【大阪府】春日大社本社本殿が移築された百濟王神社(くだらおうじんじゃ)!見どころや御朱印、アクセス・無料駐車場をご紹介

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2024年8月12日(月)に大阪府枚方市中宮西之町にある百濟王神社くだらおうじんじゃに行ってきました。

百濟王神社の本殿は江戸時代の文化5年(1808年)に春日大社で造営され、文政10年(1827年)に百濟王神社移築されたもので、春日大社本社本殿の建築様式を現在に伝える貴重な遺構です。

創建は不詳ですが、古代朝鮮半島にあり660年に滅亡した百済国王の末裔、百濟王氏くだらのこにきししの祖霊を氏寺の百済寺、氏神を百濟王神社くだらおうじんじゃをお祀りしたのが起源と考えられています。

今回、実際に百濟王神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

百濟王神社へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

◎京阪交野線「宮之阪駅」下車、百濟王神社まで550m、徒歩で約9分

自動車を利用

◎カーナビに百濟王神社の電話番号「072-840-2624」を入力、または百濟王神社の住所「大阪府枚方市中宮西之町1-68」を入力し検索

駐車場

百濟王神社の入口鳥居左側に普通自動車が7台駐車可能な無料駐車場があります。月曜日の午前中に参拝に訪れましたが駐車場は混雑もなく空いていました。
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百濟王神社の参拝と見どころ

百濟王神社の参拝開始

百濟王神社の入口には「百濟王神社」の社号標があります。石造の鳥居には「百濟王神社」の扁額と注連縄が中央に掛かっています。鳥居の左側には参拝者専用の無料駐車場もあり車でもアクセスしやすいです。
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鳥居を潜り参道の左側に手水舎がありますのでこちらでしっかりと心身を清めて奥に進みます。
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現在の拝殿と江戸時代の旧拝殿

参道を直進したところに鎮座するのは現拝殿で、拝殿の前には阿吽の狛犬が鎮座しています。
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現拝殿の右前方にある建築物は旧拝殿で、江戸時代の天保7年(1836年)に再建されました。現拝殿が新築されるにあたり、平成13年(2001年)に現在地に移築されました。
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春日大社本殿から移築された本殿、御祭神、ご利益

現拝殿の奥には文政10年(1827年)に奈良県の春日大社本社本殿移築した本殿が鎮座しています。朱塗りの美しい本殿は保存状態も極めて良好で当時の春日大社の本社本殿の姿を今に伝えています。御祭神には百濟國王くだらこくおう牛頭天王 ごずてんのう/ 進雄命すさのおのみことがお祀りされ、商売繁盛・事業成功・家門繁栄・必勝成就・旅行安全等のご利益で知られています。
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摂末社4社

若宮八幡社

本殿の左側に鎮座するのは若宮八幡社で御祭神には品陀和気命ほむだわけのみことがお祀りされています。応神天皇の別称でも知られており、勝運向上・子孫繁栄・厄除開運などのご利益で知られています。元は中宮村西方寺境内の御祭神としてお祀りされていましたが、明治5年(1872年)に現在地に移転されました。
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相殿社

本殿の後方に鎮座するのは相殿社そうでんしゃです。相殿社にはおお神社(天照あまてらす皇大神)、春日かすが神社(天児屋根命あめのこやねのみこと)、日吉ひよし神社(大山咋命おおやまくいのみこと)、厳島いつくしま神社(市杵島姫命いちきしまひめのみこと)、かまど神社(奥津比古命おくつひこのみこと奥津比賣命おくつひめのみこと火産霊命ほむすびのみこと)、くさ神社(瘡神くさかみ)が合祀されています。こちらも明治5年(1872年)に中宮村の各地から百濟王神社境内に移転され、大正2年(1913年)に合祀され相殿社と称するようになりました。
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稲荷神社

本殿の右側には稲荷神社があり、御祭神には白鷹稲荷はくたかいなり大神・高倉稲荷たかくらいなり大神がお祀りされています。ご利益は五穀豊穣・商売繁盛です。明治5年(1872年)に中宮村から移転し、大正2年(1913年)に建物が改築されました。現社殿は平成元年(1989年)に造営されたものです。
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浮島神社

旧拝殿の近くに鎮座するのは浮島うきしま神社で、御祭神に高龗神たかおかみのかみがお祀りされています。明治5年(1872年)に百濟王神社の境内に移転しましたが、明治13年(1880年)に池之宮に移転し、昭和40年(1965年)に再び現在地に移転されました。御祭神は「雨乞いの神様」として信仰を集めています。
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特別史跡百済寺跡

百濟王神社に隣接して特別史跡百済寺跡があります。百済寺は朝鮮半島百済の末裔である百済王氏の氏寺として奈良時代に建立されました。創建当時の礎石が良好な状態で残っており、古代日本と朝鮮の交流史を示す価値が高い遺跡として昭和27年(1952年)に国の特別史跡に指定されました。
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設置されている透明なアクリルパネルには当時の百済寺のイメージ図が描かれ、パネル越しに礎石群を見るとかつての姿を想像することが出来ます。
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御朱印

御朱印は境内の社務所で頂くことが可能です。

おわりに

百濟王神社所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約15分でした。百濟王神社の本殿は江戸時代に奈良県の春日大社本社本殿から移築された貴重な建築物で、当時の春日大社の本社本殿の姿を知ることができます。旧拝殿も江戸時代に建立されたものです。境内の摂末社4社は中宮村から移転合祀されたものです。百濟王神社に隣接する特別史跡百済寺跡も古代日本と朝鮮の交流史を知ることの出来る価値の高い遺跡で必見です。見どころいっぱいの百濟王神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

百濟王神社
住所 大阪府枚方市中宮西之町1-68
電話番号 072-840-2624
営業時間 午前9時~午後4時
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
◎京阪交野線「宮之阪駅」下車、百濟王神社まで550m、徒歩で約9分
■自動車を利用
◎カーナビに百濟王神社の電話番号「072-840-2624」を入力、または百濟王神社の住所「大阪府枚方市中宮西之町1-68」を入力し検索
駐車場 普通自動車が7台駐車可能な無料駐車場あり