です。
縮遠亭は1884年頃再建になります。
印月池の西北岸から侵雪橋を渡って、縮遠亭へといけるようになっていました。
雪景色のときはとても美しい風景になると思います♪
傍花閣(ぼうかかく)です。
1892年に再建されたものになります。
楼門造りになっており、庭園でこのような建物は珍しいです。
とても特徴的な造りになっており、山廊と呼ばれる階段入口から階上に登れるようになっています。
階上までの階段上にも特徴的な屋根がかかっています。
渉成園の建物の中でも特に特徴的で、美しい建物でした♪
源融(みなもとのとおる)ゆかりの塔です。
源融は源氏物語のモデルのひとりといわれている人物です。
こちらの塔は鎌倉時代中期の制作といわれています。
渉成園が築造されるまえからすでにここにあったといわれています。
縮遠亭(しゅくえんてい)です。
1884年頃に再建されたものになります。
印月池にある北大島に建てられている茶室です。
こちらから印月池を眺めながらお茶をしたらとてもおいしいと思います♪
回棹廊(かいとうろう)です。
1858年の安政の大火で焼失し、1884年頃再建されたものになります。
以前は、朱塗りの欄干を持つ反橋だったそうですが、現在は檜皮葺の屋根を持つ橋として現存しています。
印月池の北大島に向かってかかっています。
水面に橋が反射していて美しかったです。
こちらの角度から紅葉の木がありましたので、紅葉の時期は回棹廊付近は赤くそまり、見ごろを迎えると思います♪
回棹廊は渡ることができます。
燈籠を吊れるようになっていますので、ライトアップとかあればとても美しいでしょうね♪
回棹廊の真ん中付近からの光景です。
傍花閣が奥に見えます。
紅葉の木が右にありますので、紅葉の時期に見てみたいですね♪
渉成園の外から外壁を見たところです。
歴史の感じられる外壁と、美しい竹藪がいい感じですね♪
渉成園は東本願寺の別邸ですので、瓦にも本願寺の文字が見て取れます。
渉成園まとめ
特徴的な造詣の高石垣、傍花閣は渉成園で必ず見てほしいポイントです。
印月池にかかる回棹廊、源氏物語にゆかりのある、源融ゆかりの塔も見ておきたいところです。
四季を楽しむ日本庭園として渉成園はつくられているので、訪れるたび四季折々の表情をたのしめると思います♪
京都駅からも近いので、次回は春に訪れてみたいと思います!
場所 | 京都府京都市下京区下 珠数屋町通間之町東入東玉水町 |
電話番号 | 075-371-9210 |
参観協力寄付金 | 500円 |
拝観時間 | ・3月~10月 9時~17時(受付は30分前まで) ・11月~2月 9時~16時(受付は30分前まで) |
拝観日 | 無休 |
交通 | JR京都駅から徒歩約11分 |
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