高良大社参拝ガイド|ご利益・見どころ・御朱印・アクセス完全解説【福岡県久留米市】

高良大社参拝ガイド|ご利益・見どころ・御朱印・アクセス完全解説【福岡県久留米市】

高良大社の境内全景、拝殿と本殿を望む

参拝日:2026年2月14日

高良大社こうらたいしゃは、福岡県久留米市の高良山山頂近くに鎮座する、筑後国一の宮として知られる古社です。古くから「九州の宗廟」と称され、国家的な祈りの場として崇敬を集めてきました。創祀は履中天皇元年(400年)とも伝わり、4世紀頃にはすでに山上に神が祀られていたと伝えられています。現在の社殿は久留米藩第3代藩主・有馬頼利によって江戸前期に造営され、本殿が万治3年(1660年)、幣殿・拝殿が寛文元年(1661年)に完成しました。国指定重要文化財にも指定されており、建築的価値も極めて高い神社です。

この記事で分かること

  • 高良大社の歴史・由緒
  • 本殿・拝殿など国重要文化財の見どころ
  • 真根子神社・高良御子神社など摂末社の信仰
  • 御朱印情報
  • アクセス・駐車場・参拝所要時間

高良大社とは?|歴史と由緒

高良大社の主祭神は高良玉垂命こうらたまだれのみことで、武勇と護国の神として信仰されてきました。後に武内宿禰や八幡神と結びつき、厄除け・延命長寿・交通安全・福徳円満など日常生活全般を守る神として広く崇敬されています。古代には「高良玉垂宮」「高良玉垂命神社」とも呼ばれ、筑後地方のみならず九州一円の有力豪族や律令国家からも尊崇されていました。

ご利益とパワースポット

  • 厄除け
  • 延命長寿
  • 交通安全・福徳円満

境内で特に人気のパワースポットは、本殿周辺の大楠や陰陽石です。大楠は樹齢数百年を超える古木で、神秘的な気を感じられます。陰陽石は夫婦和合や子孫繁栄を祈る象徴として、参拝者に親しまれています。

参拝ルート順に見どころ紹介

① 駐車場|参拝の起点

高良山中腹の三の鳥居と無料駐車場

高良山中腹には石造の三の鳥居と無料駐車場があります。ここが車で参拝する場合の起点となります。鳥居付近からは筑後平野の景色が望め、澄んだ空気とともに心を整えて参道へ進むことができます。

② 三の鳥居と本坂石段|伝統的参拝ルート

高良大社本坂石段、筑後平野を望む参道

江戸前期に整備された三の鳥居から続く本坂石段は、古来からの正式な参拝路です。段数はやや多いですが、途中で振り返ると筑後平野が木々の間から覗き、山上の聖域へ向かう高揚感を味わえます。石段を登り切ると、正面に拝殿、奥に本殿が現れ、九州最大級の権現造社殿を間近でその威容を感じられます。

③ スロープカーで御本殿へ(足に不安がある方向け)

高良大社スロープカー、足腰に不安がある方向け
三の鳥居の付近からは、本坂の石段を登る以外に、スロープカーを利用して社殿の近くまでアクセスする方法もあります。高低差のある参道を避けられるため、足腰に不安のある方や、雨天などの悪条件時でも安心して参拝できる便利な手段です。

スロープカーの乗車時間自体は数分ほどで、乗り場までの移動時間を含めてもおよそ10分見ておけば十分です。スロープカーを利用すると本殿・拝殿の裏手付近に到着するため、石段ルートとは異なる視点から社殿の壮大さを感じることができます。

④ 本殿・拝殿|国指定重要文化財

高良大社本殿と拝殿の外観
高良大社拝殿屋根の細部装飾

本殿は万治3年(1660年)、幣殿・拝殿は寛文元年(1661年)に建てられた江戸前期の権現造社殿です。和様を基調しつつ唐様を取り入れた折衷様式で、複雑な屋根の重なりや桟唐戸、肘木などの細部に技術の粋が集められています。拝殿・幣殿は柔らかな杮葺き屋根で、静謐さと力強さを併せ持つ姿が高良山の森に溶け込んでいます。

