2016年2月26日(金)に東京都品川区の氷川神社(ひかわじんじゃ)にいってきました。
目黒の氷川神社の創建は不詳ですが、江戸時代初期の桐ヶ谷村が開拓された頃と推定されています。新編武蔵風土記(しんぺんむさしふどきこう)という、1800年前半に作られた地誌によると、元禄時代(1688年~1704年)には年貢免除の記載があり、既に存在していたことが記録されています。
ご祭神は、素戔鳴尊(すさのおのみこと)で、水難・火難・病難除去、五穀豊穣のご利益があります。
品川氷川神社の場所は、武蔵野台地の末端にあたり、湧き水が豊富にありました。
氷川神社の本殿の右崖には、都内七瀑布※のひとつ「氷川の滝」がありました。
※都内七瀑布とは、「氷川の滝」「新宿十二社権現の滝」「目黒独鈷の滝」「等々力不動の滝」「王子弁天の滝」「上野音羽の滝」「王子名主の滝」の各滝を称しました。
かつての水量はありませんが、湧き水や名残は面影を今に伝えています。
アクセスと見どころ、所要時間
アクセスは、都営地下鉄浅草線・五反田駅から徒歩約10分、東急目黒線・不動前駅から徒歩約5分で到着します。
見どころとしては都内七瀑布にも数えられた「氷川の滝」の名残の池や、戦災を潜り抜けた社殿が見どころとなっています。
今回ゆっくり参拝と境内を散策して、所要時間の合計は約30分でした。
氷川神社到着
東急目黒線・不動前駅から不動前の商店街の坂を約5分ほどあるくと、氷川神社の案内板がみえてきますので迷うことはないと思います。
氷川神社の入り口で、不動前から少し上った高台の上に立っています。
住宅街の真ん中に立っていますが、参道には緑が豊かで、静寂な境内です。
参道の石畳の側には大樹が等間隔にありました。
奥の階段を登ると社殿、階段右に都内七瀑布にも数えられた「氷川の滝」の名残の池があります。
「氷川の滝」の名残の池です。
現在では滝を見ることはできませんが、今も湧き水が出ていて当時を偲ばせます。
池の近くには「鉄砲石」があります。
幕末明治維新の志士達が御殿山の料亭観桜館の庭で鉄砲の標的として使用されたものだそうです。
かなり撃ち込まれた跡がのこっていました。
池のまわりは猫が4~5匹くらいいました。
どの猫もふくよかでかわいかったのですが、目つきが鋭かったです。。
池の側の階段を登ったところです。
苔が良い感じの年季が入った狛犬が2匹鎮座しており、神社を守護していました。
町が遠くまで見渡すことができて結構な高台であることを感じます。
更に階段が続き、上ると手水舎と社殿が見えてきます。
手水舎は湧き水を利用していて、しっかり清めてから参拝します。
手水舎から境内をみたところです。
結構な広さがあり、緑も多い神社です。
不動前や五反田の都会の中で、これほど静かで緑が残っていて落ち着ける神社は大変貴重だと思います。
昭和13年(1938年)に造営された社殿です。
第二次世界大戦時の空襲を免れた社殿で、木造建築が美しく、歴史を感じられる立派な社殿です。
参拝中も地元の方と思われる方々が参拝にこられており、地元に密接に結び付いている神社だと思いました。
おわりに
品川区の氷川神社は不動前や五反田駅から徒歩10分以内で行ける都内の立地にありますが、緑豊かで静寂で、境内はかなりの広さがある神社でした。
都内七瀑布にも数えられた「氷川の滝」はありませんが、当時の面影を残す池や、手水舎では現在でも湧き水が湧き出ています。
第二次世界大戦の空襲を逃れた社殿も貴重で、立派な木造建築で見ごたえがあります。
境内には猫も散歩したりくつろいだりしていて、都会のオアシスのような神社でした。
是非一度行ってみてはいかがでしょうか。
場所 | 東京都品川区西五反田5丁目6-3 |
電話 | 03-3491-6863 |
拝観料 | 境内無料 |
拝観日 | 無休 |
交通 | 都営浅草線・五反田駅から 徒歩約10分 東急目黒線・不動前駅から 徒歩約5分 |
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