2023年9月19日(火)に大阪府和泉市王子町にある豊臣秀頼が片桐且元に命じて再建した本殿が重要文化財に指定されている聖神社に行ってきました。
聖神社は白鳳3年(675年)、天武天皇の勅願によって信太首が素戔嗚尊の孫神である「聖大神」を御祭神にお祀りして創建したと伝わります。「信太明神」の別称でも親しまれています。
平安時代の延長5年(927年)に編纂された『延喜式神名帳』にも記載されている式内社で、和泉国五社明神(大鳥神社、泉穴師神社、聖神社、積川神社、日根神社)の三の宮に列しました。
境内にある豊臣秀頼が片桐且元を奉行として再建した「聖神社本殿」、「末社・三神社本殿」、「末社・瀧神社本殿」は国指定重要文化財となっています。
今回、実際に聖神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
聖神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎JR阪和線「北信太駅」下車、東口から聖神社まで1.4km、徒歩で約22分
自動車を利用
◎カーナビに聖神社の電話番号「0725-41-1545」を入力、または聖神社の住所「大阪府和泉市王子町919」を入力し検索
駐車場
聖神社には普通自動車が5台駐車可能な無料駐車場が二の鳥居を潜った先にあります。駐車場は広く駐車しやすく、火曜日の午後に訪れた際は混雑もなく空いていました。
聖神社の参拝と見どころ
聖神社の参拝開始
聖神社の境内入口には昭和47年(1972年)に奉納された石造の二の鳥居があります。一の鳥居は北信太駅から二の鳥居へ向かう途中にあります。鳥居には「聖神社」の扁額が掛かり、鳥居を潜り右側に参拝者専用の無料駐車場があります。
境内へ進むと立派な手水舎がありますのでこちらで心身を清めて参拝へ進みます。
聖神社の社殿(拝殿・本殿)と左に社務所があります。境内は綺麗に維持・管理された広い空間になっています。
拝殿は平入入母屋造、屋根は銅板葺で破風の向拝が付いた造りです。最近造営されたものでまだ新築の香りがしました。拝殿の後方の朱塗りの建物が本殿です。
豊臣秀頼が再建した聖神社本殿(国指定重要文化財)
本殿(国指定重要文化財)は豊臣秀頼が片桐且元に命じて慶長9年(1604年)に再建したもので、屋根は檜皮葺で三間社入母屋造という神社建築様式となっています。極彩色豊かで壮麗な本殿からは桃山文化の技術の粋を感じることが出来ます。御祭神に聖大神がお祀りされ、子授・安産・延命長寿のご利益で古来から信仰を集めています。
拝殿の右側(東)には「末社・瀧神社本殿」(写真左)と 「末社・三神社本殿」(写真右)があります。
末社・瀧神社本殿(国指定重要文化財)
末社瀧神社本殿(国指定重要文化財)も慶長9年(1604年)に豊臣秀頼が片桐且元に命じて再建した建築物で、屋根は檜皮葺、軒唐破風の向拝の一間社春日造となっています。
末社・三神社本殿(国指定重要文化財)
末社・三神社本殿(国指定重要文化財)も慶長9年(1604年)に豊臣秀頼が片桐且元に命じて再建したものです。三間社春日造と呼ばれる全国的にも珍しい神社建築で、屋根は檜皮葺となっています。明治6年(1873年)に東南部の神護寺の「奥の院」から現在地に遷座されました。
末社・平岡神社(大阪府指定有形文化財)
本殿の近くには末社・平岡神社(大阪府指定有形文化財)が鎮座しています。こちらは慶長9年(1604年)~慶長11年(1606年)にかけて再建したと考えられています。聖神社本殿や瀧神社本殿、三神社本殿と同様に桃山建築が感じられる造りで貴重な遺構です。
その他の境内社
瀧神社の近くには琴平神社、平岡神社付近には厳島神社が鎮座しています。境内地に広がる森は「信太の森」と呼ばれ、かつて陰陽師として有名な安倍晴明の母である白狐が住んでいたと伝わります。そのことから森の中には多くの稲荷社や石祠がありました。神仏習合の名残である聖不動明王もお祀りされています。
御朱印
御朱印は境内の社務所で自分で押印します。初穂料は300円で、拝殿正面のお賽銭箱に納めます。
おわりに
聖神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。豊臣秀頼が片桐且元に命じて再建した聖神社本殿、末社の瀧神社本殿、三神社本殿は国指定重要文化財で絢爛豪華で極彩色豊かな建築物からは桃山時代の技術の粋を感じることが出来ました。同時期に造営された平岡神社も必見です。境内の周囲には安倍晴明の母である白狐が住んだ伝説が残り、神仏習合の名残を感じる聖不動明王もお祀りされています。見どころいっぱいの聖神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
聖神社 | |
住所 | 大阪府和泉市王子町919 |
電話番号 | 0725-41-1545 |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ◎JR阪和線「北信太駅」下車、東口から聖神社まで1.4km、徒歩で約22分 ■自動車を利用 ◎カーナビに聖神社の電話番号「0725-41-1545」を入力、または聖神社の住所「大阪府和泉市王子町919」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が5台駐車可能な無料駐車場あり |