2023年4月23日(日)に北海道函館市八幡町にある箱館戦争の弾痕が残り終結の地として有名な亀田八幡宮に行ってきました。
亀田八幡宮の創建は社伝によると室町時代の明徳元年(1390年)、河野加賀守森幸が福井県の氣比神宮から御祭神の八幡神(応神天皇)を勧請してお祀りしたのが始まりと伝わります。
旧社殿(現在は神輿殿)は江戸時代の文久3年(1863年)に改築された函館市内で最も古い木造建築で函館戦争(明治元年〈1868年〉~明治2年〈1869年〉)で受けた銃弾の跡が残っています。また旧幕府軍の榎本武揚と新政府軍で降伏交渉を行い、当社で降伏を誓約したことから箱館戦争終結の地として知られています。
今回実際に亀田八幡宮に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
亀田八幡宮へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「函館駅」下車、函館駅前【2番のりば】より「82系統滝沢町旋回所」バス乗車約8分、「宮前町」バス停下車、亀田八幡宮まで210m、徒歩で約2分
・JR線「函館駅」下車、函館駅前【1番のりば】より「23系統ガス会社・函病・北斗・七飯・五稜郭駅経由」バス乗車約7分、「ガス会社前」バス停下車、亀田八幡宮まで500m、徒歩で約6分
自動車を利用
・カーナビに亀田八幡宮の電話番号「0138-41-5467」を入力、または亀田八幡宮の住所「北海道函館市八幡町3番2号」を入力し検索
駐車場
亀田八幡宮には普通自動車が100台程度駐車可能な無料駐車場があります。大きな道路「八幡通」から亀田八幡宮の駐車場に入ることが出来ます。駐車場はかなり広く日曜日の午前中に訪れた際はほとんど空いていました。
亀田八幡宮の参拝と見どころ
江戸時代に奉納された一の鳥居
亀田八幡宮の入口には江戸時代の弘化4年(1847年)に奉納された一の鳥居が建っています。松前藩最後の箱館奉行であった工藤茂五郎によって奉納されたことが鳥居に刻まれています。鳥居の近くには「亀田八幡宮」の社号碑があります。
一の鳥居を潜ると長い参道が続き、石灯籠、太鼓橋が見えてきます。
太鼓橋を渡ると左に手水舎がありますのでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
手水舎から奥に進むと石灯籠、二の鳥居があります。
函館で最も古い木造建築
二の鳥居を潜り、参道右に見える立派な建物が旧社殿(現在は神輿殿)です。江戸時代の文久3年(1863年)に改築された函館市内で最も古い木造建築です。旧社殿の前には刀をモチーフにした「函館戦争降伏式之地」の碑があります。
社殿の彫刻は精緻で迫力のあるもので、龍や木鼻の細部まで立体的に彫られた獅子・獏の彫刻は見ごたえがあります。
函館戦争終結の地
旧幕府軍の榎本武揚と新政府軍の黒田清隆らが函館戦争の降伏交渉を行い、亀田八幡宮で降伏を誓約したことから函館戦争終結の地といわれています。歴史上の偉人達と同じ場所、同じ景色を見ていると思うと感動します。
旧社殿の裏側には函館戦争の銃弾の跡
旧社殿の裏側に回ると函館戦争で受けた銃弾の跡が今も残っています。かなりの数の弾痕が見られ戦争の激しさを物語っています。
江戸時代に奉納された狛犬
参道を直進すると歴史を感じる江戸尾立ちの特徴を持つ狛犬一対が境内を悪い気から護っています。こちらの狛犬は旧社殿が改築された文久3年(1863年)に奉納されました。
社殿・御祭神・ご利益
参道を直進すると現在の社殿があります。現社殿は昭和39年(1964年)に木造建築で造営されました。
御祭神は八幡神(応神天皇)で男神であることから屋上の千木は先端を垂直に切り落とした外削ぎになっています。ご利益は厄除・勝運・出世開運・子孫繁栄・家運隆昌で知られています。
函館薬祖神社
社殿の右前方には境内社の「函館薬祖神社」があり、御祭神には一寸法師のモデルとして知られる少名毘古那命がお祀りされています。少名毘古那命は医薬の神として知られ、ご利益は医薬、医療、婦人病、温泉、酒造、病気平癒です。
函館薬祖神社の社殿の前には小さな狛犬一対が鎮座しています。奉納年代はわかりませんがやや太り気味でまっすぐ正面を向いている特徴から江戸中期頃と推測されます。
亀田稲荷神社
函館薬祖神社の隣に鎮座するのは境内社の「亀田稲荷神社」です。御祭神は宇迦之魂神で五穀豊穣・商売繁盛のご利益で有名です。
社殿の前にはお狐様がおられます。稲荷神社のお狐様は少し怖い感じのものが多いですが、こちらのお狐様は愛嬌があってかわいいですね♪
御朱印
御朱印は社殿左にある社務所で書置きを頂くことが可能で、初穂料はお気持ちとのことです。御朱印の初穂料は300円~500円の神社が多いです。御朱印は通常御朱印のみで特別御朱印はありません。
亀田八幡宮を参拝
御朱印をいただきました!明治2年5月
箱館戦争の戦場になったんだそうです!
旧幕府軍と新政府軍が会見し終結を迎え
亀田八幡宮にて降伏の誓約を行ったそうです。函館出身で
毎年初詣に行っていたのに
そんなの知らなかった~(^◇^;)#御朱印#御朱印巡り#亀田八幡宮 pic.twitter.com/GtzKyzQupE— いやさからいふ (@jnv9fC3gPvLpWaO) August 23, 2022
おわりに
亀田八幡宮の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。函館戦争終結の地で旧幕府軍の榎本武揚と新政府軍の黒田清隆らが函館戦争の降伏の誓約を交わした旧社殿は当時のまま残っています。函館戦争の銃弾の跡も残っており歴史を体感することが出来ました。一の鳥居や社殿前の狛犬は江戸時代に奉納された貴重なものです。見どころいっぱいの亀田八幡宮に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
亀田八幡宮 | |
住所 | 北海道函館市八幡町3番2号 |
電話番号 | 0138-41-5467 |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・JR線「函館駅」下車、函館駅前【2番のりば】より「82系統滝沢町旋回所」バス乗車約8分、「宮前町」バス停下車、亀田八幡宮まで210m、徒歩で約2分 ・JR線「函館駅」下車、函館駅前【1番のりば】より「23系統ガス会社・函病・北斗・七飯・五稜郭駅経由」バス乗車約7分、「ガス会社前」バス停下車、亀田八幡宮まで500m、徒歩で約6分 ■自動車を利用 ・カーナビに亀田八幡宮の電話番号「0138-41-5467」を入力、または亀田八幡宮の住所「北海道函館市八幡町3番2号」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が100台程度駐車可能な無料駐車場あり |