2018年11月23日(金)に鹿児島県霧島市にある本殿及び拝殿、勅使殿 摂社四所神社本殿が国の重要文化財で、願いが叶う亀石やパワースポットとして有名な鹿児島神宮(かごしまじんぐう)に行ってきました。
鹿児島神宮の社格は最も格式の高い神社の大隅国一宮で、「神宮号」を名乗っています。
創祀は遠く神代の皇孫神武天皇の御代と伝わり、平安時代に八幡神が合祀されたことから「正八幡宮」「大隅正八幡宮」「国分八幡宮」と呼ばれ古来より周囲の人々から崇拝されてきました。
延長5年(927年)に編纂された全国の神社の一覧である『延喜式神名帳』の中で「大隅国桑原郡 鹿児嶋神社」と大社に列せられています。
現在の社殿は、薩摩藩7代藩主・島津重年(しまづしげとし)公によって宝暦6年(1756年)に建立されました。
ご祭神は「天津日高彦火火出見尊(あまつひだかひこほほでみのみこと)」とその妻である「豊玉比売命(とよたまひめのみこと)」が主祭神として祀られています。
八幡神を合祀した関係で「帯中比子尊(なかたらしひこのみこと)」「息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)」「品陀和気尊(ほむだわけのみこと)」「中比売命(なかつひめのみこと)」の4柱が相殿神に祀られています。
ご利益は主祭神の「天津日高彦火火出見尊」が五穀豊穣、「豊玉比売命」が安産や子育てのご神徳で有名です。
今回鹿児島神宮に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益やアクセス、駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
「鹿児島神宮」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「隼人駅」下車、鹿児島神宮まで約1.3km、徒歩で約16分
・JR線「隼人駅」下車、鹿児島神宮まで約1.7km、タクシーで約5分
自動車を利用
・カーナビに鹿児島神宮の電話番号「0995-42-0020」を入力
駐車場
鹿児島神宮には普通自動車が350台収容可能な無料駐車場(第1駐車場、第2駐車場、第3駐車場)があります。
どの駐車場に駐車しても鹿児島神宮まで徒歩すぐです。
駐車場はどれも広く駐車しやすく、午後に訪れた際は混雑もなくすぐに駐車できました。
鹿児島神宮の参拝と見どころ
大鳥居
鹿児島神宮の大鳥居から参拝を開始します。
朱色の大鳥居が目を引きますが、白い島木と瓦が使われた珍しいタイプの明神鳥居です。
三の社・神明鳥居・奉納木馬
境内入口には境内社の「三の社」があります。
三の社を過ぎると石の神明鳥居があります。
神明鳥居は鳥居の中で最も古いタイプで伊勢神宮などが有名です。
神明鳥居から少し参道を進んだところに奉納木馬があります。
小高い山の上にある社殿
鹿児島神宮の重要文化財の社殿は小高い山の上に建っており、石段を登った先にあります。
石段両端には立派な楠が参道を包み込むように立っており、境内は気持ちよく澄み切った空気です。
神橋と御門神社
石段を登ると神橋と呼ばれる石橋があり、参道両端に御門神社が建っています。
左のお社には櫛磐窓命(くしいわまどのかみ)、右のお社には豊磐窓命(とよいわまどのみこと)が祀られています。
御門神社の左のお社の先には本物の神馬がいます。
神馬
本物の神馬がいるのは全国でも珍しく、神馬は鹿児島県の3大行事のひとつで、人馬一体となり踊りながら参詣する「鈴かけ馬踊り」が有名です。
御門神社先の傾斜がきつい石段を登ります。
社務所と休憩処
登った先は少し開けており、参道の左手にある社務所では御朱印やお守りをいただくことが可能です。
右手には「じんぐう茶屋」があり、うどんや団子、ぜんざい等がいただけます。
こちらで一息つくのも良いかもしれません。
雨の社とご神木
参道を少し先に進むと「雨の社」と、樹齢約800年のご神木があります。
雨の社には浦島太郎の物語の乙姫のモデルとも言われる豊玉比古命が祀られています。
雨の社の先の石段を登ると重要文化財の社殿が見えてきます。
参道の左手に手水舎がありますので心身を清めて社殿の参拝へ進みます。
願いが叶うパワースポット「龍宮の亀石」
手水舎と勅使殿の間にある「龍宮の亀石」は、手水舎で清めてからなでると願いが叶うとされています。
主祭神の豊玉比古命は浦島太郎の物語の乙姫のモデルと言われ、ご祭神に関連する「龍宮の亀石」は願いが叶うパワースポットとして有名です。
