2015年12月29日に京都にある浄土真宗本願寺派の本山、西本願寺 (西本願寺)に行ってきました。
西本願寺は古都京都の文化財として世界遺産にも登録されています。
西本願寺の見所は、国宝の阿弥陀堂(あみだどう)や御影堂(ごえいどう)、唐門や飛雲閣(ひうんかく)が見どころとなっています。
西本願寺にはご朱印はありません。
参拝記念スタンプは龍虎殿にあり、押すことができます。
西本願寺はJR京都駅から約1.4キロメートル、徒歩約18分で到着します。
今回ゆっくり見学して、所要時間は約60分でした。
西本願寺の概要
西本願寺は正式には龍谷山(りゅうこくざん)本願寺といいます。
京都東山大谷に廟堂(びょうどう)を建て、親鸞聖人の遺骨と影像を安置しました。
この廟堂が本願寺となりました。
1591年に豊臣秀吉の寄進により大坂天満から現在の京都の地に移転しました。
境内には国宝の阿弥陀堂(あみだどう)や御影堂(ごえいどう)、唐門や飛雲閣(ひうんかく)があります。
1994年12月に古都京都の文化財として世界遺産に登録されました。
西本願寺、東本願寺の違い
東本願寺も西本願寺も元々は一つで、戦国時代は石山(今の大阪城の場所)に本願寺がありました。
まず、西本願寺は豊臣秀吉が創り、東本願寺は徳川家康が創りました。
分裂した原因は相続によって分裂しましたので教義の原点は同じです。
分裂した経緯としては、
1.1570年から1580年の10年にわたる、織田信長による大坂石山本願寺攻略により武装解除し、現在の大阪城がある場所から、石山本願寺は追われました。
2.1591年に豊臣秀吉から京都の烏丸に土地を寄進されて龍谷山本願寺(西本願寺)が創られました。
3.1592年、本願寺11世法主・本願寺顕如(けんにょ)は亡くなる前に、すでに12世法主に長男の教如(きょうにょ)がになっているにも関わらず、三男の准如(じゅんにょ)を法主に指名しました。12世法主の教如は隠居することになり、分裂の原因が生まれました。
4.1602年、徳川家康は隠居していた教如に京都の七条烏丸に土地を寄進し、真宗本廟(東本願寺)が創られました。
このような経緯から、准如が継承した七条堀川の本願寺は西本願寺、
教如が創った七条烏丸は東本願寺と呼ばれるようになりました。
西本願寺へのアクセス
西本願寺へのアクセスは京都駅から京都タワーがあるほうへ出て、京都タワーのビルを右手にに見た道路を約300メートル直進すると東本願寺が見える烏丸七条の交差点があります。
交差点を左に曲がり、直進し3つ目の信号、距離は約400メートル進むと七条堀川の交差点があり、西本願寺が見えますので西本願寺の御影堂門入口まで進めば到着です。
西本願寺拝観
重要文化財の総門です、奥には御影堂門が見えます。
総門は1711年につくられた門で、1959年に堀川通の拡張により元の場所から東へ移動し現在の位置になりました。
元々は総門は北総門、南総門があったが、現在はこの総門のみ残っています。
重要文化財の御影堂門になります。
こちらから西本願寺の境内へと進んでいきます。
奥には国宝の御影堂(ごえいどう)が見えます。
その手前の壁は重要文化財の目隠壁(めかくしべい)で江戸時代後期の建築物だそうです。
こちらは総門近くにある、重要文化財の西本願寺伝道院です。
1895年4月に設立された真宗信徒生命保険株式会社の社屋として、明治45年に東京帝国大学教授伊東忠太が設計し、竹中工務店の施工により建築されました。
伊東忠太は妖怪好きで、妖怪の石像をたくさん見ることができます。
伊東忠太は東京の築地本願寺をインドのような建築物で再建したことでも有名です。
重要文化財の手水舎(ちょうずや)で、とても立派な造りです。
水がでる龍の大きさは東本願寺の方が大きかったです。
龍はとっても愛嬌のある顔をしています♪
鐘楼です、奥に見えるのが国宝の飛雲閣です。
鐘楼は綺麗な彩色がされており、大変美しく、今まで見た鐘楼の中で一番鮮やかでした!
