祐徳稲荷神社参拝ガイド|歴史・見どころ・御朱印・アクセス徹底解説【佐賀県鹿島市】

参拝日:2025年3月7日
祐徳稲荷神社は、佐賀県鹿島市に鎮座する日本三大稲荷の一つとして知られ、衣食住や商売繁盛の守護神として長く信仰されてきました。貞享4年(1687年)、鍋島藩主の夫人・花山院萬子媛が伏見稲荷の分霊を勧請したことに始まり、宝永2年(1705年)には「祐徳院」と称されました。現在では年間300万人以上の参拝者が訪れ、家内安全や豊作祈願の場としても知られています。本記事では、歴史的背景を丁寧に紐解きながら、参拝の順路や見どころを余すことなくご紹介します。
この記事で分かること:祐徳稲荷神社の創建由緒、境内建築・文化財の特徴、摂社・末社や地域信仰、商売繁盛・家内安全のご利益、御朱印・アクセス・参拝所要時間。
祐徳稲荷神社の歴史と由緒
祐徳稲荷神社は江戸時代初期、鍋島藩主の夫人・花山院萬子媛によって創建されました。当初は伏見稲荷の分霊を祀る小規模な社でしたが、藩政期を経て楼門や本殿が整備され、現在の荘厳な姿に至ります。昭和32年(1957年)に再建された本殿は総漆塗りの三方唐破風造りで、舞台建築としての豪華さが際立ち、有田焼随神像や漆工芸が施された装飾は、佐賀の工芸文化を象徴するものです。参拝に際しては、手水舎で身を清めたのち楼門、御本殿、奥の院へと進むのが伝統的な順路で、117段の階段を登る道のりは心身を整え神域へ入る儀礼的意味合いも持っています。
ご利益と神聖な力
祐徳稲荷大神は商売繁盛の守護神として知られ、経営者や商店主の参拝も絶えません。また、家内安全や豊作祈願を目的に農家や家庭の参拝も多く、日常生活の安定や衣食住の守護を願う地域住民から厚く信仰されています。境内では、総漆塗りの御本殿が特に見どころで、朱柱や極彩色彫刻、鳳凰画などの華麗な装飾が参拝者を魅了します。楼門や御神楽殿は鍋島藩政文化を感じられる場所としても価値が高く、歴史的背景を肌で感じながら参拝できます。
参拝ルートに沿った見どころ
手水舎|身を清める最初の場所

楼門手前に位置する手水舎では清らかな水で手を清め、心身を整えます。藩主の祈願所としても使われた歴史があり、参拝の第一歩として神聖な空間に入る準備をします。
楼門(仁王門)|神域の荘厳な入口


錦波川と神池、太鼓橋を越えた先に立つ楼門は、日常と神域を隔てる結界の役割を果たします。朱や金、緑の極彩色で彩られた柱や梁、彫刻、有田焼陶板が調和し、日光東照宮の陽明門を手本にした造形美を楽しめます。
岩崎社|縁結びと災難除け

本殿北東下にある岩崎社は、縁結びや恋愛成就の神として女性参拝者に人気です。江戸時代創建とされ、巨岩を神体として注連縄で祀る素朴な木造社は、鍋島藩の民間信仰や岩石信仰の名残を今に伝えます。
御神楽殿|伝統の舞台

昭和41年(1966年)に再建された御神楽殿は、総漆塗りの極彩色で本殿や楼門と調和します。婚礼や祈願式で今も使用される舞台建築で、藩政期の神事伝統を現代に伝えています。
御本殿|総漆塗りの荘厳な建築


117段の階段またはエレベーターで登る高台に御本殿はあり、商売繁盛や家運隆盛の三柱の神を祀ります。昭和32年再建の三方唐破風造り社殿は、朱柱と極彩色彫刻、鳳凰画を施した懸造りで、創建以来庶民から「祐徳さん」と親しまれてきました。
石壁社|静寂の霊場

本殿裏の石壁山窟に建つ石壁社は、創建者・萬子媛の霊を祀る重要な社です。宝永2年には萬子媛が断食入定を行ったと伝わり、巨大な岩壁や「水鏡」が神聖な場として現在も参拝者を迎えます。
命婦社|萬子媛の霊を祀る社


奥の院参道に位置する命婦社は白狐の霊「命婦大神」を祀ります。旧本殿を移築した流造建築で、千鳥破風や唐破風の屋根、精緻な木彫刻が江戸建築の美を伝えます。参道の石造狛狐と朱鳥居が参拝者を迎え、商売繁盛や財運向上の信仰も厚い社です。
奥の院|参拝の締めくくり


本殿裏手の山頂に鎮座する奥の院は、白狐の霊「命婦大神」を祀る神秘的な社です。石壁社や命婦社を経て石段を登ると到達し、晴天時には鹿島市内から有明海までの雄大な景色を楽しめます。参拝の締めくくりとして、心に残る体験となる場所です。
御朱印情報
祐徳稲荷神社の御朱印は落ち着きと荘厳さを兼ね備え、中央に「祐徳稲荷神社」の墨書き、上部に稲穂を象った神社印、下部に「佐賀県鹿島鎮座」の朱印があります。授与は楼門近くの社務所で行われ、初穂料は500円です。事前に番号札を受け取り、参拝後に御朱印を受け取る方式が一般的です。
参拝所要時間
参拝時間は巡るルートにより異なります。本殿中心コースは楼門から本殿まで約30~60分で回れます。奥の院まで含むフルコースでは、手水舎から石壁社・命婦社を経由し山頂の奥の院まで往復し、眺望を楽しみながら約1.5~2時間かかります。初めての方は本殿コースからの参拝がおすすめです。
アクセス・駐車場
住所:佐賀県鹿島市古枝乙1855-1
最寄駅:JR肥前鹿島駅 徒歩15分
駐車場:あり(無料・大型バス可)
まとめ|歴史と文化が息づく祐徳稲荷神社の魅力
祐徳稲荷神社は江戸時代初期に創建され、商売繁盛や家内安全の祈願所として現在も多くの参拝者に親しまれています。楼門や御本殿の漆塗り建築、岩崎社や石壁社、命婦社に伝わる歴史的伝承、奥の院から望む鹿島市と有明海の絶景など、境内には数々の見どころがあります。手水舎から奥の院まで参拝ルートに沿って巡ることで、神聖な流れを体感し心身を清められます。御朱印や文化財を含め、佐賀屈指の歴史的・文化的パワースポットとして楽しめる神社です。