重要文化財の勅使殿・拝殿・本殿
手水舎前方の立派な建造物は令和4年に国の重要文化財に指定された勅使殿(ちょくしでん)です。
石垣に囲われた一段高い場所に建立されており、霧島神宮や枚聞神社と同様に勅使殿・拝殿・本殿が一直線に並んだ鹿児島県特有の神社建築様式となっています。
勅使殿には八幡神が合祀された為ついた別称「正八幡宮」の扁額がかかっています。
勅使殿横の石段を上り、社殿を横から見るとこちらも令和4年に重要文化財に指定された拝殿と本殿を見ることができます。
拝殿・本殿の内部は見学可能で、拝殿の格天井の天井絵や、本殿両脇の巻龍柱が見どころです。
本殿を後ろから見たところです。
外削ぎの千木に5本の鰹木が付が付いた、入母屋造り総檜皮葺の本殿です。
重要文化財の四所神社
本殿近くには、ご祭神に大雀命、石姫命、荒田郎女、根鳥命が祀られた摂社の四所神社( ししょじんじゃ ) があります。
四所神社も令和4年に国の重要文化財に指定されました。
屋根は外削ぎの千木と3本の鰹木から構成され、極彩色豊かで見事な彫刻が見どころです。
式内神社
拝殿の前方は、ご祭神に武内宿禰を祀っている式内神社があり、社殿は銅板葺三間社流造で建立されています。
隼風神社
その隣には、ご祭神に日本武尊をお祀りしている隼風神社があります。
こちらの社殿は板葺一間社流造で建立されています。
稲荷社
本殿近くの階段を下り、裏側に移動すると、朱色の鳥居が山の方に向かって並んでいます。
山道をしばらく登るとご祭神に宇賀魂命、大宮賣命、猿田彦命を祀った稲荷社が見えてきます。
道中は足元が悪いので歩きやすい服装と靴をおすすめします。
稲荷社の近くには祠がありますが、こちらが稲荷社のご神体になります。
山中は幻想的で自然のパワーが満ちた厳かな空間となっています。
安産・子育てのご利益で有名な石體神社
鹿児島神宮から北東に約300mの場所にある「石體神社(しゃくたいじんじゃ)」は、鹿児島神宮のご祭神である天津日高彦火火出見尊が高千穂宮を構えていた場所で、旧社殿地と伝わります。
ご祭神は鹿児島神宮と同じ、天津日高彦火火出見尊と豊玉比賣命で、特に豊玉比賣命の安産のご利益で有名です。
本殿の前の石塔まわりの小石をお守りとして持ち帰り、お産後に河原で小石を2個拾ってお返しする習慣があります。
『石體神社』
石を御神体とする石體神社。境内には縄文期の磐座信仰の様な痕跡も伺える。今では安産祈願の神なんて言われているが、かつてはクマソや隼人などの古い氏神を祀っていたのかも知れない。 pic.twitter.com/3vFPKKtOUa— KJ (@cool_japan1016) August 13, 2016
御朱印
御朱印は境内の社務所で頂くことが可能で、初穂料は300円となっています。
御朱印帳に直書きしてくれます。
鹿児島神宮( ´∀`)
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おわりに
鹿児島神宮の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約1時間20分でした。
鹿児島神宮に参拝してみて、参道は緑に包まれた心地よい空間で、社殿がある小高い山の上からの眺望が見事でした。
令和4年に重要文化財に指定された勅使殿・拝殿・本殿・四所神社や、願いが叶うパワースポット「龍宮の亀石」、旧社殿地で安産・子育てのご利益で有名な石體神社等、多くの見どころがあります。
同じ霧島市にある霧島神宮や和気神社もおすすめですので、ぜひ一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
鹿児島神宮(かごしまじんぐう) | |
住所 | 鹿児島県霧島市隼人町内2496-1 |
電話番号 | 0995-42-0020 |
営業時間 | 午前8時30~午後5時 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・JR線「隼人駅」下車、鹿児島神宮まで約1.3km、徒歩で約16分 ・JR線「隼人駅」下車、鹿児島神宮まで約1.7km、タクシーで約5分 ■自動車を利用 ・カーナビに鹿児島神宮の電話番号「0995-42-0020」を入力 |
駐車場 | 普通自動車が350台収容できる無料駐車場(第1駐車場、第2駐車場、第3駐車場)あり |