国宝の飛雲閣(ひうんかく)です。
慈照寺銀閣(銀閣寺)、鹿苑寺金閣(金閣寺)と並んで京都の3明閣のひとつに数えられています。
豊臣秀吉が建てた聚楽第の一部で、建物の壁に描かれた絵が鮮やかで美しいですね♪
こちらは特別な日を除いて非公開になります。
樹齢約400年の大銀杏(おおいちょう)です。
根を天に広げているように見えることから逆さ銀杏とも呼ばれています。
訪れた時期は銀杏の葉が散っていましたが、紅葉の時期は天に広がるように銀杏の葉が色づきとても美しかったのではないかと思います。
国宝の御影堂(ごえいどう)です。
1636年に建てられたもので、1,200名以上が一度に参拝できる、大変大きな建物です。
227本の柱で115,000枚のかわらを支えているそうで、世界最大級の木造建築物です。
親鸞聖人の御真影(木造)が安置されていることから御影堂と呼ばれています。
御影堂の正面左右の天水受けを支えている天邪鬼(あまのじゃく)です。
2頭身で身長は約38cmになります、とっても愛嬌があってかわいいですね♪
1636年からずっと天水受けを支え続けています!!
国宝の阿弥陀堂(あみだどう)です。
こちらも御影堂と同じくらい非常に大きな木造建築物で、一度に800名以上参拝することができるそうです。
履物を脱いで中で阿弥陀如来像におまいりしました。
阿弥陀堂と御影堂を結ぶ渡り廊下です。
歩くたびに廊下がキュッキュッと音がなります。
渡り廊下も美しい建築ですね♪
重要文化財の経蔵(きょうぞう)です。
西本願寺の総合案内所です。
中は大きな休憩所になっており、暖房が完備されており、椅子に座りながら一息つくことができました。
正面には阿弥陀堂と御影堂をみることができます。
ビデオで西本願寺の紹介をしていましたので、こちらで予備知識をつけてから拝観するのも良いかもしれません。
西本願寺の書院です、こちらも美しい建築物ですね。
旧仏飯所です。
阿弥陀堂と御影堂に仏飯を炊事していた建物です。
現在は膳所が別に建設され仏飯所の機能はうつされ、ここでは炊事等は行われていません。
こちらも立派な建物です!
国宝の西本願寺の唐門(からもん)です。
豪華な装飾が施された門で、桃山時代の建築物の特徴があります。
伏見城の遺構といわれ、四脚門の唐門です。
建築物の彫刻は眺めていると日の暮れるのも忘れるということから日暮門(ひぐらしもん)とも呼ばれます。
こちらは境内からみた唐門の写真です。
唐門は外からも見ることができます。
堀川通り沿いにある、北小路門から奥に西本願寺の壁沿いに進んでいきます。
屋根は檜皮葺き、正背面は唐破風造、側面は入母屋造となっており、書院への正門となっています。
極彩色彫刻が美しく、中でも孔雀の彫刻は門から孔雀が飛び出しているような立体感があり美しかったです♪
他には、麒麟、虎と豹、唐獅子や鶴などがあり、日暮門の名の通り、いくら眺めても飽きることはなく、時間を忘れて見入ってしまいました!!
西本願寺まとめ
西本願寺を訪れてみて国宝の御影堂や阿弥陀堂の木造建築では最大級の大きさはとても見ごたえがあります。
国宝の唐門は豪華な装飾彫刻と鮮やかな色で、見る角度からも様々な見え方をするので時間をわすれて見入ってしまいました。
国宝の飛雲閣は非公開でしたが、特別な日は公開されているそうなので、しらべて飛雲閣も拝観したいと思います。
1636年から御影堂の正面左右の天水受けを支えている天邪鬼はとても愛嬌があってかわいいので是非見てみてください♪
西本願寺には新撰組ゆかりの太鼓楼があり、かつて新撰組の宿舎で現在も見ることができます。
見どころいっぱいの西本願寺でしたのでまた訪れたいと思います♪
近くには東本願寺、渉成園がありますので、あわせて見学されることをおすすめします♪
場所 | 京都市下京区堀川通花屋町下ル |
電話番号 | 075-371-5181 |
拝観料 | 無料 |
開門・閉門時間 | 5時30分~17時00分 こちらでご確認下さい。 |
拝観日 | 無休 |
交通 | JR京都駅から徒歩約18分 |
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