2021年12月26日(土)に滋賀県彦根市にある江戸後期の優れた彫刻や井伊直弼公お手植えのしだれ桜が有名な井伊神社(いいじんしゃ)にいってきました。
創建は天保13年(1842年)、彦根藩第14代藩主の井伊直亮(いいなおあき)が井伊家の始祖である井伊共保(いいともやす)の750回忌に辺り、龍漂寺山門下の参道脇に井伊八幡宮の小祠を建立したのが始まりです。
弘化3年(1845年)、社殿を現在地に移し、現在の社殿が建立されました。
明治2年(1869年)、井伊神社と称するようになりました。
昭和13年(1938年)、近接の佐和山神社(ご祭神は、井伊直政公、直孝両公)並びに祖霊社(ご祭神は井伊直中、直亮、直弼、その他井伊家歴代藩主)の神霊を合祀しました。
ご祭神は主祭神が、稜威鞆安彦命(いつなおともやすひこのみこと)、稜威直政彦命(いつなおまさひこのみこと)、稜威直孝彦命(いつなおたかひこのみこと)で配祀神が井伊家歴代の神霊です。
学業成就や武芸上達、開運のご利益があります。
今回井伊神社に参拝してきましたので見どころやアクセス、駐車場等をご紹介したいと思います。
井伊神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約15分でした。
「井伊神社」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「彦根駅」から約1.7km・徒歩21分
自動車を利用
・カーナビに井伊神社の隣にある龍潭寺の電話番号「0749-22-2777」を入力
駐車場
井伊神社前には普通車が約20台駐車可能な無料駐車場があります。
「井伊神社」の参拝と見どころ
無調駐車場前に井伊神社の立派な石鳥居があります。
参道を直進すると社殿があります。
12月末に参拝しましたが、もう少し早い時期だと紅葉もきれいだと思います。
江戸時代後期の豪華絢爛な社殿
社殿は入り母屋造りの拝殿と本殿が板敷きの相の間でつながれている権現造りです。
軸部や垂木は朱色の漆塗で、建具には黒漆が塗られています。
また格天井の天井板には草花が描かれ、各所の彫刻や組物には彩色を施した豪華絢爛な造りとなっており、江戸時代後期の高い装飾技術を見ることができます。
現在は風化による傷みが激しいためトタンによって保護されており、拝観することができません。
毎年春と秋に期間限定で公開されています。
社殿の一部を見ることができますが、見事な彫刻や彩色のすばらしさを感じることができます。
境内に井伊神社の新しい社殿があるのでしっかり参拝します。
井伊直弼公お手植えのしだれ桜
井伊直弼公お手植えと伝わるしだれ桜(彦根市指定保存樹)が社殿横にあります。
幹回りは2mを超え、春には美しい桜の花を咲かせます。
桜の時期でもあまり人もおらず、ゆっくり桜が楽しめる隠れた桜の名所となっています。
木村重成ゆかりの血染めのすすき
境内には木村重成ゆかりの血染めのすすきがあります。
木村重成は、慶長2年(1615年)の大阪の陣で豊臣軍として戦った武将で槍の名手でした。
徳川軍の井伊直孝は重成と戦い、辛くも重成を打ち取った末、重成の首をすすきで包み持ち帰りました。
そして、重成の首は手厚く宗安寺に葬られ、すすきは佐和山神社の前に植えられました。
すすきは毎年赤く染まることから血染めのすすきと呼ばれるようになりました。
その後、佐和山神社は井伊神社に合祀され、現在地に植えられています。
おわりに
井伊神社を参拝してみて、江戸時代後期の豪華絢爛な社殿を見ることができました。
現在は保護の為社殿はトタンで覆われていますが、毎年2回期間限定で公開されています。
その他、井伊直弼公お手植えのしだれ桜や木村重成ゆかりの血染めのすすきが見どころとなっています。
近くには国宝の彦根城やだるま寺や庭の寺として有名な龍潭寺もありますので一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
井伊神社(いいじんじゃ) | |
住所 | 滋賀県彦根市古沢町 |
電話番号 | なし |
拝観日時 | 終日可能 |
休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関の場合 ・JR線「彦根駅」から約1.7km・徒歩21分 ■自動車の場合 ・カーナビに井伊神社の隣にある龍潭寺の電話番号「0749-22-2777」を入力 |
駐車場 | 普通車が約20台駐車可能な無料駐車場あり |