⑤ 真根子神社・高良御子神社|摂末社巡り

真根子神社と高良御子神社、摂末社の景観

真根子神社は、武内大臣の身代わりとして知られる壱岐真根子命いきまねこのみことをお祀りしており、忠義や身の安全を守るご神徳で古くから崇敬されています。一方、高良御子神社は、高良大社の主祭神の御子神を祀る社で、境内全体に広がる高良信仰の構造を立体的に感じられる場所です。

⑥ 印鑰神社・市恵比須社|国家と生活の守護

印鑰神社いんにゃくじんじゃ武内宿禰たけうちのすくね公を祀り、国家統治や社領管理を象徴します。一方、市恵比須社いちえびすしゃは市場の守護神として夫婦恵比須神を祀り、商売繁盛や家内安全を願う社です。二社を巡ることで、政治・経済両面の守護神の役割を体感できます。

⑦ 神輿庫・祭礼文化

高良大社神輿庫、祭礼で使用される神輿

神輿庫には、三年一度の祭礼や江戸時代以降の大規模な祭礼で使用される神輿が収められています。神輿が山麓まで下る光景は、地域共同体と高良神の結びつきを象徴しています。祭礼の賑わいを想像するだけでも境内の空気が生き生きと感じられます。

⑧ 宝物館|高良大社の歴史を学ぶ

高良大社宝物館、古文書と武具の展示

宝物館には古文書、武具、奉納品などが展示されており、中世から近世にかけての歴史や高良山の山城的性格を伝えます。国重要文化財の修理記録や建築図面も保管されており、建築史的価値を確認できます。見学には20〜30分ほどを目安にするとよいでしょう。

⑨ 大楠と神鶏|自然信仰の象徴

高良大社の樹齢数百年の大楠と境内を歩く神鶏

境内には樹齢数百年の古木である大楠が根を張り、戦乱や改築を見守ってきた生きた文化財です。また境内を歩く神鶏は、古代から神の使いとされ、夜明けや再生の象徴でもあります。社殿の荘厳さと神鶏の自由な佇まいが独特の温かい雰囲気を醸し出します。

⑩ 陰陽石|古代信仰の遺構

高良大社の陰陽石、夫婦和合や子孫繁栄の象徴

陰陽石は男女の象徴を形どった石で、子孫繁栄や夫婦和合を祈る対象です。自然崇拝と結びついた古代信仰を体感できるスポットです。

⑪ 奥宮参拝|山岳信仰の痕跡

高良山奥宮、山岳信仰の聖域

奥宮は山上の原初的な信仰を色濃く残す聖域です。登山道を含め往復で40〜60分を目安に、滑りにくい靴と飲み物を用意して参拝すると安心です。奥宮まで巡ることで、高良大社が単なる社殿ではなく、高良山全体を舞台とした広がりのある信仰であることをより深く実感できます。

御朱印情報

高良大社の御朱印例
高良大社の御朱印は、神門そばの社務所で受けられます。基本は書き置きで初穂料300円、祭礼や季節限定の見開きデザインは1,000円前後です。

オリジナル御朱印帳は大サイズ(赤地に金社紋、1,500円)と小サイズ(桜模様、1,000円)の2種類で、新規購入時は直書き御朱印が付くこともあります。境内社や境外社の御朱印も揃い、1社あたり約500円で、社務所でまとめて受け取ることも可能です。

参拝の所要時間

  • 境内のみ:約50分
  • 奥宮含めて参拝した場合:約1.5〜2.5時間

アクセス・駐車場

  • 住所:福岡県久留米市高良内町1
  • 最寄駅:JR久留米駅から車で約20分
  • 駐車場:あり(無料)

まとめ|高良大社は筑後地方の歴史と信仰を感じられる古社

高良大社は、筑後国一の宮としての格式と歴史的価値を持つ社殿群、古代信仰の痕跡を残す自然・摂末社、さらに宝物館による史料展示を通じ、訪れる者に深い歴史体験を提供してくれます。樹齢数百年の大楠や神鶏、陰陽石など自然と信仰が融合した境内は、初めて訪れる方にも強い印象を残すことでしょう。文化財としての価値と、日常生活の守護神としての信仰が重なり合う高良大社は、まさに筑後地方を代表する古社です。実際に足を運び、歴史や信仰、景観を五感で体感してみてください。