2023年6月17日(土)に東京都大田区羽田にある鴎稲荷神社に行ってきました。
鴎稲荷神社の創建は不詳ですが、入口の鳥居に「弘化2年乙巳年3月吉祥日」とあることから江戸時代の弘化2年(1845年)には創建されていたと推測されます。
創建当時、六郷川(現在の多摩川)には鷗が多く群がっており、鴎は大漁の兆候と考えられていたので「鴎稲荷神社」と名付けられました。
御祭神は宇迦之御魂命で五穀豊穣・商売繫盛のご利益で知られています。
入口の鳥居は、安政元年(1854年)の安政の大地震、大正12年(1923年)の関東大震災、昭和20年(1945年)の戦災を免れ現在に神社の歴史を伝えています。
今回、実際に鴎稲荷神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
鴎稲荷神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎京急空港線「穴守稲荷駅」下車、鴎稲荷神社まで600m、徒歩で約8分
自動車を利用
◎カーナビに鴎稲荷神社の住所「東京都大田区羽田6-20-10」を入力し検索
駐車場
鴎稲荷神社には駐車場がありませんので近隣のパーキングを利用します。
鴎稲荷神社の参拝と見どころ
羽田道と歴史を伝える石造鳥居
鴎稲荷神社の入口の鳥居には「鴎稲荷神社」の扁額が掛かり、右には「羽田道」の石碑があります。羽田道は江戸時代に羽田弁財天等への参詣に利用され、羽田でとれた魚を江戸に運ぶ道でした。
入口の鳥居に「弘化2年乙巳年3月吉祥日」と書かれていることから江戸時代の弘化2年(1845年)には創建されていたと考えられます。この周辺には鴎が多く、大漁の兆しとしてお祀りされたのが「鴎稲荷神社」です。
井戸水を用いた手水舎
鳥居を潜ると右に手水舎がありますのでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。手水舎の水は井戸水で、右のポンプを動かすと水盤に水が注がれます。
鴎稲荷神社と厄神様
社殿は2社あり、左が厄除けのご利益で知られる「厄神様」、右が「鴎稲荷神社」の社殿です。
社殿・御祭神・ご利益
鴎稲荷神社の社殿の前には朱塗りの明神鳥居、その後方に神使である狛狐が鎮座しています。社殿は昭和20年(1945年)の戦災で焼失しますがすぐに再建され現在に至ります。御祭神は宇迦之御魂命で五穀豊穣・商売繫盛のご利益で知られています。
御朱印
御朱印は境内の社務所で正月の期間のみ頂けます。大漁の兆候である鴎とお狐様がデザインされたかわいい御朱印となっています。
羽田七福いなりめぐり 鴎稲荷神社の御朱印。 pic.twitter.com/7OgRN5euTL
— 社之烏 (@crow_in_shrine) January 4, 2019
おわりに
鴎稲荷神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約5分でした。鴎稲荷神社は大漁の兆候である鴎を冠につけた全国でも珍しい神社です。境内は綺麗に整備・維持されており心地の良い神域でした。手水舎は井戸水をポンプで組み上げて利用する珍しい形式でした。入口の鳥居は幾度となく発生した災害や戦災を免れて歴史を今に伝える貴重なものです。鴎稲荷神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
鴎稲荷神社(かもめいなりじんじゃ) | |
住所 | 東京都大田区羽田6-20-10 |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ◎京急空港線「穴守稲荷駅」下車、鴎稲荷神社まで600m、徒歩で約8分 ■自動車を利用 ◎カーナビに鴎稲荷神社の住所「東京都大田区羽田6-20-10」を入力し検索 |
駐車場 | 駐車場なし、近隣のパーキングを利用 |